JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

故郷で二宮金次郎の像復活と妙楽寺の鐘

2010年08月31日 | Weblog


 北海道の故郷の兄から、二宮尊徳(金次郎と呼んでいた)の像が復活したとのメールを頂きました。
 私たちがこどもの頃、家の前の農協の入り口に立てられていたものが、セメント製であったため、地震で壊れ、引き取った「建設業者」の方が「台座」と「壊れた像」を
「パルズの様」に組み立て、再建したとのことでした。現在、北海道の旧大狩部小学校の校舎を「建設業者」が「事務所」として再利用、教室を「展示場」などに使用しているとのことです。
 私にとっては、祖母から寝る前に、薪をしょいながら勉強した立派な人物と言われ続けた思い出の像です。
 驚いたのは、初代の二宮像は「銅製」でしたが戦時中に戦争のために「提出」されて、セメントになったとのこと、セメント像しか知らなかっのですが。
 全国的には戦意高揚のために利用されたようですが、供出と合わせると2度の利用になったのでしょうか。
 睦沢町の妙楽寺の釣り鐘堂に釣り鐘がないのも、戦争の供出に出された結果です。
睦沢村史では、文字通り日常必需品の鍋釜の供出もあったことが記されています。戦争の傷跡は消えていません。

二宮尊徳については、日本文学史序説(加藤周一著)の中で、「荒廃した農村と財政難の藩政府を、藩単位で、独特の「手法」により救おうとした。その「手法」の内容は、それぞれの場合によってちがうが、年貢の調整、支出(政府・農民双方の)抑制、労働人口の確保、荒地開墾と土木事業などの組み合わせから成る。」「彼の『仕法』がしばしば成功したのは、その適用の範囲を、村から藩までの特殊な地域にかぎったからであり、彼自身が農民の実際の生活と真理を充分にしっていたからであろう。」とのべています。

 
 

国保の一般会計繰入、市町村平均で1万円(1人当たり)を実施

2010年08月30日 | Weblog
私は、高すぎる国保税(料)の引き下げを図るため、一般会計からの繰入(法定外)を求めていますが、「国保新聞」によれば、各市町村の全国平均でも1人あたり1万円を超えていることが厚生労働省の調べでわかりました(「国保新聞」7月20付)。
 同紙によれば、1人あたりの一般会計繰入額(法定外)は、平成19年度は8,048円でしたが、20年度は1万134円と「約26%増加」し、「20年度は後期高齢者医療制度が施行され、被保険者数が1千万人以上減ったが、法定外繰入額はほとんど変わらなかったため、1人あたり繰入額は大幅に伸びた」としています。
 都道府県別の一般会計繰入状況(法定外)では、保険者数1,788のうち法定外繰入を行った保険者は1,223(約70%)で、繰入総額は3,668億円となっています。
ここをクリックしたください。

9月議会は16日からです。住民参加型町政運営と医療を聞きます

2010年08月26日 | Weblog
 9月議会は16日(金)から開かれます。
 私の一般質問は、2番目で次の項目で質問の予定です。

1、 時代の変化に対応した町政運営の基本方向について
①  国・県の方向を第一義にするやり方から、町民のくらし・福祉の充実という本来の役割から出発する計画・予算のあり方が必要な時代ではないか。
・ 戦後政治のあり方に変わる新しい政治と行政のあり方が求められているのではないか。
②  住民参加の方向(たとえば100人委員会)を具体化すべき時期ではないか。
2、医療について
① 国保会計について
・ 国保税の軽減について
・ 保健証の取り上げについて
・ 窓口負担の軽減について
・ 国・県の財政支援について
・ 国保の広域化について
② 後期高齢者医療は廃止を求めるべきではないか。
・ 新制度は、新たな差別医療であり、反対すべきでは。
③ ヒブワクチンと頸ガンワクチン助成のその後の検討状況と肺炎球菌ワクチン助成について
④ 長生病院充実と地方公営企業法の全面適用の問題について。
・ 東金九十九里地域医療センター建設・運営の責任分担は負うべきではないと思うが。

マルクス主義は・・・常識となった

2010年08月22日 | Weblog
 加藤周一氏は、マルクス主義に対しても外来思想として距離を持った見方をされているようです。
 一方、この本の中で成田龍一氏が、加藤周一氏の、次の見解が紹介されていました。「加藤は、マルクスが強調したのは経済構造と政治・文化現象の密接な関連とすれば、『マルクス主義は死んだのではなく、常識になったのである』(『八月革命・その年の終わりに』一九九一年一二月一六日)」
 一九九一年九月一日日本共産党常任幹部会は声明「大国主義・覇権主義の歴史的巨悪の党の終焉を歓迎するーーソ連共産党の解党にさいして」を発表しました。
 

1972年以降の加藤周一氏の解明は?どうなのでしょう

2010年08月20日 | Weblog
 加藤周一氏の「歴史・科学・現代」(ちくま学芸文庫)は、1972年前の時点での対談集です。
 日本共産党は、その理論を発展させており、特に1970年の第11回党大会以後、より正確に緻密に事実にそったものとなって来ていると思いますので、これ以降の氏の解明も知りたいところですが。
 この対談集は、1972年までの加藤氏と丸山真男、湯川秀樹、久野収、渡辺一夫、笠原芳光、白井浩司、西嶋定生氏との対談集です。
 私の知識では、初めて知った方も多く、なるほどと思う所もありました。
その中で、加藤氏が「ぼくは、歴史家は自分の属する体制によって規定される、ということがあると思うんですよ。」と語り、丸山氏が「ぼくはちょっと異論があるんだけどなあ。」と述べています。その丸山氏は、「日本の民族的等質性で・・・・・やっぱり日本の地理的な位置が大きかったと思うんですよ」と語っているのは、おもしろかったです。

平和への若い力に感動

2010年08月20日 | Weblog
 今日の「赤旗」一面の記事に感動しました。高校生の平和への思いと行動の力はすごいですね。

記事より
【ジュネーブ=時事】
原爆の被害を受けた長崎などの核廃絶への思いを伝える「高校生平和大使」が19日、国連欧州本部のジュネーブ軍縮会議事務局を訪問し、核なき世界の実現を求める署名を提出しました。今年の署名数は約7万5000人分で、軍縮会議のサレバ事務局次長に手渡しました。
長崎市から参加した片山奈苗さん(17)は、「長崎を最後の被爆地にしなければならない」と訴えるとともに、若い世代の使命として高齢化する被爆者の声を世界に伝えていく意気込みを語りました。長崎県平戸市の松永千幸さん(17)も「核
兵器のない世界を実現しなければ、人類に未来はない」と話し、国連がより積極的な役割を果たすよう求めました。

教員・公務員も非正規って!!

2010年08月19日 | Weblog
 「公務員は高い給料で働かず優遇されている」という、住民同士を分断させるイデオロギー攻勢が、影響を与えているように思います。
 「赤旗」は、日本共産党の成長戦略の方向の特集と「公務員削減」の実態をシリーズで報道しています。
 町内でも、先生や県職など自治体職員の心身の病気による、休職退職のお話を聞きます。
 小中学校でも非正規職員が9人に一人の記事が「赤旗」に出ていました。これでこども達の教育が大丈夫なのか?
 国の責任が問われます。

負担軽減・充実の面から十分な検討が必要。長生病院の経営のあり方

2010年08月19日 | Weblog
 日本共産党長生郡市議員団として、長生病院の地方公営企業法の全面適用の考え方について、病院側と懇談を行いました。
 病院側の説明の後私は。「職員の給与も含めて病院長の権限が格段に強化されること。経営責任を4年任期の病院長に集中すること。などであるが。この状況では、独立した経営の黒字化ということで、自治体病院としての、住民の健康第一、診療・治療第一による、救急体制充実・産婦人科・小児科充実などや住民負担軽減という面が軽視されないか。また、経営責任を掲げるのなら、年次数値目標を迫られることになり、自治体病院の公的責任が軽視されないか?」など質問しました。
 病院側は「職員の患者対応の改善や人材確保の機敏性が確保でき、職員給与はあくまで、従来の人事院勧告を参考とする。経営第一ではなく、住民の健康第一ですすめる」と述べました。
 病院側は来年度からの適用を検討しているようです。



 病院側は、現在の地方公営企業法部分適用では、○責任の所在が不明瞭(病院長なのに権限がない)。○病院運営に必要な組織および人材確保が迅速に対応できない。としており。
 全面適用にすると ○病院事業管理者を置き、経営責任が明確となる(任期4年で、病院長の         選任を予定)。
        ・自主性が拡大する。
        ・事業管理者が組織及ぴ人事の権限を持ち、機動力及び迅速性が発揮さ         れる(医療制度に対応するため)。
        ・事業管理者が給与の権限を持つが、市町村及び広域内の均衡があるの         で、従来のまま人事院勧告等を参考とし決定する。
        ・職員の経営意識の向上を図れる。
としています。