不動産屋おやじのつぶやき

私は、安心・安全そして親切をモットーに不動産屋を営業しています。日々の業務の中で感じたことを、皆さんに伝えます。

遺産分割

2010-08-17 17:44:15 | 日記
 今日、市役所で知り合いに会いました。
何となく落ち着かないようでしたので、どうしたのか聞いてみた。
 母親が亡くなり、その相続税の申告まで、数週間に迫ってきて困っている。
 兄弟との遺産分割協議ができず、相続税の計算ができないので、法定相続として税の申告をしなければならない、ということでした。

 「法定相続分」ではなく相続人が話し合って、それぞれの遺産の帰属を具体的に決めるためには,相続人全員で遺産分割の協議をして決める必要があります。そこで決まった分割の内容を文書にしたものが、「遺産分割協議書」です。

 しかし,誰でも,少しでも余分に,少しでもよいものを取りたいのが人情なので,自主的に協議をまとめるのは,必ずしも容易なことではありません。協議がまとまらない場合には,家庭裁判所で,調停又は審判で解決してもらうことになりますが,これも,争いが深刻化して,解決が困難になる事例が後を絶ちません。遺言で,例えば,妻には自宅と○万円,長男にはマンションと□万円,二男には別の土地と◇万円,長女には貴金属類と△万円といったように具体的に決めておけば,争いを未然に防ぐことができるわけです。

 こういった事案で、たいへん困っておられる方が多くあります。皆さんも将来このようなケースがあれば、事前に手を打っておきましょう。



草刈り

2010-08-16 18:59:55 | 日記
 今日は、私の不動産事務所の敷地の草取りをした。ごみ袋(45L)一杯にもなった。
春から夏にかけては、草が良く生え敷地の草取りが大変な時期です。

 私の所有している空き地の草刈りは、草刈り機で、やりますが、100坪ぐらいの土地を行うのに、3~4時間かかります。夏は暑くて、体力もいり大変です。

 皆さんのお持ちの土地は、どうですか? 自分でやられる方、誰かに頼んでやってもらう方、さまざまな方法で草刈りをやってみえると思います。

 自分で管理できる方はいいんですが、できない方は、どこへ頼んだらやってもらえるのかなあ・・・といった話も良く聞きます。
 造園会社、土木会社等もやってくれますが、「シルバー人材センター」というところに頼むといいですよ。

 「シルバー人材センター」は、高齢者が構成員となって、いろいろな業務を行っている団体です。どこの市にもあると思いますので、御用があれば、一度、問い合わせしてみてください。

 ちなみに、岐阜市の場合は、「岐阜市シルバー人材センター」といって、電話番号は、
058-240-1245 です。










 


帰省

2010-08-15 18:55:01 | 日記
 帰省ラッシュで公共交通機関や高速道路が混雑しています。
ふる里へ帰り、実家の環境に変化はありませんでしたか
ご両親はお元気でしたか

 最近、老夫婦で暮らすケースが多くなっているようです。
良く聞く話の中に、子どもたちは、帰ってこないので、今後、私たちの住んでいる住宅や土地は、どうするんですかね・・・といった悩みを口にされる方が増えています。

 土地や住宅は親から子へ、孫へと代々受け継がれていく財産です。
 しかし、子どもさんの生活の拠点が離れているところにある場合は、親さんが亡くなられた後のこういった不動産を管理する負担が重くのしかかってきます。

 また、相続をめぐり親族間で争いごとの起こるケースも少なくありません。そのため、管理するため相続登記による名義変更ができず困っている方もあります。

 これらの課題を少しでも少なくするためには、親さんが元気なうちに「相続対策として、遺言書の作成」といったことなどが重要になってきます。

 ご両親の想いや意思を、一度確認されるといいですよ。 



集中豪雨

2010-08-14 17:13:33 | 日記
 今日の岐阜は、どんよりした天気で、今にも雨が降ってきそうな雲行きです。
最近、集中豪雨が全国各地で被害をもたらしています。特に、集中的に雨が降るゲリラ豪雨が多く見られます。

 中古住宅を購入されるとき、過去に集中豪雨の被害により、床上浸水などの被害にあったかどうか、あまり分からない場合があります。
 
 被害にあった経歴のある中古住宅の売買について、不動産業者が売主であったり、仲介をする場合は、事前に被害状況について、買主に告知する義務があります。
 
 このことは、買主の購入意思に「重大な影響」を与える事項(重要な事項)とされていますので、故意に事実を告げなかったり、不実のことを告げた場合は、不動産業者への損害賠償責任を求めることも場合によってはできます。

 中古住宅を購入される場合は、後日、紛争となるケースも多くありますので、瑕疵部分(外から見て分からない欠陥等)については、不動産業者に良く聞いて購入されることが必要です。

 




お盆

2010-08-13 15:36:41 | 日記
 お盆は、祖先の霊を祀る一連の行事として、旧暦では7月15日に祝われましたが、現在では、新暦の8月15日前後に行われます。
 
 これに合わせて会社関係も休むところが多くなりました。不動産屋さんも休むところが多いようです。

 そこで、今日は、このお盆に少し関係のある相続についてお話します。

 両親や血縁者の死亡は、誰もが体験する避けては通れない悲しい出来事ですが、民法第882条では「相続は、死亡によって開始する」と定めており、葬儀などの一連の行いが済んだら、今度は相続の手続きが始まります。

 その手続きは、相続財産や相続人の確認といった「遺産の承継のためのことがら」、そして、その承継に伴って生じる「相続税等の税務関係のことがら」があります。

 相続財産は、相続によって財産を取得したときの状態で評価されます。金銭などの財産に対しては時価、あるいは額面で計算します。こういった状況になられたら、まずはお知り合いの税理士さんに相談されると良いでしょう。 

 基本的な相続税の控除額は、次のようになっています。この範囲内の財産であれば、相続税は、かかりません。

 基礎控除額=5,000万円+(1,000万円×法定相続人の数)

 相続税の基礎控除(5,000万円+1,000万円×法定相続人数)の他にも、配偶者の税額軽減として1億6,000万円、あるいは法定相続分のいずれか多い方の金額が配偶者の税額軽減となります。

 どちらにしても、相続の一連の手続きは、たいへんですから、専門家の方とよく相談して精神的に負担にならないよう頑張ってください。