masaring

自己チューの進行形日記でshow。

同級生の訃報。

2009年11月05日 | masaringの内緒話

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【私、まっちゃん的には苦手な記事。でも桜の花は必ず散る。】

3nin

もう何度も書くが、私が生まれて育ち、
今も暮らしているのは、紀州、和歌山の片田舎である。

幼稚園から小学6年生まで8年間全員同じクラス。
そう、一学年一クラスだったのである。

前回のクラス会で恩師から
「一クラスの場合は、同窓会でなく、同級会である。」
発せられた言葉が今も強烈に耳に残っている。

そう、私達のクラスは皆、仲が良かった。
ベタベタという感じではなく、ちょっと距離を置いた、
みんな客観的に物事を考えると言う
絵に描いたようなクラスだった。

これは私だけが思っているだけでなく
小学5・6年の担任だった恩師もそう感じているらしく
同級会でいつも発せられる言葉からも推測できるのだ。

「わしも、老いぼれたので死ぬまで隔年に同級会を
 開いて欲しい。」
が口癖で順番制の幹事は忠実にそれを
守り、来年1月3日に同級会の開催が計画されている。

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今度の幹事から「まっちゃん、小学校の校歌のカラオケ
作ってよ。」と1ケ月前に電話があった。

みんなで歌ってCDにして残しておこうという計画らしい。
私は即「簡単なこと、作っておくよ。」と答えた。

私達のクラスはみんな50まで全員元気だったが、
芸術に造詣の深いN君が、韓国で誰にみとられることも無く
数年前に亡くなった。お盆に彼の仏前に全員でお参りした。

1人欠けると何か、皆、心細くなりクラス会で
みんなの無事を喜びあうのも楽しみとなった。

3nin

今回の幹事から「今度の日曜日、まっちゃんとこへ行く」
電話があった。その日、私はある人から同級生のT君が
亡くなったと聞かされていた。

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T君の家は子どもの頃から裕福で、みんなの憧れの家庭だった。
大学も出て、家業を継いでそれをさらに大きくし

実業家として成功した。幸せな結婚もし子どもも授かり
何不自由もなく、幸せな人生だと、羨ましくもあった。

しかしバブル崩壊後、徐々に彼の人生には翳りが見え
倒産・離婚、そして病気で入退院の繰り返しであった。

おまけに、両親も介護が必要になり
最近は、全ての面で相当苦しかったようだ。

同じ町に住みながら、彼の死はほとんどの人が知らない。
屋根を修理していて落下したということだ。

救急車で運ばれたらしいのだが、、、。
お葬式もしたとか、しなかったとか、、、。

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それを知ったのも今度の幹事が色んなところへ尋ね回り
知った事実である。突然の幕切れである。

彼のことで、同級会が開かれるかどうかは微妙だ。

しかし、全国に散らばり、会に参加できない人のためにも
同級生が歌う校歌とメッセージをCDにして送付しようと
考える幹事の温かい心。

今度の日曜の夜、彼とじっくり話してみよう。

そして、T君が眠るであろうお墓に花を手向けよう。

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【人生の幕切れは突然やってくる。だからこそ、今を生きるのだ。】

3nin

コメント (2)
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