ジェフリー・アーチャーのサーガ「ケインとアベル」が出版されたのが1981年で30年以上も前のことだけれど、この本は面白かった。面白かった外国小説ベスト10に入るとも思っている。
その後1983年には続編「ロスノワスキ家の娘」1991年には同様なサーガ「チェルシー・テラスへの道」1992年には「メディア買収の野望」などずっと読み続けてきている。当初の永井淳氏の翻訳がとても読みやすくしてくれたと懐かしいが亡くなってしまった。
そして“ケインとアベルを超えた全英第1位ベスト・セラー“作家の最高傑作”などと帯に書かれた文庫が出版されたので、これは図書館の順番待ちなどしないで、即購入。
クリフトン家の100年にわたるサーガになるそうだが、その1部というところで英国では3部まで進むところとなっているそうです。
主人公ハリー・クリフトンの出生の秘密からバリントン家との係りが展開していくわけだけれど、きっと主人公の子供へとすすんでいくのだろうと想像します。
途中図書館で永く待っていた“獅子の血戦”なんかが入ってきて上巻で一時止めていたのを読み終えた。
“作家の最高傑作”なんてかかれているけれど途中でとめれれたから、どうも出版社もレコード屋さんと同じようなをする。もちろん面白いけれど、最高傑作とはかんじないで、ワクワク、ドキドキ感は“ケインとアベル”の方だと思うから、一寸反発が出てしまったのかもしれません。
でも30年もたっているから、こちらの頭も30年硬くなっていて、ナイーブでなくなったせいかもしれないので、えらそうなことは言えない。
後半は結構一気によんでしまって、恒例のお気に入りをポイントしておくのを忘れてしまった。
筋とはほとんど関係ない、ものだけれど、女性をうれしくさせるのはその人の履いている靴をほめるといいよというものだったけれど、書いてあるところを見つけられなかった。
「ケインとアベル」なんとなくタイトルが聖書っぽくって敬遠していましたが、お勧めとあらば読んでみます、まいどどうも。
読んでいないということは、幸せです。たとえば吉川英治の「宮本武蔵」をまだ読んでいなかったような、続編もあるので楽しんでください。