【今年もたわわに実ったキンカンの実。老木の生命力を感じる。】
我が家の裏庭に、一本の老木の金柑の木がある。
多分、種類はマルミキンカンであると思う。
母がこの家に来た時には、すでに老木だったと言うから
少なくとも80年は生きているものと思われる。
キンカン(金柑)は、ミカン科キンカン属 (Fortunella)
またはミカン属(カンキツ属、Citrus)の常緑低木の総称だ。
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普通、ミカンは春に真っ白な花をつける。
しかし、金柑の花は夏から秋にかけて3-4回、
2-3cmほどの白い五弁の花をつける。
花の後には直径2cmほどの緑色の実をつける。
(初夏につけた花は実がならないことが多いけどね。)
晩秋から冬にかけて実は黄色く熟する。
今、我が家の金柑は黄色くたわわに実っている。
俳句では秋の季語らしいのだが。
果実は果皮ごとあるいは果皮だけ生食することができる。
皮の中果皮、つまり柑橘類の皮の白い綿状の部分に
相当する部分に苦味と共に甘味がある。
果肉は酸味が強い。果皮のついたまま甘く煮て、
砂糖漬け、蜂蜜漬け、甘露煮にする。甘く煮てから、
砂糖に漬け、ドライフルーツにすることもある。
果皮にはヘスペリジン(ビタミンP)を多く含むという。
我が家では、あまり生食することは無く
母がたまに、蜂蜜漬けにするくらいである。
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これは、想像だがこの金柑の木も祖父が植えたに違いない。
何故なら、庭木の好きな祖父だったから、ありとあらゆる
種類の庭木が私の幼い頃、庭全体にあったと記憶している。
金柑は剪定に強いので観賞用として庭木として植えたのだろう。
また、旧正月を迎える際に柑橘類の鉢植えを飾ることが
多かったことも理由のひとつであるだろう。
さらに、医療の発達していない時代のこと。
果実は民間薬として咳や、のどの痛みに効果があるとされ、
金橘(きんきつ)という生薬名でいうこともあるから、
風邪薬にも用いたのだろう。
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我が家の庭に今も残る何種類かの老木を見るにつけ、
植えた祖父の思い入れを感じるのである。
田舎暮らしは良いものだ。
【この梅も物凄く老木だ。でも今年も可憐な花を咲かせている。】
ありがとうございます。
この「金柑」。裏庭に1本しかないのです。
老木ながら
毎年たわわに実ってくれるので
感謝、感謝です。
実り過ぎて、春先には鳥達の
食い扶持になるのですが、、、。
ご訪問ありがとうございました。[E:club][E:eye][E:ear]
梅の蕾も密について、とても綺麗です。春が来ましたね~。