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コンピューター将棋が女流王将に勝利

2010-10-12 | つぶやき
清水市代女流王将と情報処理学会のコンピュータ将棋「あから2010」の特別対局が、11日、東大本郷キャンパスで行われ、6時間を超える激闘の末、後手の「あから」が86手で勝利した。コンピューター将棋が公式の場でプロ棋士を破ったのは今回が初めて。●あから(阿伽羅)は10の224乗をあらわす仏教用語で、将棋の局面の数に近いことに因んで命名された。4つの将棋ソフト「激指」(今年の世界コンピュータ選手権で優勝)、「GPS将棋」「ボナンザ」「YSS」が出した指し手の中で、最も多い手を結論とすることで、単独のソフトより悪手を減らせる特徴がある。コンピュータはIntel Xeon 2.80GHz/2.40GHz 4コア・マシン計169台(676コア)で構成される東京大学のクラスターマシンを使用。●対局は、持ち時間各3時間の1番勝負で行われ、中盤まで互角の展開だったが、終盤、残り時間を使い果たした清水女流王将は終盤のミスもあってコンピューターに優位に立たれると、最後は確実な攻めで押し切られたという。清水女流王将は「時間配分がうまくいかなかった。負けてしまいやはり悔しい。相手はコンピューターながら、人間と指しているような気持ちがした」と振り返ったそうだ。●日本将棋連盟は2005年10月にプロが公の場で許可なくコンピューターと対局することを禁止しており、特例として07年3月に渡辺明竜王が「ボナンザ」と対局して勝っている。今回も情報処理学会からの要望で特別対局が実現した。今後、情報処理学会は男性棋士に挑戦したいようだが、米長邦雄・日本将棋連盟会長は「コンピューターと男性プロ棋士との対局は、次回には全く考えていない。清水さんとの再戦がフェアでいい」と語ったそうだ。 ⇒ http://hochi.yomiuri.co.jp/leisure/shogi/news/20101011-OHT1T00214.htm、http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20101012/1027926/
清水女流王将がコンピュータに負けたことは意外ではなく、寧ろ、予想以上に女流王将が善戦したと言うべきであろう。対局の展開をみると、やはり、人間に不可避のミスが勝敗を分けたようだ。もし、女流王将のミスがなければ、勝敗の女神はどちらに微笑んだか分からなかったのではないだろうか。女流王将の「人間と指しているような気持ちがした」というコメントがコンピュータ将棋の進歩を象徴しているように思う。
(関連:4/3、8/8マイブログ)