「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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貧富差が際立つ南仏ニース、チェニジュア出身者が80人以上トラックで轢き殺した、ローンウルフ・テロ。

2016-07-15 23:57:48 | イスラム

 きょう、フランスのニースでトラックにより、群集を80人以上も轢き殺すテロがありました。
 テロの脅威ということは、当初の想定からどんどんと変化が続いています。こうした状態はその都度ごとに確認をしておかないとまずい話があります。

 また、今回のテロは、前とは変化が見られていることも気になっているので、書いておきたいです。
 テロの起きたニースには、2回僕は行ったことがあります。一般的には、南仏コートダジュールの中心地として、リゾートイメージが強い国際都市です。
 勿論、この時期は観光客が各国から集まる場所です。プロムナード・デ・ザングレと呼ばれる遊歩道が海岸べりに続いていて、反対側はリゾートホテルなどが立ち並ぶ場所は、燦燦と輝く太陽に照り付けられながら、青い海を見渡せます。ゴージャースな雰囲気がかもし出される場所です。当然ながら富んだものが集まりやすい場ではありますが、それは周辺エリアとの落差が大きいです。

 現場となったのは、この遊歩道でした。革命記念日を祝う花火を見るために、集まっている群衆にトラックが突っ込み、80人以上をひき殺す惨事が起きました。犯行をおこなったのは、チュニジア系のフランス人。警察に射殺されたため、はっきりとした犯行動機や背後関係は断定できませんが、イスラム国などに影響を受けて反抗に及んだ可能性は極めて高いと思います。

 今回の手法は、ローンウルフ型と呼ばれる、一匹オオカミ的な犯行とみられます。本人に対して、イスラム国から具体的な犯行示唆があったのかどうかはよくわかりません。こうした具体性を伴う犯行支持は存在しないかもしれません。それでも、フランスを敵とせよというイスラム国の呼びかけはわかっていて、それに呼応して独自に動いたテロという可能性が考えられます。


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