不動産屋おやじのつぶやき

私は、安心・安全そして親切をモットーに不動産屋を営業しています。日々の業務の中で感じたことを、皆さんに伝えます。

不成立

2011-01-31 17:07:20 | 日記
 先日、お客様に紹介した土地を購入したい旨、返事をいただき、現地を案内しました。

 土地所有者側の媒介業者と一緒に、現地において物件の説明をしました。

 その物件は、山の法面に接している土地で、山との境が明確になっていませんでした。

 また、山から当該物件のほうへの土砂の流出についても、質問されました。

 私も、事前に現地調査(目視)しましたが、客付け側の業者でしたので、詳しい条件がわかりませんでした。

 そういった、やり取りがあり、再度検討するということで、別れました。

 その後、土地購入のお断りが、ありました。

 理由は、当該物件の「隠れた瑕疵に対する不安」と「価格の妥当性に対する不安」でした。

 現地での説明後、質問された内容について明確に回答できなかったということもあります。

 要するに、住宅地としの効能が果たせるかどうかでした。

 そのために、宅地としての土留(擁壁)や山との境の処置等にかかる費用は、土地価格に反映しているかどうかでした。

 売主側からは、良い回答がありませんでしたので、この件はなしということになりました。

 不動産屋としての反省が多くありました。

 当たり前ですが、物件調査の重要性、特に現地における「土地の境界」「土地の形状、地盤等」「近隣との関係」でした。 

 そういった調査を経て、物件に係る「不安や危険性」について、事前に除去できる方策を考えておいて、的確に提案すること

 が、お客様に信頼されるのだと感じました。