ヘーゲルって、ドイツ観念論哲学の巨人として有名な哲学者だよね。そういう人が、現代社会を見て語ることができたら、どんなことを言うものなのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『ヘーゲルに聞いてみた』――ドイツ観念論哲学の巨人が「現代」を語る(幸福の科学出版)のまえがきで、次のように説いておられます。
何とも面白い企画だと思う。ヘーゲル哲学の一言一句に心酔している人にとっては、痛棒をくらった感じだろう。
しかし問題は、過去の偉大な哲学にしても、宗教にしても、時間が止まっていて、「現在ただ今のこと」に何も答えられないことなのだ。
さあ、ヘーゲルなら現代の学問、政治、宗教に対して、いかなる発言をするか。大学教育、国際情勢、人口問題、男女平等、知識社会の未来に対して、何と答えるか。
生つばを「ゴクン」と思わずのみ込んでしまいそうな、面白い企画ではないか。冒頭で、私がヘーゲル観念論哲学を「ガラクタの山」と揶揄して挑発したこともあって、かなり過激な答えも返ってきている。本書を手に取ることによって、難解なヘーゲル哲学も、「チョット読んでみるか」という人が出てくるようなら、著者としては望外の喜び、成功だと考えている。
(3~4ページ)
いやあ、大川隆法先生が自ら2度も述べておられるとおり、本当に面白い企画の書籍だと思います。
ドイツのあの大哲学者が、ドイツ語でなく、現代の日本語で、現代の問題に関して率直に話をしたら、どんなことになるのか、という試みです。
大川隆法先生は、ヘーゲル観念論哲学の大部の書物群を、「ガラクタの山」などと解説されたあとにヘーゲルを招霊しておられるわけですが、ヘーゲル霊本人が聞いているのは分かった上で、そんな過激なことを述べられるのも、大川隆法先生ならではです。
しかし、本書でヘーゲルの話を読むことで、あの難解な「哲学」とは本来どんなものだったのかとか、「大学」というのはどうあるべきか等々、本当にいろいろ考えさせられます。
哲学に興味関心がある方はもちろんのこと、教養人としての自覚がある方で本書を読んでいないなどまったく考えられないのではないかと、改めて率直に私は思っているのです。
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『ヘーゲルに聞いてみた』
大川隆法著
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