ゆーぱの部屋 ~幸福の科学の教えから~
幸福の科学の教え(大川隆法先生の書籍)で、みなさまの人生の悩みや疑問などを解決するお手伝いをします。
 



中国の経済発展って、すごいじゃない。このままどんどん発展して、いずれアメリカまで追い抜いちゃうんじゃないの? なーんて疑問もってる人、いませんか?

幸福の科学の大川隆法先生は、『ドラッカー霊言による「国家と経営」』(幸福の科学出版)で、有名な経営学者であるドラッカーの霊の言葉(「霊言」)を、次のように伝えておられます。

 中国は、確かに、今、勢いがあって拡張中ですし、向かうところ敵なしの状態に見えるかもしれません。しかし、本当の意味で資本主義化していくために、彼らには、まだ幾つか経験しなければならないことがあると思うのです。
 例えば、彼らは、著作権法にさえ、まだ十分に精通してはいません。他の国の企業などがつくったものを、まだ、そのまま平気でまねしているでしょう?(中略)本当はクリアしなければいけないことが、法律やシステムのレベルで、まだ、そうとうあるんですよ。
 だから、中国は、このまま一直線に行くとは考えられなくて、規模が大きい分、これから、幾つかの失敗を乗り越えていかねばならないでしょう。
 私の考えでは、十パーセント前後の経済成長を遂げてきた中国は、これから、おそらく、恐慌とまで言えるかどうかは分かりませんが、何らかの意味での大きなリセッション(景気後退)を経験すると思います。
 そういう大不況と治安の悪化を、どこかで必ず経験するはずであり、それを乗り越えないと、本当の意味で先進国のようにはなれないと思いますね。
 彼らは、今、かなりエゴイスティックになっていて、聞く耳を持たないところがあるのですが、これは、いったん、そういう大不況などを経験しないと分からないのです。彼らには、先進国の言っていることを理解できていないところが、まだあるんですね。(中略)
 中国には、唐の時代など、かつて世界帝国だった時代があるので、中華思想が残っており、そうした世界帝国への夢を持っているとは思いますが、文化的には、残念ながら、まだ、「欧米に追いつけ、追い越せ」の時代であり、日本で言うと、明治以降の時代を疾走しているところでしょうね。
 中国には、これから、幾つかの試練がまだあります。
 恐慌に近い、経済的な大不況を潜り抜ける経験や、大量の失業者や暴動と対決する危険、民族紛争の危険、軍事拡張による戦争を乗り越える危険、このようなものを幾つか通り越さないと、中国は、本当の意味での東洋の盟主にはなれないし、やはり、そう簡単には、日本を指導するような立場になれないと思います。
 「文明的に見て、中国の一部は、かなり進んできている」とは思いますけれども、日本に匹敵すると言えるような地域は、せいぜい、中国という国家のうちの一割ぐらいでしょう。
 残りの九割については、情報公開がなされていないので、その悲惨な部分については隠されたままになっています。先進国のように、全部に光を当ててみたら、悲惨な状況が数多く浮き出てくるはずです。ただ、その悲惨な状況を、中国政府は隠蔽して見せないようにしています。(中略)いずれ、大きな問題が幾つも出てくるだろうと思います。
 だから、日本は、中国に対して、それほど悪く言う必要はなく、「ご発展、おめでとうございます」と言いながら、日本は日本で、もう一段の高みを目指して努力していくべきです。「アメリカの経済モデルを超えて、次のモデルを構築することが可能なのは、日本しかない」と私は思うので、ぜひ、そのようになっていただきたいものですね。
(109~116ページ)

中国は、文化的にはまだ「欧米に追いつけ、追い越せ」の時代であり、日本で言うと、明治以降の時代にあたる。

中国が本当の意味で資本主義化していくためには、恐慌に近い経済的な大不況を潜り抜ける経験や、大量の失業者や暴動と対決する危険、民族紛争の危険、軍事拡張による戦争を乗り越える危険など、まだ経験しなければならないことがある。

だから、日本は、中国をそれほど悪く言う必要はなく、発展を祝福しながらも、自らは、もう一段の高みを目指して努力していくべきである──。

ドラッカーという方は、軍事面から中国の脅威を強調する言説とは、一味違った見方をしておられ、さすがだと感じます。

このあたりが、自らを単なる経営学者にとどまらず、「社会生態学者」(生物の環境を研究する自然生態学者に対して、人間によってつくられた人間の環境に関心をもつ学者)だとしておられた意味でもあるように、私は思うのです。

『ドラッカー霊言による「国家と経営」』大川隆法著


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