JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

今、愛が通じるかも  Love Cry / Albert Ayler

2009-08-14 15:28:06 | 聞いてますCDおすすめ


JAZZを聴き始めて頃には、アルバート・アイラーの「ゴースト」や「スピリチュアル・ユニティ」はすでに出ていて、それはリアル・タイムではありませんでした。
当時のキーワードに“破壊せよ”なんてものがあって、アイラーを解らない奴はJAZZを聴くな、みたいなところがありましたからとにかくアイラーになじもうとしました。
時代が少しずつ動いていたので、JAZZ喫茶でスピリチュアル・ユニティーをリクエストしたら1曲目で切られた思い出があります。
アイラーとはこのアルバムや「ニュー・グラス」などがリアル・タイムの付き合いでした。
そしてこれ、ちょっと疑問符がつくアルバムだった思い出があります。
アイラーの有名曲をとても短く演奏して、咆哮というより、聖歌みたいに思ったものです。
今聞くとテナーの発声がとてもしっかりしていて、素晴らしい、そこら辺をわかっていなかった気がします。
これもコルトレーンが亡くなったすぐ後のアルバムで、今思うと、そのことも関係しているような、特に1面のおなじみの曲を並べたのは意味があったのかも知れません。
1曲目、アイラーの歌で「ハラヒリハリハラ~」と始まるから、それで?が出たのでしょう。
2曲目おなじみの“ゴースト”のテーマを聴けば、それは懐かしい、そして落ち着いているのです。5曲目の“bells”や6曲目の“Love Flower”などなぜかアイラーのヒット曲集みたいで、インパルスの商魂かと思ったりして当時は評価をしませんでしたが、コルトレーンに自分の曲を捧げたようで、今聞くと落ち着いたアルバムです。
1面にかわって2面は2曲でしっかり聞かせる演奏、“シオン山”はコール・コブスのハープシコードが効いた演奏。
2曲目、弟のドナルド・コールマンががんばって吹いているけど、その後この人はあまり聞かなかったと思います。
ベースのアラン・シルバァはこの頃ひっぱろだこでした。
今このアルバムを聞くと素直にメロディが美しく、音がよくて、とてもCRYがよく通じるように感じます。コルトレーンに届かそうとしたのではないでしょうか。
そしてこのアイラーの運命は、それこそひどい方向に行ってしまいました。

さて夏休みも3日目にはいり、渋滞はまるで関係ない都内、赤坂のJAZZスポットに行くことにしました。
演奏を聴いたことはありませんが、なぜか知っている人の演奏を聴きに行きます。
さてその人とは、また明日。

Love Cry / Albert Ayler

Albert Ayler (ts)
Donald Ayler (tp)
Call Cobbs (harpsichord)
Alan Silva (b)
Milford Graves (ds)

A
1.Love Cry
2.Ghosts
3.Omega
4.Dancing Flowers
5.Bells
6.Love Flower

B
1.Zion Hill
2.Universal Indians





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