小池百合子氏が、東京都知事に当選確実となりました。
これは、意図的に、自民党内的対立軸を作り、彼女がさも自民中枢でないかのごとく装い、改革派的イメージを作ったことが大きいと思います。
良くも悪くも小泉氏の下で、学んだことを忠実に行っている様子。
選挙をどういう枠組みにするのかということについて、他の候補よりも圧倒的に優れていたことは間違いありません。
しかも自民都連VS小池という構図にして、安倍政権中枢に反旗を翻してはいない。
絶妙のバランス感覚です。
これは選挙の戦い方として、多くの政治家が学ぶことと思います。
これで日本会議に極めて近く、いろんな問題点を抱える小池百合子氏が初の女性と知事となる訳です。
つい先日まで、東電取締役だった増田氏よりはマシという程度の話でしかありません。
しかしながら、今の放射能汚染を無視する都民が選ぶ候補としては、小池氏はふさわしい都知事かもしれません。
その人の本質は、顔に出ていると思います。当選の弁を喋る彼女の顔で、はっきりとよくわかります。
彼女の選対がテレビの中継映像で映し出されて、彼女を支援したとして本人から紹介される数人の人がいました。
そのうちの一人が、野口健氏。アルピニストという肩書の著名人です。
「幸福実現党の政策はいつも明確。全てではないにしろ共感できる部分が多いけれどメディアにはほぼほぼ露出しない。」というツイートをしたり、原発再稼働をうながすような発言をテレビで平然とされている方です。
そして被曝回避側には、この数年間の言動やネットでの発信により、懸念を持たれている著名人の一人です。
まあ、例えば、2004年のこの野口イベントを見れば、彼が原子力推進側以外の何者でもないことがわかります。
http://www.actions.jp/school/2006_tokyo/program.html
こういう人が小池氏の選挙を支えた親しい友人として、当確直後のテレビ中継で、本人から紹介される状態なのだということを、ご認識ください。
自民党と対峙しているように見えるだけで少しは改革派的な意味があるから投票行動は有効なのだと思い込み、さらに野口健氏のような人あたりの良い著名人が懸命に応援していることで、確認せずに安心する意識です。
それが、圧倒的多数の都民、放射能メトロポリタン東京の住民たちなのです。合掌。
追記
今回の事態は、実は完全崩壊した野党共闘幻想という問題が、あきらかに内在しています。これは、また機会があれは書いておきたいと思います。
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