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ヨハネス・フェルメール・・・

2012-03-09 15:26:16 | 美術館
今年は空前のフェルメールブームだ。

今は、渋谷BUNKAMURAで3/14まで開催されている。

展示されている作品は

                 

                 手紙を書く女と召し使い

                              

                              手紙を書く女

                                           

                                           手紙を読む青衣の女

誰が付けるのか?この人の作品には「○○○の女」と言う題が多い。

宗教画や教訓めいたものではなくて市民層を描いた風俗画が多いせいだろうか。。。




このBUNKAMURAの後も6/30~9/17まで東京都美術館で



真珠の耳飾りの女

               

               ディアナとニンフたち



同じ時期に国立西洋美術館で

                    

                    真珠の耳飾りの少女

と続く。

さらに東京都美術館展は9月に神戸市立博物館へ、国立西洋美術館展は10月に九州国立博物館へと旅立つ。



興味があったのでちょっと調べてみた。

最初に日本で開催されたのは1968年

                         

                         前述の「ディアナとニンフたち」1点だけだった。

続いて1974年

               

               「窓辺で手紙を読む女」この時も1点

次が1084年。10年間日本には来ていない。

                            

                            「真珠の首飾りの女」とまたもや「ディアナとニンフたち」

そして、1987年と1999年に

                

                「手紙を書く女」

この間12年。全く人気のない作者としか思えない。

ところがこの間、ワシントンとオランダのハーグで95~96年に全35点中20数点が集まった大回顧展が開催された。


で、2000年の日本展では

                    

                    現存するフェルメール最初期の作品「聖プラクセディス」



天秤を持つ女

             

             リュートを調弦する女

                              

                              真珠の耳飾りの女

                                             

                                             地理学者

そして、

          

          恋文

5点中4点が初公開だった。

その後も2004年からは毎年のように



「絵画芸術」や

              

              「牛乳を注ぐ女」という初公開作品や

「窓辺で手紙を読む女」や「恋文」などが公開されていたが、今年のような開催は2000年以来となる。




フェルメールの作品は何度も盗難にあったものや、その時代の解釈や作品に込めたメッセージなどのちの批評家が色んなことを述べているが、

アタシ達が知っている作品以外にも面白いものがあるので紹介する。






眠る女

          

          婦人と召使

                    

                    「天文学者」この作品は「地理学者」と並んで男性像の単体では2点しかない。

                           

                           中断された音楽の稽古

                                     

                                     赤い帽子の女

                                               

                                               水差しを持つ女



紳士とワインを持つ女

          

          信仰の寓意

                    

                    「少女」この作品は雑な仕上がりから真作かどうかの議論がある

                              

                              「取り持ち女」どんな女ぢゃ?

                                        

                                        士官と笑う女



合奏

          

          音楽の稽古

                    

                    ワイングラスを持つ娘

                           

                           レースを編む女

                                     

                                     「マリアとマルタの家のキリスト」最初期の作品




デルフトの眺望

          

          ギターを弾く女

                    

                    ヴァージナルの前に立つ女

                              

                              ヴァージナルの前に座る女

                                        

                                         「ヴァージナルの前に座る若い女」なんて言う3連作もある。


そして、1658年作の

                  

                  「小路」この作品も数少ない風景画として割と見かける。



フェルメールの「青」はラピスラズリの青として有名だけど、どうやら青そのものにではなくて隠し味として壁などの下色としても使われていたらしい。

以前のブログでも書いたがラピスラズリの青では、どうしても薬師寺の平山郁夫の玄奘三蔵伽藍が思い浮かぶ。

楼蘭や敦煌で仰ぎ見る星空はきっとあの青なんだろうなぁ・・・・・