朝日新聞取材班、新聞協会賞を受賞

「『大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件』の特報及び関連報道」（大阪本社社会グループ取材班）が新聞協会賞の追加受賞者に決まった。今年の同賞の選考委員会は既に終わっていたが、「特に優れたスクープ」として初めて追加受賞が決まったそうだ。受賞理由は取材班が入手したＦＤの解析を大手情報セキュリティー会社に依頼し、その結果をもとに改ざん疑惑をいち早く報じた調査報道の手法が評価された。FDを被告の弁護人から入手するために数週間かけて説得したそうだ。弁護人からは「検察担当の記者が検察を批判する記事を本当に書けるのか」と言われ、メディア不信を痛感したという。9/21朝刊に特報後、同日夜、最高検による主任検事の逮捕、10日後には特捜部長と副部長が逮捕され、事態は取材班の予想を超えて急展開した。今回の改ざん事件報道がメディア本来の役割といえる「権力の監視」の大切さを改めて問い直すきっかけになればと考えていると述べている。　⇒　http://www.asahi.com/national/update/1006/OSK201010060079.html、10/7朝日新聞朝刊
この報道がなかったら検察の証拠改ざんは明るみに出ず仕舞いになったかも知れず、それを考えると、今回の報道が如何に価値があるか分かるし、メディアに対する評価改善に大きく貢献したと考える。