塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ロベルト・バッジョ、その美しき佇まい

2019-02-18 17:18:08 | 日記
 もうお亡くなりになりましたが、東京の名店「サンモトヤマ」の主、茂登山長市郎さんは、美しい物を誰よりも見極められる審美眼の持ち主と語られています。

 島地勝彦先生の著書「おしゃれ極道」に、おふたりの退団が60ページから掲載されています。

 茂登山さんは最初の欧州視察の前に、ご友人である名取洋之助氏から

 「最初はに何も買てくるなよ、そして美しい物をたくさん見て回れ」
 「それが出来たら、次回は俺が一緒に付き添ってやる」

 と助言をいただいています。

 氏の助言を素直に受け入れた茂登山さんに感激した名取氏は、指南しながら一緒に欧州で審美眼を磨く形をとったのです。

 名取氏の奥様はドイツの方で、氏はカメラマンですからライカに凄く精通していた、と言う側面もありました。

 茂登山さんの審美眼はあのロロ・ピアーナさえも巻き込むほどでしたが、それだけ美しい物は人々を虜にし、感激させるのですね。

 ディアドラがロベルト・バッジョを再契約した理由、それは彼が美しいからに違いありません。

 それはバッジョの現役時代、それは麗しいプレイと外見でファンを酔わせた面もあるでしょう。

 一方でイタリアだけでなく世界中の胸をうったのは

 「あれだけ指揮官との軋轢がありながら、自分を見失うことは無かった」
 「無類の女好きと揶揄されるイタリアの中で、常にアンドレイナ夫人を愛していること」
 「多くの負傷に屈服することはなかった」

 つまり、バッジョの人生そのものが人々に感銘を与えている。

 イタリアの美しさを体現し続けているディアドラからすれば、再度バッジョに声をかけない方が不自然と言えます。

 特にブレシア時代、若きアンドレア・ピルロからのロビングを甲でトラップし、左に動いて名手ファン・デルサルからゴールを奪ったその瞬間、立ち会ったファンは心から目撃者としての光栄を感じたはずです。
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