JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

うねる、もしくはうねらせる maarifa street / jon hassell

2008-05-10 17:33:14 | 聞いてますCDいいと思う



LABEL bLEUというフランスのレーベルはありゃーという良く解らないアルバムと、これは面白いと思うアルバムとに分かれて、間をいく、この程度と思うものがあまりないように思います。だから何も知らないで拾うときはスリルが一杯です。
このアルバムは、そのこれは面白いと思う一枚です。
Jon Hassellというトランペッターがシンセ音を駆使した、とても斬新なサウンドです。私ニルス・ペッター・モルヴェルよりか好みです。
1曲目、霞のかかったようなふわふわと漂うようなトランペットの音と中東の歌が重なったような、こうゆうの結構好きです。
2曲目もラップのテープを少し戻すようなサウンドを入れて、Peter Freemanのベースが結構重たく気持ちが良い、砂がうねりながら景色を変えていくような感じです。
3曲目はちょっとマイルスのイン・ア・サイレントを思い出すサウンドです。2002
年から2003年に掛けての録音ですが、とてもモダンに聴こえます。マイルスを経験した後のサウンドつくりで、新鮮さを保つことができると示されます。
その雰囲気を続けて4曲目になりますが、モスクの祈りのようなヴォイスとふんわりしたペットの掛け合いは、電気的な処理で可能なのでしょうが、不思議と心が落ち着きます。曲名が“OPEN SECRET(PARIS)”とあり最後の曲が同名曲で(MILANO)
とあり面白い感じです。
このトランペットゆったりとしか吹かない、フレーズよりかサウンド重視です。
5曲目は“NEW GODS”という大変な曲名ですが、イメージは変わりません。ちょっとモダンな感じのギターで、John Coxという人はどこかで聴いたかなと思うけど、かなりしつこくサウンドイメージを固持しています。
6曲目、低い音のリズムをベースに宇宙的なサウンドは、これはこれで面白いと思います。
最後が4曲目と同じ曲名で、サブタイトルがパリでなくてミラノ、トランペットにPaolo Fresuをむかえます。HassellのゆらゆらトランペットにFresuが余韻のようなバックをつけることからメロディを作り始めて、ミュートを吹くのはFresuでしょう。なかなか2トランペットの絡みはムードを高めていきますが、あくまでも平坦に宇宙に続いていく感じです。

嫌いじゃく、結構変わっていて、そこがいいところかもしれません。
内側のジャケを紹介しておきます。この絵ほど艶かしいサウンドではありまっせんが、西洋の人が東洋と宇宙を掛け合わせるとこのようなジャケになるかも知れません。
このジャケの絵と表紙ジャケと中間くらいの雰囲気です。











maarifa street/magic realism 2

Jon Hassell    trumpet, keyboards
Peter Freeman   bass, programming, percussion
Rick Cox      guitar
John Beasley    keyboards
Dhafer Youssef   voice, oud
Paolo Fresu    trumpet and effects
Abdou Mboup    original source drum performance on 'Darbari Bridge'


1 Divine S.O.S. (Hassell/Freeman) 7:14
2 Maarifa Street (Hassell) 7:08
3 Warm Shift (Hassell) 4:22
4 Open Secret (Paris) (Hassell) 11:47
5 New Gods (Hassell) 7:55
6 Darbari Bridge (Hassell) 11:33
7 Open Secret (Milano) (Hassell) 11:42


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