
「ちば民報」の12月1日号に、障害者の生活と権利を守る千葉県連絡会代表の天海正克氏が、重度障害者(児)の窓口無料化に千葉県が踏み出しことになった経過を寄稿されています。
ちば民報の記事から
再来年から窓口無料
重度心身障害者(児)の医療費
医療費助成制度は、病院などにかかるたびに、いったん医療費を支払い、その領収書を添付し、市町村から還付を受ける仕組みです。
これは障害をかかえる私たちには大きな負担となっていました。
そのため障千連(障害者の生活と権利を守る千葉県連絡会)などは、長年にわたって窓口無料化とするよう求めてきました。昨年の6月県議会では、障千連のほか、いままで別々に取り組んできた千葉県身体障害者施設協議会、千葉県知的障害者福祉協会が共同で請願を提出しました。
県知事あてのFAX要請には、千葉県医師会や歯科医師会など、95団体から賛同をいただきました。
こうして幅の広い賛同をいただき、ともに取り組むなかで、自民党はじめ県議会構成会派のほとんどに、紹介議員となっていただくことができました。
障千連が独自に取り組んだ2万6千筆以上の署名も提出。その結果、県議会の健康福祉常任委員会で、委員全員の賛成で採択、つづく本会議でも全会一致で採択されました。これらを受け、今年の9月議会で森田知事が、「2015年度から実施」と答弁し、窓口無料が実施される見通しとなりました。同じ思いの仲間たちとともに運動することの大切さを学びました。
しかし県は、「一部負担金の導入に72%の市町村が賛同している」と、窓口で一部負担金を導入することを検討していることが分かりました。
議会で採択された請願の主旨は、「窓口無料化」です。無条件でおこなわせるよう、さらに運動か必要となっています。
(障千連代表 天海正克)