ジャンーピエール・コモの新しいアルバムが出ので、ちょっと躊躇するところはあったが買ってみた。ヨーロッパのファースト・バーシストになりつつあるのThomas FonnesbaekとドラムスにNiclas Campagnolを従えてのトリオ・アルバムだった。
棚にはコモのアルバムが7枚残って(?)いた。
録音で古い順に並べると1989年の「PADRE]でさかのぼって買ったものだった。
2001年の「storria」か2004年の「scenaario」で嵌ったのだと思う。
コモの魅力は当時「クリアーな音と流れるような高速フレーズ」で大好きになっていた。
この後、花のジャケットの、何ともムード・音楽みたいのを作って、これはつまらないので売ってしまった。
その次の2010年の「REPERTOIRE」はちょっとムード変わったけれど何とかコモ・らしさがあった。(Aldo Romanoに助けられたかも)
そして2013年の「bolero」あたりからコモがずいぶんと変わったと思い出した。
とても素晴らしいフレーズと勢いを持っていたのに、アリャどうなっちゃったのと感じたピアニストが何人かいる。(名前は書かない)コモも少し変だと思い出していた。
2016年の「Express Europa」は1995年の「Express」を軟弱に焼き直したものだったし2020年の「My Little Italy」vocalのWALTER RICCIのアルバムみたいだった。
そんなんで今回躊躇はしたものの、昔のコモを期待して、今回も買ってみたわけです。
まずは今回の選曲、ほとんどスタンダード、自分のグループではないからオリジナルをリハできなかったのかもしれないからかもしれないけれど、ちょっと新鮮さにに欠ける内容とも思える。
1曲目” You and the night and the music”を大人しめにはじめて、ピアノ・ソロ、ちょっとコモらしいところがみえて、ベースのフォネスベック、こちらは安定したうまいソロをきかせてという始まり。2曲目”You don't know what love is”3曲目”Oleo”4曲目”Stella by Starlight”これ名曲メロディに頼りすぎじゃないか。頼りすぎといえばいいところはほとんどフォネスベックが演っていて、完全にベースにアルバムお願いしている感じ。バンマスだったらバンマスらしくしてほしい。若い人の力をかりると、頼るでは意味が違う。
最初に書いたコモの魅力というのはほとんど感じない。
まだそれほどの歳ではないのに、3作続いてこうだから、次はじっくりと考えて付き合っていきます。
My day in Copenhagen / Jean-Pierre Como
Jean-Pierre Como (p)
Thomas Fonnesbaek (b)
Niclas Campagnol (ds)
1 You and the night and the music
2 You don't know what love is
3 Oleo
4 Stella by Starlight
5 Triste
6 Leading to…
7 My one and only love
8 Bye bye Blackbird
9 Lover man
10 Starry sea
2022年作品