塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

生え抜き選手が増えて得すること

2012-10-03 22:48:11 | 日記
 編集者とファンからすれば、選手の移籍は止む無しと思いますが、ポール・スコールズやライ
アン・ギグスのような選手が増えることも望んでいます。

 編集者の方からすれば、

 「生え抜き」
 
 の選手が増えれば増えるほど、仕事が簡単になります。

 例えば選手名鑑を作成する際、クラブ名を「マンチェスター・ユナイテッド」と入力すれば全
てが終了します。

 移籍が多い選手の場合はそうはいきませんし、そのあとには国名も入力せねばなりませんから、
ひどく疲れる作業です。

 ファンの方からすれば、マーキングを入れやすいという側面があります。

 移籍した選手
 引退した選手

 をずっと思い続けるのは至難の業です。

 伝統に敬意を払う意味で、「ベスト」「チャールトン」などとマーキングを行うのは、納得でき
る話です。

 しかしどんなに応援していたとはいえ

 「テベス」

 と書かれたジャージでは、さすがに周囲からの圧力に耐えかねないはずです。

 日本では贔屓の選手が移籍するたびに、移籍先のグッズを集めることが普通と見なされています。

 しかしこの行為、他国から見るとどうも納得できないようで、やはり主役は選手では無くクラブ
なんです。

 ユナイテッドの場合

 「ファーガソンとの調和」

 が難しくなった選手は、どんな実力者でも容赦なく切り捨てられます。

 長年指揮官から変わらぬ信頼を得続けた点も、ギグスとスコールズにとっては特筆すべき出来事
と言えます。
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スカウトの大切さ、難しさ

2012-10-03 20:32:26 | 日記
 スーパーに限らずバーゲンは既に日常の光景です。

 「値下げ」

 の札が付けられた商品を見ていると、何だか毎日叱責を受けている僕自身を見ているような気
がして、時に気分が下がります。

 「安売りはそんなに魅力的な出来事なのか?」

 という疑問は拭えません。

 しかし、在庫を捌くことはそれほど難しいのです。

 僕もワゴンセール、中古品を頻繁に除きますが、その時は原石を探して回るサッカー・スカウ
トの気分です。

 サッカーは面白いもので、他のクラブが

 「この子供はいらない。」

 と思っても、自分たちには「これだ!!」と思える存在の時があるからです。

 ブラジルではしょっちゅう入団テストが行われており、セレソンで一時代を築いた選手ですら、
かなりの数落選している場合があります。

 例えばカフーがそうですね。

 僕がワゴンセールを除くのは、お金の問題もありますが、商品がどこか自分を重なる点がある
為です。

 ただ、スカウトが難しいのは、子供たちを見る際に

 「主観」

 ではなく、あくまでクラブの実情を最優先しなくてはならない点です。

 確かにメッシのような存在は、どのクラブ、スカウトも利害は一致するでしょうが、このような
例は滅多にありません。

 だからこそスカウトはクラブの哲学を常に意識し、観察しなければなりません。
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情報と言う名の資本

2012-10-03 20:24:21 | 日記
 最近の中高生はどうしてこんなにお金を持っているのでしょう?

 僕が高校と予備校を過ごしたときは、ファースト・フードすら買う金がなく、コーラや
サイダーの炭酸で腹を膨らませていました。

 毎月の小遣い
 高校、予備校までの定期代
 部活で使う費用

 これらを踏まえたなら、小遣いをねだることに引け目を感じるのが普通ですが。

 資本主義の「資本」は、産業革命以後お金を指してきました。

 いかし時代は移り変わり、資本はお金ではなく「携帯電話」になりつつあります。

 つまり、自分にとって最適な情報を誰よりも早く得ることで、他人より有利な立場に立
つ事が可能となります。

 サッカーでもより情報収集が求められる時代です。

 2000年代前半は選手を買う時代でした。うこ

 その象徴がレアル・マドリーで、インテルやユナイテッドのようにチャンピオンズ・リ
ーグに参加するクラブは、どこも似たような形態でした。

 しかし、バルセロナの成功により、選手は買う時代から

 「育てる時代」

 に変貌しつつあります。

 ですから、クラブが目指すサッカーを体現できる選手を若年層から探すには、スカウト
との綿密な連携と、他のクラブを出し抜くすばしっこさも必要です。

 選手を買うことが無くなることは無いでしょう。

 しかし、代理人とのやりとりも含めて、今後はより巧みな情報処理能力が問われてくる
はずです。
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セレッソ大阪時代の香川、クルピ監督との出会い

2012-10-03 08:09:52 | 日記
 もし貴方が日本代表監督だったとしましょう。

 布陣は4-2-3-1を用いるとして、3の中央に本田圭祐を起用します。

 両翼には成長著しい宇佐美を右、ウィガンでもその存在を認められつつある宮市を左で使う
としましょう。

 おや、困ったことになりました。

 香川真司の居場所が無くなってしまいました。

 このままではメディアとファンが黙ってはいないはずですし、何か良い解決策は無い物でし
ょうか?

 解決策のひとつに

 「香川をセントラル・ミッドフィルダーで起用する」

 という案を提示したら、皆さんはさぞかし不思議な顔をして、こう問いかけてくるでしょう。

 「香川を中盤の底で起用する?
  そんな物は解決策にならないよ」

 僕もこの案が代替案になるとは思いませんが、可能性はあるとは見ています。

 実はナンバー771号の32ページを読むと、現在の香川はレヴィー・クルピによってもたら
された点がわかります。

 このブラジル人指揮官は、香川の高い技術と機敏な動きを認め

 「セントラル・ミッドフィルダーからオフェンシブ・ハーフへコンバート」

 する処置をとったのです。

 僕自身、この記事を再読するまではこの事実が頭から抜け落ちており、本当に驚きました。

 僕を含む多くの人間が、本田を一列下げることがひとつの解決策として考えていましたが、こ
の概念が活用されるなら、香川を移動させることも浮かんできます。

 当然クルピ監督が評価した

 「敏捷性と得点力」

 が無駄にはなってしまうでしょうが。

 充実する一方の中盤の選手を上手く活用することで、日本代表がより高見を目指せるのは間違
いありません。

 ただ今僕挙げた代替案は「絵に描いた餅」になりかねませんが、それだけ起用して欲しい中盤
の選手が多いことは事実です。

 
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誇張という名のオブラート

2012-10-03 07:56:57 | 日記
 メディアは時に誇張して報道を行います。

 それは見出しをあえて膨らますことで購買意欲を高めることもあるのでしょう。

 その一方でサッカーの場合、悪童と呼ばれる選手たちに関する扱いと、その他の選手に関する
記事の書き方には、随分と温度差があります。

 僕自身は

 「どんな性格の選手であれ、犯したミスは同じ口調で指摘されるべき。  
  そこに誇張や歪んだ表現を織り交ぜてはならない。」

 と捉えています。

 例えばマリオ・バロテッリがミスをする、マンチーニと口論すると、メディアは喜んで彼に群
がります。

 「記事を探す手間が省けた。」

 という気持ちがあるのかもしれませんし、

 「ざまあみやがれ!」

 という、バロテッリが日頃世間を騒がしている行動に罰が下った!と考える節を抱く人間もい
るのでしょう。

 ミスには当然大小があり、失点に直結するものあれば、ミスをしたが他の選手がそれを補う、
相手が漬け込むことが出来ず助かる場面も出てきます。

 それでも僕は、選手によって

 「声色を変える」

 事は控えるべきだと思います。

 優等生には穏やかで、悪童と呼ばれる選手たちに厳しければ、公平性という観点で問題がある
と言えますし、後者の意見が

 「事実は事実、結果は結果」

 という代物ではなく、常に誇張で覆い隠されてしまいかねないためです。

 僕自身は評論家になるつもりはありません。

 評論家はよほど自分に自信があり、他人を評価できる人生と知性を持ち合わせていると考えて
いるのでしょう。

 でもその自信が、人に対する敬意を失う要因になると思いますし、要因がどうであれ他人が流
した汗に罵声を浴びせることが、僕自身どうしても出来ないのです。
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