アイスペースとその子会社であるアイスペース・ヨーロッパ(ルクセンブルク)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)による、月面で採取した月のレゴリス(砂)の販売に関する商取引プログラムに採択された。
今回、同社は、月資源に関するNASAの2つの商取引プログラムに採択された。
1つ目のプログラムでは、同社が、2022年に月面着陸をめざすMission 1で開発するランダー(月着陸船)を使用して、月のレゴリスを採取することが予定されている。
2つ目のプログラムでは、同社と連携し、2023年に月面探査をめざすMission 2で使用するローバー(月面探査車)を使用して、レゴリスを採取することが予定されている(Mission 1とMission 2は、HAKUTO-Rプログラムとして実行する)。
今回の取り組みは、世界初の月資源の採取に関する商取引であり、国際的な宇宙資源の商取引の最初の一歩になると考えている。これによって、日本とルクセンブルクが参加し米国が主導する有人宇宙探査「アルテミス計画」に合意している各国とのパートナーシップが加速することが期待される。
さらに、宇宙資源に対する社会的な関心も高まることで、政府と民間による月探査への投資がさらに活発になり、地球と月のエコシステムを構築するという堂社のビジョンの実現に近づくきっかけになる。