コンクリート壁の上(ダム堤頂)から東岩取入口を見下ろす(下の写真)。
手前が減勢工の水たまり、真ん中あたりの壁の下の小さな穴が低水放流設備で常時、この穴から水が流れ、東岩取入口の方へ流れる。コンクリート壁に接している築山の対岸の凹みが東岩取入口である。
常時は、犀川上流から流れてきた川水が、穴あきダムの穴をくぐって下流へ流れるのであるが、水の流れはとても複雑である。
河川の流路→ダムの常時洪水吐きという穴のトンネル→減勢工の水たまり→減勢工の壁の横の低水放流設備の穴→河川の流路
低水放流設備を下流から見たところである(下の写真)。
流量は、石川県河川総合情報システムのデータによると0.94立方メートル毎秒。
減勢工の前面はつぎの写真、水は流れていなかった。
穴あきダムは、自然状態の改変が少ないと言うことで「自然にやさしい」などと喧伝されるが、流れは人為的でややこしく、めんどうなものとなった。
この地点の犀川の自然の流れは、クランク状、つまり、2箇所で90度方向を変える。最初の90度で水の勢いが減勢された後で、再び直進して取入口に流れ込むことになっている。安定的に水を取り込むことができる。辰巳用水の水トンネルが東岩取入口まで延伸された理由である。犀川の自然の流れの特徴を巧みに利用しての取水がおこなわれていたのである。これが失なわれて事実上は人工的な取水となることは、先人の知恵という歴史の記憶が消滅して歴史的土木文化遺産の価値が毀損したといっても過言ではない。
手前が減勢工の水たまり、真ん中あたりの壁の下の小さな穴が低水放流設備で常時、この穴から水が流れ、東岩取入口の方へ流れる。コンクリート壁に接している築山の対岸の凹みが東岩取入口である。
常時は、犀川上流から流れてきた川水が、穴あきダムの穴をくぐって下流へ流れるのであるが、水の流れはとても複雑である。
河川の流路→ダムの常時洪水吐きという穴のトンネル→減勢工の水たまり→減勢工の壁の横の低水放流設備の穴→河川の流路
低水放流設備を下流から見たところである(下の写真)。
流量は、石川県河川総合情報システムのデータによると0.94立方メートル毎秒。
減勢工の前面はつぎの写真、水は流れていなかった。
穴あきダムは、自然状態の改変が少ないと言うことで「自然にやさしい」などと喧伝されるが、流れは人為的でややこしく、めんどうなものとなった。
この地点の犀川の自然の流れは、クランク状、つまり、2箇所で90度方向を変える。最初の90度で水の勢いが減勢された後で、再び直進して取入口に流れ込むことになっている。安定的に水を取り込むことができる。辰巳用水の水トンネルが東岩取入口まで延伸された理由である。犀川の自然の流れの特徴を巧みに利用しての取水がおこなわれていたのである。これが失なわれて事実上は人工的な取水となることは、先人の知恵という歴史の記憶が消滅して歴史的土木文化遺産の価値が毀損したといっても過言ではない。
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