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平均律クラヴィーア曲集第1巻第22番 変ロ短調(BWV867)

2020-02-22 | つぶやき

平均律クラヴィーア曲集のように全てのキーを巡る旅では、歴史的なチューニングのなかでトラブルに陥るという。妥協し過ぎないように、いくつかのキー(最も普及している)はほぼ完璧に聞こえ、多くのキーは非常に心地よく聞こえ、最後にいくつかのキーは本当に耳障りに聞こえるそうだ。勿論、バッハはこれを知っていた。変ロ短調(♭が5つ)は例外的なキーの一つであり、バッハは不快な歪を和らげるため、温かく落ち着いた魅力的なアプローチを選択したようだという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-867/

●平均律クラヴィーア曲集とは言うものの、バッハの時代の音律は今日普及している「平均律」とは異なるようだ。

Bach - WTC I Prelude and fugue in B-flat minor BWV 867 - Verhelst | Netherlands Bach Society


ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調(BWV1051)

2020-02-22 | つぶやき

この作品はヴィオラのリベンジ。音楽の世界では昔からヴィオラは一般的に重要でないとみなされていたそうだが、バッハはそうした偏見に反論しているという。バッハ自身はヴァイオリンとヴィオラの両方で優れた演奏家であり、中音部のヴィオラを好んで演奏したそうだ。これが最後(6番目)のブランデンブルク協奏曲で物事をひっくり返した理由であろうという。この作品ではヴァイオリンに代わって2つのヴィオラが高音部として主役を演じ、2つのヴィオラ・ダ・ガンバとコントラバスがサポートする。この組み合わせはケーテンでの宮廷の状況を反映しているという。バッハの高貴な雇用主は自身でバロックではしばしば「ロイヤル」ソロ楽器として使用されたヴィオラ・ダ・ガンバを演奏したそうだ。この作品の破壊的な性質は、ヴァイオリンの不在だけでなく、バッハが「劣等」楽器でソリストの役割を演じ、さらに公爵をガンバ奏者として「伴奏アンサンブル」に据えたことであるという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1051/

Bach - Brandenburg Concerto No. 6 in B-flat major BWV 1051 - Sato | Netherlands Bach Society

(関連:2019/10/27マイブログ)


前奏曲とフーガ ホ短調(BWV533)

2020-02-19 | つぶやき

バッハが20代の頃の作品。オルガンをテストするための優れた作品だが、アルンシュタットの教会評議会にとっては現代的すぎたかも知れないという。バッハはアルンシュタットで最初の本当の仕事を得たばかりだったが、コラール前奏曲であまりにも多くの奇妙な音と変奏を演奏したため、教会評議会はこれが会衆を混乱させると信じ、それが数年後に解雇される理由の一つとなったそうだ。この作品でも、フーガの最後に向かって左手を右手に対して不協和音で際立たせる箇所があり、それがまさに奇妙な音の一種だという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-533/

Bach - Prelude and fugue in E minor BWV 533 - Schouten | Netherlands Bach Society


企業博物館、みなとみらいに集積

2020-02-18 | つぶやき

平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番 変ホ短調(BWV853)

2020-02-08 | つぶやき

変ホ短調というキーはバロックでは殆ど聞かれない珍しいキーであるが、バッハのこのプロジェクトでは勿論含める必要があった。前奏曲は美しい装飾がついた非常に堂々とした作品で、演奏者のBart Jacobsは「トンボーのような葬送行進曲」と呼んでいるそうだ。この前奏曲はバッハが長男ヴィルヘルム・フリーデマンのためにまとめた教育的キーボードブックの以前のバージョンに既に存在していたそうだ。フーガとの関係はあまり明確でないという。Bart Jacobsを含む一部の人々は、バッハが単に既存の二調のフーガを持ってきて、それを変ホ短調と同じように聞こえる嬰ニ短調にするために必要な#を追加したと疑っているそうだ。この三声のフーガは曲集全体のなかで最も精巧で厳密に構成された作品の一つであるという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-853/

Bach - WTC I Prelude and fugue in E-flat minor BWV 853 - Jacobs | Netherlands Bach Society