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癌と生きる 依存症と生きる

命がある限り希望を持つということ

依存者の家族(2)

2009-06-08 17:48:13 | 依存症
五月の終わりに義母の三回忌に
出席したのがきっかけで
このところ気持ちの落ち込み方が
ひどくなっている。

NHKで細川貂々(てんてん)さんのコミックエッセイ
「ツレがうつになりまして」が始まったので1回目を見た。
うつはすでに国民病みたいになっていて
いまさら鬱病でなどと言うのも気が引けるほどだ。
だがギャンブル依存症の患者と暮らす家族は
常に様々な不安と向き合っているので
当然心に大きな負荷がかかり欝になる可能性が高い。

まず第一はギャンブル依存症の最大の特徴である「嘘と借金」
否認の病気といわれる依存症患者は
決して本当のことを言わない。
パチンコに行ったことも借金をしていることも
借金の額も自分に都合の悪いことは全て否定する。
これを繰り返すので家族は次第に
何が本当で何が嘘なのか分からなくなり
際限のない疑心暗鬼に陥ることになる。

次にギャンブル依存症はしばしば女性問題を併発する。
依存症の人の脳の状態を簡単に言えば
音や光で演出された派手な「大当たり」の経験によって
脳は快楽物質であるドーパミンを分泌させ
興奮状態を引き起こす。
この時、同時に脳の興奮を沈静するために
コルチゾールが分泌されるが
パチンコで強い刺激を与え続けると脳は極度に興奮
大量のコルチゾールによって一気に沈静化した体には
快感を得たいという欲求が生まれ
これを繰り返すことで衝動が抑えられなくなる。
この状態を繰り返すと、どんどんドーパミンの放出量が増え
ドーパミン放出スパイラル状態になってしまう。

前に快楽の質が同じと書いたが
どうやらこのように脳内物質のバランスが崩れた脳が
大量のドーパミンを欲するようになっているので
同質の快感を得られるセックスに走るということのようだ。

だがギャンブル依存症に関しては
こうした脳のメカニズムの解明すらまだ十分ではない。
病気の実態や治療法が分からないことに加えて
家族がどれほど怒りや不安不満を患者に訴えても
それが問題の解決に結びつかないために
家族は自らの思いを一人で抱え込むことになる。
加えて依存と共依存などを持ち出されたら
結局全ては自分が悪いのではないかと
これはもう鬱病まっしぐらなのである。
そうなると自分が精神的に持たないから
私はこの共依存という問題については棚上げにすることにした。

母親がパチンコ中に幼児が焼死というニュース

2009-01-11 19:26:12 | 依存症
1月6日の夕方、千葉の松戸市の団地で火事があり、幼いこども三人が亡くなった。
最初「病院に行っていた」と話した母親が実はパチンコに行っていたというニュースが後日報道された。
 
少し前に読んだ吉田修一さんの「女たちは二度遊ぶ」という短編集の中に、確か「泣かない女」だったと思うがパチンコ依存症の母親について触れた箇所があった。細部は明確でないが、ヒロインが働いているパチンコ屋で幼児が事故で亡くなった。その母親がしばらくしてまたそのパチンコ屋に来ていたというような話だったと思う。

 人間性の喪失は、ギャンブル依存症の大きな特徴として挙げられるが、それを具体的に表現するのはとても難しい。依存者の心の中では「ギャンブルをしたい」という欲求が何よりも優先され、この寒さの中たとえ幼い子供たちを火の気のない部屋に置き去りにしようが、自分がパチンコに興じている間に我が子が死んだ痛恨の場所であろうが、おそらくは何も感じなくなっている、つまりそういう状態なのだと思う。夏は親が猛暑の車内に幼児を放置して、熱中症で死なせるというニュースも毎年報じられる。

 ギャンブル依存症の患者は、ドーパミンやセロトニンという脳内伝達物質のバランスが崩れてしまって脳が機能障害を起こしているので、説得して治るというものでもなく、ましてや放置して直ることはあり得ない。そもそも「治る」ということ自体がない病気なのだ。さらに、依存者は同質の快感を得られる性的なトラブルを併発することも多い。ちゃんと調べていけば、性犯罪とギャンブル依存症の問題も必ず関連付けができるはずなのだ。多発する犯罪や事件の背景にどれだけギャンブル依存症の問題が潜んでいるのか。帚木蓬生さんは「日本はギャンブルで崩壊する」とまで言い切っておられる。こうした事態の深刻さを、一人でも二人でも理解してもらい、依存者の家族の方々が最悪の状態に陥ることのないよう願ってやまない。



依存症患者の家族(1)

2008-10-20 17:16:43 | 依存症
前に作家で精神科医の帚木蓬生さんの書かれた
依存症患者の家族についての文章を
引用したことがあります。

ギャンブル依存症の患者の家族は
ほとんどの場合多重債務に追われ
何度やり直そうとしても繰り返す借金に
疲れ果てています。

しかしこの病気の特徴で患者自身は
脳に変化が起こっているので
家族に何を言われても
まるでひとごとのようにしか感じていません。
相手が激怒していたりすると
「二度とギャンブル(借金)はしない」といった
その場しのぎの嘘で取り繕いますが
心の中ではそんなことは
これっぽっちも思ってはいません。
善悪の判断とか人間らしい気持ちのありようとか
そういうものはとっくに失われているのです。

この病気の最大の特徴は「嘘と借金」で
しかも表面上はごく普通のまともな人間に見える。
なんと厄介なそして恐ろしい病気でしょう。

うちの事情を少し知っている友達に話しても
「ええっ、ご主人、全然普通に見えるのにねぇ」という
反応が返ってきます。
変化は脳のある部分でのみ起きているので
これは仕方のないことなのかもしれません。
私自身、長年今度こそわかってもらえるはずと信じて
借金を借り替えたり、こんこんと説得をしたりという
無駄な努力を延々と繰り返してきたのですから。

だから今まともなところからは
どこからもお金を借りることができなくなって
一日の生活費が千円もないという暮らしに向かい合って
「何とか自分で治そうと思っている」というダンナの言葉を
無条件に信じられるかというと
そんなことはまったくありません。
完治はしないのですから「治す」ことはできないわけで
ただ「今日一日は行かない」という毎日を
死ぬまで続けていくしかないわけです。

患者自身よりもむしろ家族にとって
なんて過酷な未来なのだろうと
たまにどうしようもなく絶望的な気持ちになるのです。


依存症の恐ろしさ

2008-10-14 18:55:29 | 依存症
先日少し触れた韓国でパチンコが禁止されたことについて

若宮健氏のリポート( 2007/07/17 韓国はパチンコを法律で禁止 )から
一部を引用します。

6月末に韓国のパチンコを取材したくて韓国へ飛んだ。驚いたことに、
昨年暮に韓国ではパチンコが法律で禁止されていた。パチンコ屋はす
べて撤去されていて看板も残っていなかった。日本のマスコミは韓国
のパチンコ禁止を何故か報道していない。不思議である。

 韓国でもパチンコの被害は大きかったと言う。それにしても、政府
の判断でパチンコを禁止したのは素晴らしい決断である。日本とは大
違いで、日本ではパチンコの被害が益々増えているのに放置されている。
(中略)

 パチンコを禁止したら、消費が伸びているという。それは、間違い
ないだろう。日本もパチンコを禁止すると消費利低迷から脱出できる
のに、政府も、経団連も分かっていながら何故かパチンコに触れたが
らない。

 消費の低迷は特に自動車に影響が大きい。車の販売は30年前の
水準まで落ち込んでいる。パチンコで浪費される30兆円は、特に
車のような高額商品に影響が大きい。年間30兆円がパチンコで消
えている。車が平均一台150万円とした場合、2000万台分が
パチンコに浪費されている。車が売れないのも無理はない。

 若者の多くは、スロットやパチンコで負けつづけて、車を買うお
金がなくなっているのである。学費をつぎ込んだり、給料を丸々つ
ぎ込んだり、スロット依存症が原因で大阪と横浜で母親殺しが2件
も発生している。

 国を壊しているパチンコ台のCMを垂れ流す日本のテレビ局。キ
ャンペーンを張り、ついにはパチンコ禁止まで政府を追い込んだ韓
国のマスコミ。そして、キッパリとパチンコを禁止した韓国政府。

 どちらの政府が良識を持っているか、どちらのマスコミが良識を
備えているかー言うまでないことである。それにしても、この国は
酷い国である。

(引用ここまで)

比較したらお叱りを受けるかもしれないが
例えばC型肝炎の薬害訴訟の原告は約400人ぐらいなのに対し
ギャンブル依存症の患者はすでに200万人とも言われている。

依存症は脳に機能の変化が起こる明確な精神病で完治はしない。
この「変化」の一つに人間性の喪失がある。
どんな説得も叱責も通用しない。
脳のどこかがそういうものをシャットアウトしている
これがダンナと向かい合った私の実感だった。
すべての人間的なものを拒否し
ただ借金をどうすれば返せるかということだけで
占められた思考はおそらく犯罪に容易に結びつく。
家族は借金だけでなく様々な不安と
常に向かい合うことを迫られる。
一人の依存者の周りに
巻き込まれた3、4人の家族がいることを思えば
一千万近い人間がこの病気のために
地獄の苦しみを味わっている。
それを終わらせるためには
原因となっているもの自体を抹消する以外にはないのだ。
なくなってしまえば取りあえず再発の心配は
ずいぶん軽減されるわけだから。

近況など

2008-10-13 21:53:48 | 依存症
ずいぶん間が空いてしまいました。
何とか五千円でも収入を増やそうと派遣の仕事をしてみましたが
7月2回、8月2回、そして9月は仕事ゼロで
やはりこれではダメだと考え
9月中旬から固定の仕事に変わりました。

実際に経験してみて
日雇い派遣という仕事の大変さを痛感しました。
若い人たちがこんな形で働かざるを得ないというのは
年金なんかよりはずっと大きな問題です。

年齢的なもの、そして掛け持ちということもあって
職探しも簡単ではありません。
債務のほうは再生の手続きに入ったので
返済はなくなりましたが
書士さんに払うお金は二人分なので
出費の総額はあまり変わらず
やはり何としても収入を増やす以外に
ないというのが現状です。

全ての債務を返し終わるまで
あと三年か四年
気の遠くなるような状況が続くのでしょう。

そうこうしている間に
世界経済が大変なことになっています。
これから三ヵ月後、半年後、あるいは一年後
日本の経済が一体どうなるのか、予測できる人は
あまりいないのではないでしょうか。

解散総選挙も近づいているようです。
前にも書きましたが
毎年パチンコ屋の機械に吸い込まれて消える
二十数兆円のお金が
限られた人間の利得を守るためにではなく
(あの業界には超党派で関わりがありますから
おそらく何党はまったく無縁ということは
ないのですがまさか全ての議員が取り込まれている
わけでもないでしょうから)
もっとまともな消費活動に回ることを
上の人はこんな状況だからこそ
今度こそ真剣に考えて貰いたいものです。





パチンコのCM

2008-07-01 15:43:31 | 依存症
今朝の新聞にパチンコのCMが増えたという記事が載った。
パチンコ店のCMではなくパチンコの大手メーカーのだ。

ダンナが依存症なので
夜はほとんど民放は見ない。
CMが流れると
私も過剰に反応してしまうし
ダンナも心なしかCMを見たり音を聞いたりすることを
極力避けているように感じる。

幸いケーブルをつけているので
そういうCMの流れないチャンネルをつけていればことは足りる。

前は「TVタックル」のような政治討論系の番組も時々見ていたが
そういうのにはしっかりパチンコCMが組み込まれている。
だからそういう番組でパチンコ問題に言及することはまずない。
さらに元警察官僚のH議員はこの手の番組の常連でもある。
そういうことが分かると
ああいうのが単なる馴れ合いの政治ショーに思えて
見る気がしなくなった。

新聞の論調だって白とも黒ともつかない
ひどくあいまいな言い回しだった。
青少年に有害という趣旨のことが書かれていたが
それならタスポなんか作る前に
やることがあるだろうと思ってしまう。

三十兆のお金がギャンブルで消えていくのではなく
普通の消費(車とか家とか家電とか)に回れば国内の景気だって
少しは良くなるかもしれない。
あの業界とまったく関係ない企業の人たちは
そうは思わないのだろうか。
原油の高騰でどの企業も業績が下がり
生き残りを賭けた聖域なき仁義なき戦いが始まれば
そのあたりの状況は変わるのかもしれないが
そこまでいけば多分低所得庶民に生き残るすべはない。

あっ、どっちにしてもおんなじことか。

依存症の真実(5)

2008-06-15 17:19:02 | 依存症
ギャンブル依存症が
重篤な精神病だということは
すでに十五年ほど前から世界的にも認識されていたが
日本ではこの病気に関する情報がまったく公表されず
もちろんどんな対策も取られず
放置されてきました。

国はもちろん病気だとは認めておらず
今のところ保険も適用されません。
債務整理をやるのと同時進行で
ネットや本で必死にギャンブル依存症の情報を集めました。
しかし帚木蓬生さんも書いておられるように
未だ有効な薬物もなく
精神科医の関心も低いという状態で
患者や家族にとってはいわば五里霧中の有様です。
そんな中離婚を選択せず
果敢に依存症の現実に立ち向かっておられる
nickeyさんのブログ「夫はギャンブル依存症」に出会いました。

http://slotizon.blog51.fc2.com/blog-date-200806.html

nickeyさんはギヤマノンやセミナーにも参加されていて
今まで読んだ本ではまだ書かれていなかった
ギャンブル依存症が脳の「コントロール障害」であること
ギャンブルによってできる「報酬回路」という
脳のつながってはいけない回路がつながってしまうことなどを
わかりやすく書いてくださっていました。
なぜギャンブル依存症が完治しないのか
これは今までずっと疑問に思ってきたことでした。

それがこのブログに書かれていた
「一度できた回路を破壊するというのは
生き物である以上あり得ないメカニズム」だからという説明で
ようやく納得がいきました。

でも納得がいったことと未来の展望とは
まったく別の次元の話で
立ちはだかる経済的困窮と
自らは何のアクションもしようとしないダンナを前に
(一応説明はしたものの自分が病気だということを
認めているのかは疑問。まだ治療にすら
取り掛かれないでいるのですから
おそらく何も自覚はしていないものと思われ)
そう考えると…人間やめようかな…と
自分もそんなところにいっちゃいます。


依存症と家族の病気

2008-06-03 17:06:04 | 依存症
帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんは         
ギャンブル依存症の大きな特徴として
「うそと借金」をあげておられます。

確かにダンナもまあよくこれほどというくらい
嘘をつきました。
最初はパチンコに行く口実が
「ガソリンを入れに行く」「床屋に行く」などという
まあ可愛いといえばさほど実害のないものでした。

けれども子育て真っ最中だった私は
なにかと口実をつけてはパチンコに行き
こどもの相手をしながら
やっとご飯を作った頃にこそこそ帰ってきて
手伝うわけでもなくさっさとビールを飲み始めるダンナを
すでにその頃から心の中では「死んでしまえ」というくらい
憎み始めていました。

やがて文句を言われるのがいやなのか
仕事を口実にするようになりました。
休みでも「午後からちょっと仕事」といえば
すむと思ったのでしょう。
借金の話も同じで
返したと言ってはまた借りたり
十万というのが実は五十万だったり
これだけ嘘をつかれ続けると
もう何が嘘で何が本当なのかもわからなくなります。
実はこれが一番こたえました。

今はパチンコに行けるようなお金は持っていないのですが
そうなるとヤミ金に手を出すのではないか
あるいは会社のお金に手をつけるのではないかという
際限のない不安にとりつかれます。
本人がいくら「大丈夫だ」と言っても
今までの経過からそれを信じることは
もう100%できなくなっているのです。

こんな状態を続けているので
うつだけでなく体にも様々な症状が出ます。
「依存症とたたかう」(帚木蓬生著)によると
依存症の配偶者を持つと
消化器の諸症状やめまい、息切れ、頭痛、背部痛
自立神経の異常や高血圧と
まるで病気のデパートの様相を呈するわけです。
精神的な苦痛はもっと複雑で
日常的な恐怖や自責の念にさいなまれたあげく
自殺や心中まで考えるようになると書かれています。

たしかに絶え間なく起こる疑心暗鬼に疲れ果てて
できることなら自分がカウンセリングを受けたいと
いう思いは日常的にあります。
ただ現実問題としてそんなことのできる
金銭的な余裕がまったくないのです。

ギャンブル依存症の夫を持った方のお話を読んでいると
やはり、夫は夫、自分は自分と
どれだけ切り離して考えることができるかが
一番重要なことだとわかります。
ほとんどの方が最終的に離婚を選択されていることも
当然のことながらうなづけます。

依存症の真実(4)

2008-06-02 16:32:38 | 依存症
実は朝日新聞に帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの
「ギャンブル依存症・病気と認識して治療を」の記事が載ったことは
ちょっと驚きでした。
パチンコ業界は長年新聞テレビなどあらゆるメディアにとって
大口のスポンサーで莫大な広告費を払っています。

ですからほとんどのメディアはこの問題を
正面から取り上げようとはしません。
先の記事ではギャンブル依存症が精神疾患と認められたのは
1980年の米国の診断基準によってであり
世界保健機構(WHO)も15年前に疾病分類の中に組み入れたとあります。

そして「疾病の重篤さと周囲に及ぼす影響の深刻さにもかかわらず
これほど精神医療からも行政からも軽視されている病気は珍しい」
と述べられています。
本人の性格の問題、意志の問題と思い込んで
十年以上悪戦苦闘を続けてきた家族からすれば
本当に涙も出ないような結論です。

つまりは専門家でさえも
まだこれが精神疾患だと認識している人は少なく
ましてや正確な知識を持って
治療に従事できる専門家はさらに少ないこと
さらにこの病気の全容や具体的な治療法にいたっては
まだ解明の緒についたばかりだというのが
依存者の家族につきつけられた現実なわけです。
私たちはなにも正確な情報を得ることができないまま
何年も放置され追い詰められてきたのです。

ネットでは現在起きている強盗や殺人などの
凶悪な事件の何割かはパチンコやスロットによる
借金が原因という噂が流れています。
「依存症の人間は借金の資金繰りと
ギャンブル欲求に支配されていて
自分の現実を見ず、他人の意見を聞かず
自分の気持ちを言わなくなり、人間性が失われる」
とあるが、その延長線上に横領や殺人といった凶悪な犯罪が起こり
彼らの脳内ではもはや善悪といった正常な判断基準が
完全に失われているのだと言っていいと思います。
パチンコに熱中して幼児を死なせるといった
常識では考えられない事件が起こるのも
同じ理由によるものです。

しかし新聞やテレビで報道される時は
その部分は可能な限り隠されているか
とても婉曲な表現になっています。

韓国では先般パチンコが法律で禁止され
店舗はほとんど撤去されたようです。
どうしてなのでしょう。
一方日本ではパチンコ・スロットの機器が500万台
実に日本を除く全世界のギャンブル機器の台数の2倍が
この狭い国土にひしめいている現実は
怒りを通り越してむしろ寒気を覚えます。

このことはさらに患者が増え
現在は総量規制で簡単にお金を借りることが
できなくなっていますから
そういう人たちがヤミ金に流れ
返済に困って自殺や犯罪が増えて
多くの罪もない人たちが犠牲にならなければ
何も改善されないということなのでしょう。

それは例えば薬害エイズや薬害肝炎などの
一連の経過を見ても容易に予想がつきます。


依存症の真実(3)

2008-06-01 16:21:06 | 依存症
5月29日の朝日新聞の朝刊に
この前このブログで書いた
帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの
「ギャンブル依存症・病気と認識して治療を」という
投稿記事が掲載されまし。

二年前まで私自身これが病気だということも
どんな病気なのかということも
まったく知りませんでした。

だから借金を繰り返すダンナに対して
ギャンブルを止めてくれるように懇願したことも
家族の未来や自分たちの生き方について
説得を繰り返したこともあります。
ギャンブルに加えて出会い系や不倫など
女性問題まで起こしたことで
半狂乱になって泣き叫んだこともありました。

何をやっても何の意味もないのだということが
はっきりとわかったのは
ギャンブル依存症がどんな病気なのかを
ある程度理解してからです。

依存者の脳には異変が起こる。
「ギャンブル依存とたたかう」によれば
脳内で生態の機能を制御する
神経伝達物質のうち
依存者の脳内ではドーパミンと
ノルアドレナリンが大量に生産消費され
セロトニンの活性度が低下しているとあります。

これがどういうことかというと
依存症は大当たりした快感によって
脳の中で大量のドーパミンが放出され
これを繰り返すことでさらに
ドーパミンから生成されるノルアドレナリン系も亢進される。
その一方で行動を抑制するセロトニン系の機能は
低下していきます。

つまりなりふりかまわぬ自分の快楽のみの追及と
起こっている現実問題(借金など)からの
徹底した意識の逃避は
もはや本人の人格や意思の問題ではなく
脳の機能自体が変化しているためなのです。

もしこのメカニズムを理解したうえで
そういう仕掛けを社会に広めたのだとすれば
これはもう悪魔の所業と呼んでいいと思います。

専門家の意見を読んでも
あまり未来に希望の持てるような結論は書いてありません。
ギャンブル依存症は
生涯完治しない重篤な疾病で
しかも本人が自分が病気であると認識して
回復への努力をしない限り前進しない。

では自分はどうするのか?
まだ結論はでていません。







依存症の真実(2)

2008-05-13 12:44:12 | 依存症
帚木蓬生(ははきぎほうせい)という作家で
精神科医の方が書かれた「ギャンブル依存とたたかう」(新潮選書)
という本を読んで、目からうろこが落ちるような思いでした。

それまでダンナに対して
借金を借りかえる手助けをしたり
生活のこと、自分たちや子供たちの将来のことを
説明し、嘆願し、説得してきた二十年近い歳月。

それらがまったく何の意味も持たなかったどころか
事態を悪いほうへ、悪いほうへと助長してしまったという現実。
依存者の側には必ず依存を助ける共依存者がいる。
そしてギャンブル依存は覚醒剤やアルコールと同様
どんな常識も理屈も通用しない。
更にはこの病気は完治することはないという絶望的な事実の前で
本当に途方に暮れてしまいました。

すでに200万人はいると言われるギャンブル依存症。
そして一人の依存者の周りには
必ずそれに巻き込まれている家族が何人かいるわけですから
実際は一千万近い人たちが
この病気のために苦しんでいるのではないでしょうか?

夫が、妻が、あるいは我が子が依存症で
そういう家族の多くは
私と同じように多額の債務を抱えて
自殺とか心中を思わない日はないという
切羽詰った状況に追い込まれているような気がします。

「ギャンブル依存とたたかう」の中に
こういう記述があります。

<精神科の受診の際、家族の付き添いがあるのが普通ですが
その時の家族の表情が、ギャンブル依存症の場合は独特です。
(中略)何百回何千回、何万回となくだまされ、裏切られているので
憎しみと怒りが充満し、かつ一方では
どうにもならないのだという諦念が同居しています。
そして連れられて来ている患者のほうはといえば、
深刻味のない、どこか他人事のような顔をして、家族から罵られようと
蛙の面に小便の顔つきを崩しません。その対照の際立ち方が
強い印象として主治医の記憶に長く刻まれるのです。>

この本で書かれているギャンブル依存者の家庭の状況が
まるで我が家と瓜二つ、そっくりそのままなのには
ちょっと愕然とします。

依存者本人が「どこか他人事のような」状態なのは
一つにはアルコールや覚醒剤と違って
社会生活に支障をきたすような身体症状が現れないことがあります。
普通に仕事もしてる、職場での人間関係も人並みにこなしてる。
本人にはこれが重大な心の病気なのだという自覚がありません。
そういう意味では年月が経つに従って
体に症状の出るアルコールや
法的な制裁という最後の歯止めのある覚醒剤よりも
もっとやっかいで大変なものだということができます。

依存症の真実(1)

2008-05-12 12:08:46 | 依存症
この時借金の総額は
1000万を越えていました。

もう死ぬしかないと思いました。
自分に掛けた生命保険で
借金を返してもらうことで
子供たちには迷惑をかけない
それしか思いつきませんでした。

何度も借金を借り替えて
仕事も掛け持ちして働き続け
自分にできることは全部やった
でももう死ぬ以外には
何もできないような気がしたのです。

二十年来の友人が
私の様子が普通でないことに気づきました。
彼女は働いて、シングルマザーで
子供を育ててきた前向きで強い人でした。
その人から債務整理のことを聞きました。

ネットで債務整理について調べ始めました。
同時にダンナのパチンコ依存についても調べました。
死ぬ積りで遺書を書いた時
一番悩んだのがダンナと子供たちのことでした。
私がいなくなったら
今度は子供たちがダンナのギャンブルや借金で
将来をめちゃめちゃにされそうな気がしました。

もうずいぶん前の話で記憶があいまいなのですが
借金を繰り返す母親を
息子が犬の鎖につないで
死亡させたという事件がありました。
それに近頃起こる色々な犯罪の原因が
ギャンブルという報道が多いことも気にかかりました。

子供たちを犯罪者にすることも
犯罪者の子供にすることも耐えられないことです。
一度は死ぬと決めたのだから
死んだつもりになれば
どんなことでもできるような気がしました。

借金が……

2008-05-06 17:16:20 | 依存症
借金の問題は、その時が初めてではありません。
30万、40万、70万と
定期的に発覚し、そのたびに
銀行で借り替えては返済を繰り返していました。

銀行とクレカの場合は
家に請求書がくるのですぐ分かりますが
それ以外の所から借りられるともうお手上げです。

返したはずの借金がわずかの間にもとに戻って
結局倍々に増えていったことになります。

しかも借り替えて一度完済すると
更に融資の枠が増えるということは
全てあとになってからわかりました。

実は私自身も生活費の不足を
クレカで借りるということを繰り返していましたから
その罪悪感があって
ダンナに強いことが言えなかったのです。

今回の借金が発覚する一年前、
ダンナはどうしようもなくなった250万を
自分の実家に泣きついて借り替えてもらっていました。
私とダンナの関係はすでに4,5年前から
ほぼ家庭内離婚のような状態で
「何があっても私はもう知らない」と宣言していたので
結局ダンナは実家に泣きついたわけです。

それで返したと言った250万が
わずか1年でまた借金になっていたことが分かったのです。
たった1年で500万になったことになります。
もう何がなんだか分かりませんでした。

人生最大のビッグウェーブ

2008-05-05 15:17:13 | 依存症
こどもたちが思春期の頃は
それなりにいろいろありました。

でも彼らには彼らのプライバシーがあるので
そこのところはカットしようと思います。

それなりに四苦八苦しつつ
どうにかこども二人が自立した後に
やってきましたビッグウェーブ

主人の借金とギャンブル依存症
そして自分自身の立て直しようのないような欝状態

部屋でぼんやりしていると
何もないのにぽろぽろと涙がこぼれて止まりません。
こわれた蛇口と同じで涙腺がこわれてしまったようでした。
この半年ほどで一生分の涙を流したような気がします。

ダンナとギャンブルのつき合い(2)

2008-05-04 16:03:34 | 依存症
こどもが生まれてもダンナのパチンコ好きは相変わらず。
休日も家事や育児を手伝うどころか
ちょっとのひまがあれば姿をくらましていました。

別に一流企業でもないので生活費もかつかつ。

上の子が小学校に上がる頃には
私は心の中ではそんなダンナに見切りをつけて
生活費を補うためのパートの仕事や子育てに
しゃかりきに動き回っていました。

先日新聞で人間以外に子殺しをする動物として
ゴリラの雄の話が載っていました。
こどもを生むと雌のゴリラが発情しなくなるので
雄がこどもを殺すことがあるそうです。

人間の男と女でも
子煩悩な父親というのもたくさんいるのですが
女性が子育てをしている間
自分が構ってもらえないことにストレスを感じて
ギャンブルや浮気に走る男
うちのダンナはそういうタイプだったのでしょう。

その逆はこどもを生んでも女性の部分が強すぎて
こどもに愛情を注ぐことができず
虐待したり殺してしまうような母親でしょうか?

いずれにせよそんなのは実際結婚して
こどもができてみないとわからないこと。

結婚って舵のない舟で暗い海へ漕ぎ出していくようなもの。
恋愛している間に分かるのは
相手のほんの表面的なことだけのような気もしてしまうのです。