「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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なぜ長井健司についての政治利用に抗議するのか

2008-03-10 14:34:05 | 長井さんを利用する輩との闘い
ビルマをとりまく運動というのは
個人個人の善意はともかくとして
組織的にはある特定の傾向を持ち、
こういう活動が行っている方々は
多かれ少なかれロビイスト傾向に
傾くことが多いと思います。
国際的には、英米を中心とした、
英米の政治体制側とリンクした、
英米に近い政権樹立をめざす
政治勢力しか、実態としては
ミャンマー軍政側の反対派には、
実効性あるものとしては
存在しないと思います。
しかし、日本を中心とした
この長井健司を巡る活動は
当初から、この二項対立に入らないことを
前提としていますし、
長井さん自身、こうした政治情勢には
ほとんど関心がなかったと思います。
長井さんはビルマ人の民衆が立ち上がり
軍が立ちはだかる、まさにその状況を
伝えることに関心があったわけで
ビルマ人でなく、外国人であるのに
ロビイスト的な活動をすることに
関心を強くお持ちの報道関係者とは
長井さんは、一線を画すると思います。

共同通信の上田泉貴ニューヨーク支局長が
共同通信のメールアドレスで提唱した
「憂慮する日本人ジャーナリスト委員会」や
その背後にある
ソロス氏の財団「Open Society Institute」が
行っている
長井健司を利用しようとする動きには
引き続き警戒していますし、
そうした活動に無自覚に賛同する
日本人のビルマ反体制運動関係者や
日本人のビルマ関連報道関係者とも
僕らは違う道にいると思います。

こういう日本人の方々は、
本質的に長井さんに関心が無く
長井さんを自分達の政治主張に
勝手に利用したいだけにしか見えませんので、
本当にやめていただきたいと思います。

ちなみに共同通信は
外報部長に
「上田泉貴ニューヨーク支局長の件で
迷惑している」と
クレームをつけましたが
「調べてこちらから返事をする」と
答えてから一ヶ月以上返答がありません。


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署名活動を行っている
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」も
長井さんが所属していた「APF」も
「憂慮する日本人ジャーナリスト委員会」と関係がありません。
もちろんこの委員会の実態とみられる
ジョージ・ソロス氏の財団
「Open Society Institute」とも無関係です。
また、共同通信ニューヨーク支局長である
上田泉貴氏も我々と関係ありません。

「長井建司」の政治利用に強く抗議します。
詳細は→
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/c41ef9ff4b8d67b53f7fddf52da74374
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/52d44baeeaa1b42db36b8801493a721e
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国際投票監視団を受け入れないミャンマー軍政

2008-03-10 00:12:24 | その他
軍政側からしてみれば、監視団を受け入れるところから
権力の崩壊につながる可能性が高いですから
飲めないのは俯瞰で見ればわかりますが、
民の意向が反映しにくい構造の選挙であると
自ら主張しているのに近い話です。
選挙監視から独裁政権崩壊につながるのは
最近のパターンでもあります。



国民投票監視団の受け入れ拒否 ミャンマー軍政(朝日新聞) - goo ニュース
国民投票監視団の受け入れ拒否 ミャンマー軍政
2008年03月09日17時25分

 ミャンマー(ビルマ)の軍事政権は8日夜、国営放送を通じ、5月に予定する新憲法草案への国民投票で、国際監視団の受け入れを認めない考えを示した。国際社会が軍政寄りと批判する憲法草案の見直しを拒否した前日に続き、同国訪問中のガンバリ国連事務総長特別顧問の要請を立て続けに拒んだ形だ。

 国営放送によると、国民投票を担当する軍政の委員会が8日、ヤンゴンでの会談でガンバリ顧問に直接伝えた。「国民投票は国家主権にかかわることで、過去一度も国外の監視団を受け入れていない」と話したという。