宮本顕治著作集3は、公判記録が主なものです。以前に公判記録は本になっており、読みました。
1976の出版当時は、私は松戸市で「赤旗」の選任配達員・分局員をしておりました。当時の千葉大学を卒業され、私の入党を薦められた先輩Sさんといっしょに、チラシ折り込みをする時間に、政治・経済・歴史・哲学・科学・芸術・文化・恋愛観などあらゆる事を教わりました。私にとっての大学だったのかもしれません。
様々な書籍を紹介され、それ以後、本を読むことが好きになりました。
今思うと、当時から、日本社会の仕組み、特に明治維新とは何だったのかという興味があったようで、そのときに、衝撃を受けたのが、宮本顕治さんの、公判での日本歴史を解明した部分です。(宮本顕治公判陳述 第四回)明治維新から絶対的天皇制と侵略戦争への背景と闘う日本共産党の姿が示されていました。
そして、こうした日本共産党のたたかいが、今の、領土問題でも道理と歴史・国際法での堂々と日本の領土と主張し、外交で解決をと主張できる日本共産党の立場を揺るぎないものにしている、根底にあるのではないでしょうか。
自らの歴史を世界に向かって堂々と語れない、自民党安倍氏や植民地支配を開き直る石原氏の無責任な姿勢では、次世代と世界に誇る日本にすることはできません。