昨年の9月頃、同級生のS君から電話があった。
「まっちゃん、今度の同級会の幹事、
僕がするんやけど、手伝ってくれへんか。」
聞けば記念のCDを作りたいということだ。
年代的には、子育てを終え、孫を見る世代。
悲しいことだが、最愛の伴侶を亡くされた方もいる。
また同級生35人中、2人が不慮の事故にあい
既にこの世にいない。
「そろそろ皆、自分の人生を振り返る世代。
同級会の会話や歌に癒され、今後の自分の
生きる指針になるための記念品。」と言うのが
幹事のS君の願い。思いついたのがCD制作だったのだ。
ところが制作するにはどのようにすれば良いか分からず
私に相談の電話をかけてきたのだ。
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自主制作のCDを何回か手がけている私。
「いいよ!!手伝うよ。」と快諾。
すぐに彼がやってきた。
聞けば彼も近々早期退職するようで、今回の
彼の同級会への思いは、とても熱いものがあった。
彼のその思いは、私にすぐ伝わった。
しかし、お互い生きてきた道には隔たりがあったので
中々、意見がまとまらず恐らく8回は話し合っただろう。
そして決まったCD構成である。
「小学校校歌の斉唱。」「懐かしい歌をみんなで歌う。」
「恩師の思い出メッセージ。」「みんなの小学校の思い出。」
「そして、同級会当日の生の会話。」等。
間に小曲という内容。
そこで問題になったのが、みんなで歌う曲の伴奏、、、。
そう!。私がシンセサイザーで作ることになったのだ。
しばらく、シンセにさわってなかったのでとても疲れた。
どうにか準備が出来たと思いきや、前日になって
「やっぱり小学校校歌はピアノ伴奏がええわ。」と言う。
「ちょっと待ってよ、、、。でも、やっぱりそうだよね。
郷愁を誘うね。しかし、ピアノ伴奏?
最近弾いてないから指が動かないよ。
どうしたものだろう、、、。」
考えている間に、同級会の朝を迎えた。
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当日、S君は朝早くから我が家の録音機材を運んでくれた。
2年ぶりとはいえ、懐かしい顔、顔。円熟の域の顔も。
幹事の今回の思いを込めた挨拶。みんなも賛同した。
無事に?録音も終え、その夜、
私は早速編集に取りかかった。そう、徹夜をしたのだ。
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翌晩、CDの出来上がりをS君に聴いてもらう。
思い描いていたとおりだと、とても感動してくれた。
彼の言葉。「宅急便が各家庭に届いて、このCDを聴いて
何らかの形で同級生のみんなの心に響いて欲しいなあ。」
そう、今回の企画を考えて実施したことで
少なくともS君の人生の心を豊かにしたことは確かだ。
その意味でも、この企画は大成功だったのだ。
ではCDの中から伴奏一曲聴いてください。下↓をクリックしてね。
大谷小学校校歌【ピアノ伴奏編】
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【私が必要とされていることは、生きている証。嬉しいことだ。】