東沢を右にとって釜ノ沢に入る。
左は少し先で金山沢と信州谷に別れる。
釜ノ沢に入るとすぐに魚留の滝が現れる。
ここは左から登れる、上がるとすぐに千畳のナメが現れた。
スラブの上をサラサラと水が流れてゆく。
気持ちイイ・・・
夏の沢歩きの中の癒しの最たるもの、、、ナメだ。。。
短い沢だったら、ここで遊んでいたい。。。
後ろ髪を惹かれる思いで先に進む。
やがて、この沢のハイライト、、両門の滝に着いた。
左が西俣、右が今回の目的沢である東俣だ。
この滝もナメ滝で直登はできない、右から小さく巻く。
やがて15mのヤゲンの滝が現れ、しばらく行くと6mくらいの滝が現れた。
左壁から登れるが、何となくイヤな予感がしたのでここも小さく巻いた。
この先が噂に聞く広河原と呼ばれるゴーロ帯だ。
広い河原の左半分が水流を含むゴーロ帯、石の一つ一つが大きいのでここをまともには歩けない。
右半分は水流がないので、木が育ち、倒木や地苔に覆われて川から土地に変わり行く過程にある。
5分10分を歩くのなら我慢も出来るが、こういう場所を1時間も2時間も歩くのは沢屋としては我慢ができない。
河原に近寄っては進行速度にイラ立ち、倒木の中を歩いては水流が恋しくて戻る。。。
こんな事を繰り返していたら、歩くのがイヤになってしまった。
何しろこの広河原3時間も歩くらしい・・・
道の駅の出発から10時間ほど経ったし、いい加減イヤになってしまったので、河原に近いところに
2人寝られるくらいのスペースがあったので、そこを土木工事してツエルトを張った。
装備を解いて、早速焚き火を起こしに掛かる。
何て言ったって、薪には事欠かない、いくらでもある、、どんどん燃やせば河原もきれいになるってもんだ。。。
昼時に後続パーティを抜いた時、この上の出合まで行くと言っていたので気にしていたのだが、
5時になっても通らないので、日のあるうちに乾かそうと思い切って脱いじゃった。
っで、着ていた物を干してみると、、、
何となく公園なんかで見慣れた風景になったけど、、、嫌いじゃないんだなあ・・・こういう生活。。。
焚き火も絶好調だし、意外と寒くも無いしで、こいつで一杯飲み始めた。
知る人ぞ知る、お馴染み「マーボ春雨」だあ。
温かさと、多少の刺激が心地イイ、、、沢水で割るショーチューは旨い。
こうして日が暮れていった。。。