新型コロナ下でAll of Bachへの興味が大幅に増加したそうだ。
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この作品の陽気でダンシーなキャラクターはフェルメールの輝きを反映しているという。バッハは10歳の時、両親を失い、長兄のヨハン・クリストフ(オールドルフの教会のオルガン奏者に就いていた)に引き取られたそうだ。この作品はヨハン・クリストフが編纂した原稿(それにはベーム、ブクステフーデ、パッヘルベルやアルビノーニ、ルベーグなどの作品が含まれていた)に保存されていたそうだ。この作品は、17世紀のルベーグのフランス様式を醸し出しており、特に前奏曲とクーラントは豊かに装飾されているそうだ。●この演奏の収録はレンブラントやフェルメールの絵画などを展示するマウリッツハイス美術館(オランダ・ハーグ)で行われたようだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-833/
Bach - Preludium et partita del tuono terzo BWV 833 - Van Delft | Netherlands Bach Society
バッハの長男のヴィルヘルム・フリーデマンは父親のレッスンで20歳の頃にはオルガン奏者とチェンバロ奏者として既に有名であったが、どこのオルガン奏者のポストを得るかが唯一の問題であったそうだ。1733年にドレスデンのゾフィー教会で新しいシルバーマン・オルガンのためのポストができたとき、バッハはこの作品の新しいコピーと同じ紙に申請書を書いたそうだ。この前奏曲とフーガは理想的なオーディション曲をなすため、即ち、名人芸的で、軽快で、最初から最後までエネルギッシュでさらに完全にトレンド(i.e.イタリア様式)にのっていたため、これは偶然ではなかったという。ヴィルヘルム・フリーデマンはこの曲で素晴らしい印象を与え、オーディションに合格し、ドレスデンに12年以上留まったそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-541/
Bach - Prelude and fugue in G major BWV 541 - Winsemius | Netherlands Bach Society
A Whiter Shade Of Pale Ulrika A. Rosén, piano.
The Winner Takes It All ABBA (Piano Cover) Ulrika A. Rosén, piano.
One Moment In Time Whitney Houston Ulrika A. Rosén, piano.
(関連:2017/4/29マイブログ)
「これぞ聖なる十戒」というタイトルのオルガン・コラールで、バッハのクラヴィール練習曲集Ⅲに含まれる。この曲集の中心には、ルター派のミサと教理問答に関連するいくつかの巧妙なコラール編曲があり、この第2グループでは、ルター派教理問答の6つの部分(宗教の原理)がそれぞれペダルありと無しのバージョンで提示されるという。それはあまり知られていないルターの「十戒のコラール」で始まるそうだ。それは5つのフレーズのメロディーであり、バッハは単純なカノンで10に倍増するそうだ。この作品は全体として、純粋に技術的なことより、暖かく牧歌的な雰囲気を醸し出していることは注目に値するという。
●クラヴィール練習曲集
バッハはライプツィヒで1731~1741年の間に4部構成のクラヴィール練習曲集を出版したそうだ。作曲は非常に多様であり、タイトルはそうでないことを示唆するが、演奏するのは難しかったという。第1部(1731年)は6つのパルティータ(BWV825~830)を含み、第2部(1735年)はイタリア協奏曲(BWV971)、フランス風序曲(BWV831)を含み、第4部(1741年)はゴールドベルク変奏曲(BWV988)を含む。最大の第3部(1739年)は唯一、オルガンに捧げられたものであり、主にコラール編曲、或いはルター派の讃美歌に基づくオルガン前奏曲を含む。バッハは各コラールの2つのバージョン(大きなオルガン用と小さなオルガン用)を作成したそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-678/
Bach - Dies sind die heil'gen zehn Gebot BWV 678 - Smits | Netherlands Bach Society
「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」というタイトルの教会カンタータ。初演はバッハがライプツィヒで最初に迎えた復活祭の後の第2日曜日(1724年4月23日)。クリスマス・オラトリオのように18世紀の人々には牧歌的な音楽のように聞こえたものに満ちており、そのテーマの最もよく知られた詩編「主はわが牧者」は最後のコーラスではっきりと鳴り出すそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-104/
Bach - Cantata Du Hirte Israel, höre BWV 104 - Van Veldhoven | Netherlands Bach Society
「主を讃えよ、すべての異邦人よ」というタイトルのモテット。今日、殆どの専門家はこのモテットはバッハの作品とみなされないことに同意しているそうだが、バッハであろうとなかろうと、6つの正統的なモテットの中で最も短いこの作品は魅力的だという。歌詞は聖書の詩編117に基づいており、最初のセクションは二重フーガであることが判明したそうだ。第2セクションは最初は対照的に単純で穏やかで、そして再び、テナーが主役を演じながら一種の二重フーガになるそうだ。おまけとしてダンシーな「ハレルヤ」があるそうだ。
●カンタータはバッハの生計の糧であり、聖トーマス教会のカントルとしての毎週の仕事の定期的な一部であったが、モテットは完全に別のケースであり、ライプツィヒでは新しい音楽は殆ど演奏されず、代わりにモテット選集Florilegium Portenseから選ばれたそうだ。このことはバッハに私的な行事、しばしば葬儀のための委託作品を書くための余地を与えたが、残念なことに、おそらくこれらの作品の数十は失われ、残存した作品はバッハの他の声楽作品と異なり、作曲以来、レパートリーにとどまっているそうだ。●残存する本物のモテット(研究は続いているが9つの作品:BWV225-231,118,Anh159)は印象的な系図をもつジャンルに基づいて作られているそうだ。バッハの場合も、内容はコラールと聖書の一節に焦点を当て、それによって、世俗的なマドリガリズムは宗教的ジャンルの表現を強化するためにだけ役立ったそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-230/
Bach - Motet Lobet den Herrn BWV 230 - Prégardien | Netherlands Bach Society
この作品では、バッハは意図的に協奏曲の形式をあいまいにしているという。即ち、本当のソリストはリコーダとヴァイオリンのどちら? 特にリコーダに関する限り、役割はあいまいだという。厳粛な第2楽章ではリコーダが明らかにソリストであるが、第3楽章ではソリストとアンサンブルの間の通常明確なコントラストを意図的にあいまいにしているという。そしてこの混乱を強調したいかのように第3楽章をフーガとして開始し、そして、協奏曲形式の特徴的な要素に関する演奏は適切に破壊的で境界をぼかす方法で終わりに引き寄せられるという。●1735~46年の間に、バッハはこの作品をチェンバロ協奏曲(BWV1057)に編曲したそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1049/
Bach - Brandenburg Concerto No. 4 in G major BWV 1049 - Sato | Netherlands Bach Society
●参考まで、チェンバロ協奏曲第6番(BWV1057)も以下に引用する。(AoBでは未だアップされていない)
Johann Sebastian Bach, Harpsichord Concerto no. 6, BWV 1057
(関連:2019/10/6マイブログ)
歌謡曲の作曲家の筒美京平さんが10月7日に80歳で亡くなったそうだ。数あるヒット曲の中から私が選ぶのは次の2曲。
岩崎宏美 - ロマンス - 1975
太田裕美 木綿のハンカチーフ
この第5番は6つのフランス組曲の中で最も旋律が豊かで優雅であり、また、最もイタリア的であるそうだ。それはアルマンドで聞くことができ、また、バッハが通常、和音的な表現を探すサラバンドでもメロディーが優位であるという。右手は美しく装飾されたメロディーを演奏し、左手は伴奏を提供するという。比較的単純でキャチーなメロディーをもつガヴォットは大いに聴衆のお気に入りだという。この組曲ではバッハはゆっくしたメヌエットの一種であるルーレという舞曲を余分に加えているそうだ。バッハがこの舞曲を使うことは殆どなく、他の現存例は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番(BWV1006)のみだという。この作品の後のコピーでは見られないため、バッハがルーレを取り外した可能性があるそうだ。最後のジーグはバッハにより書かれた最も広範なものの1つであり、単に難しく速いだけでなく、完全な2声のフーガであるそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-816/
Bach - French Suite No. 5 in G major BWV 816 - Corti | Netherlands Bach Society
(関連:2019/9/13マイブログ)
他のイギリス組曲と同様に、この作品も広範な前奏曲で始まる。それは、イタリアの協奏曲のスタイルで書かれており、全てチェンバロで演奏されるが、オーケストラの楽節がソロの介入と交互するという。この前奏曲の性格は単純で、バッハはイ短調キーの最も陽気で気楽な側面を我々に示すが、チェンバロ奏者Cuillerによれば、組曲全体はイ短調への敬意とみなすことができるという。サラバンドはバッハによって書かれた最も表現力豊かなものの一つであり、バッハはそれに広範な装飾をもつバージョンを追加したそうだ。Cuillerもその装飾版を使うのが楽しいという。最後の2部構成のジーグも非常にイタリア的だという。非常にダンシーで比較的単純で、イギリス組曲のなかでフーガでない唯一のジーグであるそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-807/
Bach - 'English' Suite No. 2 in A minor BWV 807 - Cuiller | Netherlands Bach Society
(関連:2020/10/10マイブログ)
この人気のある組曲の前奏曲はイタリアの合奏協奏曲に似ているそうだ。ソロとオーケストラの2つの音色間の交互がこの大きなオープニングセクションの明確な構造を決めているという。チェンバロ奏者のPierre Hantaïによれば、この作品のサラバンドは心を揺さぶる美しさの絶対的な傑作だという。バッハがイギリス組曲を書いた期間中に亡くなったバッハの最初の妻のための葬送曲かもしれないという。いずれにせよ、舞曲からは程遠いという。続く2つの非常に対照的なガボットは性格が決定的にフランス的であり、後者はミュゼットと呼ばれ、ラモーやクープランのようなフランスの作曲家が良く使うシンプルな牧歌的な舞曲だそうだ。組曲の最後で、バッハは間違いなく完全な3声のフーガのジーグで、自分の署名を加えているそうだ。
●6曲あるイギリス組曲(BWV806~811)はおそらく1710年と1720年の間に、いずれにしてもフランス組曲やパルティータの前に作曲されたであろうという。なぜイギリス組曲と呼ばれるのかはまだはっきりしないそうだ。バッハの最初の伝記作家フォルケルによると、それらは名前の知れぬ英国の貴族に捧げられたという。現存するバッハの他の鍵盤楽器用の組曲と同様に、イギリス組曲は主にドイツ、イタリア及びフランス様式の要素の合成であり、ある程度、フランス組曲よりフランス的だという。6つの組曲全てが広範な前奏曲で始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、およびジーグの古典的な一連の舞曲が続き、そして、自由選択として、最後の2つの舞曲の間に、ガボット/ブーレ/パッセ/メヌエットを伴うそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-808/
Bach - 'English' Suite No. 3 in G minor BWV 808 - Hantaï | Netherlands Bach Society
「我いずこに逃れ行かん」というタイトルのオルガン・コラール。バッハは自身の作品の多くを大切にし、確実に収集、再利用、或いは可能であれば出版されるようにしたが、その扱いを受けられなかった作品もあり、その中に、今日、キルンベルガー・コレクションとして知られる24の初期のオルガン作品(BWV690~713)があるそうだ。これらの作品が生き残ったのは、バッハの弟子で師匠の死後、他の作品のなかから24のオルガン作品を収集したキルンベルガーのお陰であるという。このコレクションで最も顕著なことは、纏まりの欠如であり、唯一の類似点はおそらく全ての作品が1710年以前の日付であることだそうだ。尚、バッハは後にこの作品を別のオルガン・コラール(BWV646)に編曲したそうだ。それゆえ、同じメロディーのこの若々しい作品はバッハ自身の批判的なテストに合格しなかったという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-694/
Bach - Wo soll ich fliehen hin BWV 694 - Van Doeselaar | Netherlands Bach Society
●BWV646も以下に引用する。
Bach - Wo soll ich fliehen hin BWV 646 - Zerer | Netherlands Bach Society
特に、映画音楽の作曲で広く知られているイタリアのエンニオ・モリコーネ氏が、今年、7月7日に91歳で亡くなったようだ。下記のビデオは同氏を追悼してアップされたのでろう。
Morricone conducts Morricone: The Mission (Gabriel's Oboe)
バッハの場合、前奏曲とフーガは実質的に分離できない組であるが、この作品では別の組が作り上げられており、実際には「フーガとフーガ」であるそうだ。この前奏曲は3声のフーガが起動されるそうだ。本来のフーガは規則に固執しているにもかかわらず、真のパズルのままであり、一方、前奏曲としての明確なフーガは、テーマと反テーマを同時に導入することにより少し騙しているそうだ。この組み合わせを通して、バッハはイ長調のあいまいな性格を強調しているそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-864/
Bach - WTC I Prelude and fugue in A major BWV 864 - Hantaï | Netherlands Bach Society