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「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」って、どんな作品?

2013-05-07 19:14:26 | Musical あらすじ
現在、Michael君(マイケル・グルーバー)がChanhassenで出演中の「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」は、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏(作曲)とティム・ライス氏(作詞)がまだ学生の頃に、旧約聖書の創世記の中で語られるヨセフの物語を基に制作した作品で、公の場で上演された両氏の最初の作品でもあります。(日本ではヨセフと言いますが、英語ではジョゼフになります。 写真は、Chanhassen Dinner Theatresのメインステージで現在上演中の作品のステージフォトです。向かって右端にしゃがんでいる、オレンジ色の帽子をかぶっているのがMichael君です。)

もともとは、1968年に学芸会用に15分の短編として作られたのですが、その後、コンセプトアルバムとして録音されました。
次の作品として発表された「Jesus Christ Superstar」のヒットを受けて、舞台用に何度か書き直された後、1973年にウェストエンドで初上演され、翌年にはこの時のフルフォーマット版がレコーディングされました。Broadwayでは、1982年に初演されました。そして、1999年には、1992年にカナダのトロント公演でタイトル・ロールを演じて以来、北米ツアーでも主演してきたダニー・オズモンドをヨゼフ役に迎えて、DVDが制作されました。

ウェバー氏の他の作品(CatsやJesus Christ Superstar等)もそうなのですが、この作品も、普通の台詞はないオペラ形式のミュージカルです。上演時間が2時間以内と短めなので、インターミッション無しで上演される場合もあるそうです。ファミリー向けのストーリーであること、普遍的なテーマであること、覚えやすいメロディーであること等の理由から、学芸会やアマチュア劇団の公演等で2万回以上も上演されたのだとのことです。

Michael君は、この作品には、今回を含めて3回出演しており、初めて出演した1988年(12/8~20)アラスカ州アンカレッジのAlaska Light Operaでは、ヨセフ役で主演しました。この時のエピソードを、こぼれ話の「人生の選択」「A Chorus Line編」でご紹介してますので、よろしければご覧下さい。
2010年12月7日から2011年1月2日までミネソタ州セントポールにあるOrdway Music Theatre (Ordway Center for the Performing Arts)の時は、ヨセフの兄の1人のSimeonを演じました。この時のステージ写真のリンクを貼った記事がありますので、こちらからどうぞ。
今回のChanhassenの作品では、ヨセフの兄の1人のNaphtaliを演じています。

2011年には、Michael君は来なかったのですが、セントポールのカンパニーが、初の来日カンパニーとして東京で公演を行いましたが、公演期間中に東日本大震災に見舞われ、予定していた16公演のうち、6公演を残して公演中止となってしまいました。
ナズも、震災の2日後にショーを見に行き、来日していたMichael君の友人のKariさんとお会いする予定だったのですが、ショーはキャンセルになり、彼女と会えないままに終わってしまいました。その時にアップした記事は、こちらからどうぞ。


作品のあらすじは、以下の通りです。

ケーナンに住むヤコブ(英語ではジェイコブ)には、12人の息子がいました。中でも他の誰よりも愛していた妻(一夫多妻制なので)の息子であるヨセフ(ジョゼフ)を特別に可愛がっており、ある日、ヨセフだけに、色とりどりの美しいコートを作ってやったのでした。
コートに加えて、普段からヨセフだけが特別扱いされることや、ヨセフが語る不思議な夢の話(兄達のトウモロコシの束は貧弱で、立派な自分の束に向かってお辞儀をした/11個の星が、自分の星に向かってお辞儀をした)に嫌気が差していた兄弟達は、とうとう我慢できなくなり、ヨセフを襲い、通りかかった隊商に奴隷として売り渡してしまいました。
ヨセフから奪ったコートに山羊の血を塗りつけて、父のヤコブに見せ、ヨセフは獣に襲われて死んでしまったとウソをつく兄弟達でした。

一方、エジプトで大富豪のポティファーに買い取られたヨセフは、主の信頼を得て財産を管理するまでになりましたが、ポティファーの妻の誘惑を拒んだせいで彼女に疎まれた揚げ句、ポティファーからは誤解され、ついには牢獄へと入れられてしまうのでした。
意気消沈の日々が続くヨセフでしたが、ある日、牢獄に入れられた2人の囚人から不思議な夢を見たと相談を受けます。ファラオの下で執事として仕えていた男の夢は、蔓の前に立っていたらブドウが実ったので、それをワインにしてファラオに捧げたら飲んでもらえたというもの。料理人として仕えていた男の夢は、パンの入ったバスケットを持っていたら、飛んでいた鳥がバスケットに飛び込んで、パンを全て食べてしまったというもの。
ヨセフは、執事はやがて罪を許され、再びファラオに仕えることが出来るだろうと夢を読み解き、料理人は、残念ながらまもなく処刑されるだろうと読み解きます。

その頃、ファラオも、7頭の太った雌牛が7頭のやせ衰えた雌牛に食べられてしまうが、やせた雌牛は食べてもやせ衰えたままだったという夢と、7つの美しい穂が7つのできの悪い穂に食べられてしまうが、できの悪い穂はやはり悪いままだったという夢を見て、意味がわからずに悩んでいました。
ヨセフの予言通りに罪が許され、再びファラオに仕えていた執事は、ファラオにヨセフのことを話します。牢獄から引き出され、ファラオの前に連れてこられたヨセフですが、果たして彼の運命はどうなるのでしょう?(この作品をご覧になったことのある方や旧約聖書を読まれた方は、当然、ヨセフがどうなるのかご存じなのですが、ご覧になったことや読まれたことのない方のために、このあとのストーリーはお話しないことにしますね。)

DVD版を見て、すっかりJosephが気に入ってしまったナズ、7月に生のステージを見るのが、本当に楽しみです♪


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