JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

加藤周一さんが生きていたら、市民・国民の自主的・自覚的運動の広がりを評価してたでしょう

2016年04月28日 | Weblog

日本人とは何か?と探していたときに、行き着いた。人物が加藤周一氏でした。「日本文学史序説」は探す方向を示してくれた本です。各文学の評価を曖昧にせず、自らの責任で明確に語っている。流れがとても好きでした。私の違う部分もありますが、運動の外側にいることから、9条の会の設立という勇気ある決断など、すごい人でした。文学碑が加藤周一さんをさらに広げる役割になればいいと思います。

北海道五区補選 池田まきさん自公を追い詰める 

2016年04月25日 | Weblog

まことに残念!
だが、市民・国民運動と野党共闘が政治を変えることを証明。
日本国民の自主的・自覚的民主主義への歴史的変化が今、眼前で広がっていることを実感した結果です。
 簡単ではありませんが、参院選挙へ新しい展望が開けたのではないでしょうか。
 池田まきさんありがとうございました。

面白かったで終わらない。「秋ゆく街で」

2016年04月23日 | Weblog
 これまで、手に取ることもなかった、「民主文学」になぜか、興味がわいてきました。
「秋ゆく街で」須藤みゆき 民主文学5 0周年臨時増刊。主人公はどんな女性なんだろうと興味を引く手法で最後まで読んでしましました。この兄妹はどちらも努力の人で、また、一般的な意味で頭の良い人物で、きちっとした仕事をされており。半生を誇っても良いと思うのですが、実に真面目な方で悩み続ける人生のようです。
 私自身は、大学に固執することもなく、真面目に工場に努めれば普通に生きてけると思って生きてきましたが、貧困な育ちではなかったからか、同世代人として違和感が残ります。
 ただ、貧困を恥じることから、権力志向に人生を求める生き方とは違い、自らを変えていこうとする姿勢を持った、女性であり、兄妹が仲良くなってほしいと思ってしましました。
 「ああ面白かった」で終わる小説とは違い、私自身の人生を考えさせてくれた一編でした。

民主文学50周年の大特集

2016年04月21日 | Weblog

民主文学50周年記念臨時増刊号は、550ページに短編小説・秀作選・文芸評論がたくさん掲載されています。
 乙部宗徳さんの『「新日本文学」の60年』を読むー民主主義文学運動の教訓と前進の課題 を読みました。
 戦後、宮本百合子らによって創設された新日本文学会がその後、会員の排除そして解散という経過を当時、会の中心にいた人物によって、解散直後に発行された『「新日本文学」の60年』の「はじめに」と「コラム」を批判的に解明する中で、民主主義文学運動の教訓と前進の課題を考えようとしたものです。
 政治的だと言って排除した側こそが政治的な排除の論理であったこと。それは、戦後、宮本百合子が広く文学者の創造力を励ました、「歌声よ、おこれ」の初心とは違うこと。など経過に沿って明らかにしています。
 これらの経過の中で百合子らの思いを継承し、生まれた、日本民主主義文学会が50周年を迎えたこと、一方、若い世代を迎い入れることに成功していないこと、暫減傾向・財政的にもぎりぎりの状態など率直に語る一方、会外からの関心の広がり、期待と可能性も語っています。
 私は、時代が民主主義・平和・人権尊重など大きなスケールで描いた芸術が求めていると思います。
 そうした、広く共感される作品が「民主文学」ならではの視点から生まれことを期待します。

臨時議会でも議案は事前配布すべき

2016年04月20日 | Weblog
 18日に睦沢町議会臨時会が開かれ、専決処分(一定の条件のもとで議会での議決の前に町長が決定し、その後議会で承認を求めること)と議案が提出され、承認・議決されました。
 議案の当日配布では、賛否判断が困難 事前配布求める
 議案で22ページ、審議資料で46ページになるものが、当日配布・説明で議決を求めることには無理がある。事前配布すべきだと指摘し、賛同される議員もいました。これまでも、市原時夫町議は、臨時議会でも議案等の事前配布を求めて来ました。

世界とつながる、自主的・自覚的市民・国民運動

2016年04月19日 | Weblog

緒方靖夫さんは、日本共産党の副委員長であるとともに、中東・アジア・イスラム圏の国々などとの交流を深め、世界から見た日本という視点は大変に役立っています。
 今回の講演で「アメリカのサンダース氏、反核運動家コービン氏の英労働党党首選出を例に世界の政治の変化は日本と共鳴している」と述べています。私はプラス韓国総選挙での与党敗北もその流れだと思いますが。また、「日本は世界でももっとも激しく階級闘争をたたかって」いると述べていますが、市民・国民の自主的・自覚的な変革行動と日本共産党・野党の共同の広がりなどの世界的な意味を認識できる講演です。

韓国社会の複雑さと変革を求める人々

2016年04月18日 | Weblog

 韓国映画「国際市場で逢いましょう」、家族のために身を粉にして働く主人公が当時の時代背景と共に描かれているのですが、アメリカのベトナム侵略戦争に加担した韓国軍を英雄視し、ベトナム民族解放戦線側を住民弾圧側として真逆に描いていることに、違和感を覚え現代韓国社会を知りたいと思い、書店で見つけたのが「新韓国現代史」(文京沫著)です。
 第1は、国民対立が続けさせられて来た社会だということ。
 第2は、学生・市民運動が何度も政治を変革してきたこと。
第3は、朴 槿恵大統領の手法が公安統治の再来と危惧されていること。で終わっているのですが。
 4月13日韓国総選挙での朴政権党大敗について「赤旗」では、経済政策への批判、強引な運営への危機感、米国寄りの姿勢に裏切られた感情。
 一方、永年の地域主義・対立から新時代への変革を求める人々の動きなどを紹介しています。
 
  
 国民対立
 「分断国家の呪縛を超えて、自立し、和解し合う心をいかにつちかうのか、朝鮮戦争以後の韓国社会はそういう思い課題を背負っ」たこと。それまでの地域差別意識を軍事独裁政権維持のために、政治・経済にまで広げたこと。軍事独裁政権が1990年ごろまで続いたこと。
 とりわけ、民族統一という大義を掲げたがために、「子や孫に至まで韓国社会では日陰者扱いさえた」「権力への過剰忠誠を通して『アカ呼ばわり』から逃れようとする被害者の親族も少なくなかった」のヶ所は胸が痛くなる思いで読みました。
 
ベトナム侵略戦争への評価が不明確
 アメリカによるベトナム侵略戦争へ加担したことについて「韓国がインドシナ戦争に軍事的に貢献」という日韓条約の位置づけとして紹介されていますが、韓国社会として位置づけているかは不明です。
 
学生・市民運動
 もう一つは、軍事独裁政権で何度もつぶされながらも、政治を変革してきた、市民・学生の運動の力です。
 
公安統治の再来 
 朴 槿恵(パク・クネ)が反対派を「親北左派」など決めつける手法をとっていることなどから、再生の道をたどることが出来るかどうか。と問い本書を終えています。 
朴政権党大敗 
 この4月13日の韓国総選挙で与党大敗第2党に後退しました。「赤旗」では、経済政策への批判、強引な運営への危機感、米国寄りの姿勢に裏切られた感情。
一方、永年地域主義から新時代への変革を求める人々の動きも紹介しています。

日本歴史で始めて市民革命的な動きの始まり  日本共産党南関東ブロック地方議員研修会

2016年04月17日 | Weblog

今日は、日本共産党の南関東ブロック地方議員研修会でした。
 志位和夫委員長が、質疑応答も含めて四時間にわたり、政治・経済・外交・選挙について話しました。
 安倍政権が進めているのは、政府の都合で国民を押さえつけ、戦争加担・独裁政治をめざしていること。市民・国民の自主的自覚的民主主義・平和運動に応えて、野党共闘が広がっていることなど、日本歴史始まって以来の市民自身が歴史を開く壮大な時代が開かれようとしていることなど、スケールの大きい話でした。誠実に共闘に向けて努力すること。安倍政治を打ち倒し、新しい政権を成立させるためにもゆるがない日本共産党の躍進が必要だと実感しました。
写真は、右から浅野ふみ子参院千葉選挙区、椎葉かずゆき比例、宮内さん、市原時夫です。

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2016年04月14日 | Weblog



 民主文学5月号の評論 谷本論氏の「『社会主義リアリズム』とは何だったのかー二十一世紀の目で考える」は、いろいろ考えさせられる内容でした。
 この評論の動機について、「社会主義リアリズム」が日本のプロレタリア文学・民主主義文学運動に影響を与えたこと。「日本の進歩的文学運動において、その歴史的評価は定まっていないように、私には感じる」ということ。旧ソ連の「スターリンの専制支配を確立する作戦の一環として打ち出された」こと。宮本百合子・顕治の戦後の姿勢は、この意味とは「厳然と区別する必要がある」として、百合子の「自分自身の独自のリアリズムの手法・・・との探求は今も輝きを失っていない」と評価しています。
 私は、日本社会が、多面的な芸術作品が自由に表現され評価されること。 もう一つは、一人ひとりの日常の中に寄りそい、当たり前のねがいに応えようとする立場だからこそ描ける。時代をとらえた作品、日本社会にかつてなかった市民・国民自身による大きな変革の動きをどう芸術作品として生み出してくれるのか期待を持っています。
 谷本氏の評論は、そうした創造される方への期待のような気がするのですが。

心を揺さぶり迫る、組曲「無言館」

2016年04月11日 | Weblog

CDの紹介には、戦没画学生慰霊美術館「無言館」の作品に感銘を受けた詩人門倉さとし氏と作曲家長森かおる氏によって作られた組曲「無言館」とある。
 音楽を聴いてみて、ショックでした。作曲者自身によるピアノ伴奏、鶴岡恵(ソプラノ)吉野真紀子(アルト)望月裕央(テノール)吹浦忠助(バス・朗読)の演奏は、すばらしいというより、胸を締め付けるのです。
祖母を兄を父母を恋人を絵を描きたかった思いを歌います。
 そして、私にどう生きているのかと迫るのです。
 「夕焼け小焼け」がまったく違った意味を持って迫るのです。