~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

星野道夫の世界

2016-08-14 07:18:41 | 日記

だいぶ日が短くなってきました。

過行く夏を惜しむように蝉が鳴き、空が少しずつ

高くなってきています。

1週間ぐらい前から、無性に星野道夫の世界が

恋しくて仕方なくなりました。

そんなことを思っていたら、息子が「これ分かる」

と、一冊の英語の雑誌を差し出したのです。

古本屋で買ってきたと言うその雑誌の写真は

とても美しく、でも何が書いてあるか分からず

黙って見ていると、星野道夫がその雑誌に載った

アラスカの村の写真を観て、その村の村長さんに

手紙を送り、星野さんとアラスカが繋がった

それと同じ雑誌だというのです。

古本屋でこの雑誌を見つけたとき、息子の心は

星野道夫の世界を旅していたのかもしれません。

世界が混迷の時代に入った今、何があっても

変わらない悠久の時を感じさせてくれる

星野道夫の世界を私たちは渇望しているのかも

しれません。

星野さんの写真が観たい!と思ったら

星野道夫没20年の写真展が開催されることを

知りました。

 昨日、汗だくになって片付けをしていた時

ふとクマのことを思いました。

場所は違うけれど、今という同じ時間をクマも

生きている、そう思うだけで目の前の景色が

変わって来るのです。

これは星野さんが教えてくれたことです。

星野さんの写真展に行こう!

星野道夫の世界に包まれ、私の中にある原始の

感覚を目覚めさせないと…

 『人は、めぐる季節で時の流れを知る。

  心に区切りをつけることができる。』

 『考えてもごらん。

  たとえば、このツンドラに咲く花々を

  美しいと思い、一本の花を地面から引き抜く

  なぜその花が抜かれ、隣の花が残ったのか。

  人生はそんな理不尽さに満ち溢れている。』

『壮大なアラスカの自然は、

 結局人間もその秩序の中にいつか帰って

 ゆくという、あたり前のことを語りかけてくる

              星野道夫    』 

 

 

コメント (2)
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