JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

徴用工問題を世界的植民地支配の責任の中で考える。なるほど

2020年01月28日 | Weblog

 前川一郎教授は、第二次大戦以前の植民地支配もその責任に向き合うべきだと述べています。その理由として、植民地の独立国の側の有力者との「妥協」があったこともあげています。
 日本の植民地支配が追及されなかったことも、戦勝国側が植民支配国であったからとしています。
 そうした旧植民地国の被害者からの賠償・謝罪を求める動きも、ナミビアの例のように起こっています。
 一方、その反動としての事実を認めない潮流とのせめぎあいにあるとしています。
 徴用工問題の位置づけを世界的に考える大事な指摘ではないでしょうか

日本の戦争を肯定化する、歴史書の役割に 小説「坂の上の雲」司馬遼太郎

2020年01月25日 | Weblog

「坂の上の雲」全8冊読みました。戦闘場面がすべてと言ってよいほどです。
戦争の本質は描かれておらず、武器に勝るロシア軍を、地上と海上で作戦と死を恐れぬ統率力で打ち負かしたことを描いています。
 戦争そのものへの疑問や戦争に巻き込まれた庶民の姿はありません。日本人スパイの活躍で、ロシア国内に暴動が起こるように仕掛けたり、ロシア帝国に抑圧を受けていた、諸国を援助するなど、戦争が肯定的なものであったと描いているため、明治以後の戦争すべてを正当化する歴史書の役割をもった小説になっています。

 「中国社会主義ではない」ですっきり。資本主義の限界を超える未来社会の展望しめす

2020年01月18日 | Weblog
5日間にわたって討論された、日本共産党第28回党大会が終了しました。現代資本主義が限界に達した中で、中国は社会主義ではないと、断定したことによって、日本のように発達した資本主義での変革の運動の重要性が鮮明になりました。
 しかも、来賓の挨拶に見られるように、違いを当然の前提として連合政権をめざそうという、他党派の方々との共同も深まっていることを実感しました。
 私は、政治を変える自覚的主体者の一人として、多くの市民の皆さんに学び、生きていく立場から、示された方向と活動方針に素直に賛成です。なお、千葉県から新たに小倉忠平さんが幹部会委員に選出されました。

すばらしく成長された、姿の感動

2020年01月03日 | Weblog

 お隣長生村の日本共産党関克也村議の、娘さんです。関議員は市民と野党の共同で大きな力を発揮、村で2議席を得ています。
 穂波さんは、高校生の時から権利の運動の先頭に立つなど、大きな可能性を持った方でした。教員の待遇改善や平和運動など総合的にすばらく成長されることを期待します。

日本の戦争は「加害・被害・抵抗」の視点で ツルシ・カズヒコ氏氏

2020年01月03日 | Weblog

ツルシ・カズヒコ氏とワタナベ・コウ氏の「日本共産党発見?!」は地方の日本共産党の歴史を現地で取材されていることに大きな特徴があります。
 私が、目を覚まされたのは、現地を案内された元赤旗記者の方の「戦争を加害・被害・抵抗」という三つの視点でみなくてはいけないという指摘です。私は日本の平和運動が加害の視点が弱いという問題意識があったのですが、そこに、抵抗という視点も入れるべきとは、お二人の大きな意味を感じました。