masaring

自己チューの進行形日記でshow。

「今日の新聞のコラム」より。

2007年08月12日 | masaringの内緒話

812_004_1

【夾竹桃の花は、あくまでも赤い。しかし、その花は毒を持つ。】

●●新聞の名物コラム「▲▲抄」。35年間執筆を担当してきた
不屈のコラムニスト、I氏が「耳かき一杯ほどの毒を盛ることを
モットーにしてきた」という、辛口の伝統コラム。鋭くかつ温かく
社会を見つめている。(以下、本日のコラムを転載させて頂く。)

よく「盆と正月がいっしょに来たような」と言う。忙しいことの
例えである。この時期に休みをとることが多いサラリーマンに
とっては、死語のように思えるかもしれない。
しかし一時代前迄はこんなに実感をともなう言い方もなかった。

▼盆も正月も「家」に神さまを迎えるのが原型だった。
810_005盆の場合は「お精霊(しょろう)さん」、
正月は「年神(としのかみ)」などと呼ばれるが、
どちらも先祖の神、祖霊と考えられている。
その祖霊が迷わないように目印として、
盆には篝火をたき、正月には門松を立てて
祖霊を迎えたのである。

▼お盆の場合、座敷に特別の魂(たま)棚(精霊棚)を設け、
813_004食事を供える。どの家にも
お精霊さん用の食器があったことを
ご記憶の方も多いだろう。
祖霊の送り迎えからその準備、
さらに接待と忙しかった。
だから「盆と正月がいっしょに来たような」だったのだ。

▼そればかりではなかった。
812_003_1盆と正月は働きに出ている若者が
一時帰宅する「藪(やぶ)入り」の
時期でもあった。嫁いでいる女性も
この時ばかりは実家に帰るのが
許されたという。
魂棚でいつもよりは狭くなった家で、
一家が忙しくとも楽しい語らいの時間を持ったのである。

812_001_1▼その盆と正月も今や変質した。
魂棚を作る家がどのくらいあるのだろう。
しかし、藪入り、つまり帰省の風習だけは
しっかり残っている。
海外旅行も増えた中、汗だくで親元へ急ぐ。
そこには日本人のDNAを感じるし、
ホッとさせられるような風景でもある。

  
▼参院選での自民党惨敗の原因を、
812_005_1都会と地方との格差に求める声もある。
だが格差是正の特効薬はそう
簡単に見つかりそうもない。
まずは都会に出ていった人たちが
少しでも長い時間、故郷で過ごし、
「家」について考えることからという気がする。

【全く同感。でも我が家では、誰も帰省しない。】

【しかし、我が家には祖先が暫く滞在。奥さんがお接待。】

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【猫の手も借りたいワ、と聴こえたような気がするニャー。】

コメント (2)
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