【龍神に「100年の森」という地名は無い。でも存在していたのだ。】
【インタープリターの案内で「龍神・100年の森」を体験したんだ。】
インタープリターとは、自然と人との「仲介」となって
自然解説を行う人のことだ。
今回、龍神・宮代の「登美屋」の英さんに案内してもらった。
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インタープリターは、自然に詳しいだけではなく、
話術、突発的出来事への対応、
全体構成の企画演出、参加者との
一体感の創出といったことが
資質として要求されると知ったのである。
今回の参加者は、私ひとりである。
それにも関わらず
予想していた以上の、とても素敵な
散策の企画をしてくれたのである。
感謝!!感謝!!。
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【散策は日高川支流の寺谷川付近の寺野地区からスタート。】
【杉は植林後、120年でスパンしているとのこと。気が遠くなる。】
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始めに、彼は山を見上げて、こんなことを話してくれた。
「杉の樹は山では、自己主張して堂々とした姿ですよね。
それに比べ、檜はひっそりと生きているでしょう。
でもネ。いざ家を建てる時に樹を使う時、立場は逆転。
檜が主役になり、杉は脇役。何か不思議ですよね。」
ふーん。なるほど、そうだよね!。これが自然だ!!。
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【イワタバコ。高い所は葉が大きく、低い所は葉が小さいのだ。】
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たばこの葉っぱに似てるから、岩煙草だそうだ。
湿った薄暗い所に群生。
鹿が背の届くところは、イワタバコの葉を食べるので
葉は小さく、背の届かない所は葉が大きいのである。
ここは、人間と植物、そして動物が共存する場所なのだ。
そう!。自然の中で、生命の無駄は無い。
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【湧き水の横に木の枝?否ナナフシである。擬態なんだよね。】
【サワガニ。体は小さくとも英雄。出遭ったものを威嚇するのだ。】
【この森に住んでいた、猿の頭蓋骨。死骸は動物達の食物だ。】
この森は私有林のため、
林道はあるが、部外者は無断で入れない。
森の案内人だけが
許可を得て、
この森に入ることが出来るのだ。
そして、そのインタープリターの
案内による、散策に参加したものだけに
与えられる、唯一の
貴重な体験の散策コースなのである。
そう、この土地の人の生業の林業の膨大な森。
昔からの自然が、そのまま残っているのだ。
生きているもの全て、命に限りがある。
この森で生まれ生活していた、
猿は死んでも、その身を
他の動物が食べる。
即ち、生命のリレーなのである。
何度も書くが、自然の中で生命に無駄は無いのだ。