たまたま棚から無作為に選んだ一枚、久しぶりに聞いて嵌った。フィル・ウッズのこのアルバムは記事にしたのが、ヴィーナスからのアルバムで、これは同じような演奏で面白くないと悪い評価を書いただけだった。バッパーとしてのフィル・ウッズをあまり聞いていなかったからアルバムも実はこの一枚ともう一つアナログのこちらのレコードだけ。
「LIVE FRPM THE SHOWBOAT」 1976年11月
フィル・ウッズが1968年にフランスに渡って結成したヨーロピアン・リズム・マシーン、当時凄い評判だったけれど、CDは1枚しかもっていなかった。
1曲目”若かりし日”は友人であったロバート・ケネディが凶弾に倒れたことに捧げられた曲、友への悲痛なおもいが曲とほとばしる激情が演奏にストレートに出て、心を揺さぶられる。(アルバムの演奏を貼っておくので、1曲目だけでも聞いてくだい)
このアルバムの当時グランツが36才、テキシェが23才、ユメールが30才、その後のヨーロッパのジャズをけん引するメンバーが実に白熱のグループとなっての演奏になっている。
2曲目もウッズのオリジナルのバップ、そして3曲目からは”フリーダム・ジャズ・ダンス””ストールン・モーメンツ””ドキシー”と熱いソロ回しが続いて、これってヨーロッパに渡ったミュージシャンがつくった白熱の証拠品だと思う。
久しぶりに熱くなって、これもうちょっとヨーロッパ・リズム・マシーンを聴きたくなった。
ALIVE AND WELL IN PARIS / PHILL WOODS AND HIS EUROPIAN RHITHM MACHINE
PHIL WOODS フィル・ウッズ (ALTO SAXOPHONE)
GEORGE GRUNTZ ジョルジュ・グルンツ(PIANO)
HENRI TEXIER アンリ・テキシェ(BASS)
DANIEL HUMAIR ダニエル・ユメール(DRUMS)
1968年11月14日,15日 PARIS 録音
1.若かりし日
2.アライヴ・アンド・ウェル
3.フリーダム・ジャズ・ダンス
4.ストールン・モーメンツ
5.ドキシー
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