アメリカっぽくないけど in my element / Robert Glasper

blue noteからピアノトリオが出ることもめずらしいので、初めて聴く人ですが拾ってみました。
ブルーノートのピアノトリオでは、アンドリューヒルが思い浮かびましたが、新主流派をもう少しソフトにした感じです。
１曲目“G&B”のアドリブライン結構おもしろい。久々のピアノもベースもドラムスも黒い人で（差別になるでしょうか）すが、ピアノのタッチはやさしく、ドラムスもテクニカルな知性を感じます。やさしいブロック和音にキラッとするけれのよいメロディが入りハッとすることがあります。
4曲目、５曲目は同じ曲ですが先がピアノソロ、ブルーノートとしてはまずらしいしっとり落ち着いた曲です。聴きこんだらよくなりそうに思います、次にリズムが入っても好感がもてます。途中終わったと思うと続いたり、フェードアウトさせるのは不思議です。
６曲目サム・リヴァースの曲でのメロディラインは面白く、淡い中にしっかりした線が引かれていくようです。
７曲目はハービー・ハンコックの“Maiden Voyage”ピアノの響きを大切にしたドラムスの効いた良い演奏です。
８曲目はボイスが入ったりライブのサンプリングが入ったり編集の強い曲、９曲目はこれまでより前衛的な演奏になっていますが、これぐらいでもいいかなと思える曲、ドラムスのことはよく解りませんが、スネアの音が高く張っていて変わっているのと、これも途中にサンプリングが入っています。
１０曲目はボッサのリズムの美しい曲、ちょっとアメリカではないと思うほどです。
感想が不明確ですが、とらえどころが淡いですが、それは編集が影響していて、真のあるフレースをつくっいくプレーヤーだと思うのですが、いかがでしょう。

　　in my element / Robert Glasper

Robert Glasper (pf)
Vicente Archer (b)
Damion Reid (ds)

1 G & B
2 Of Dreams To Come
3 F.T.B.
4 Y'outta Praise Him
5 Y'outta Praise Him
6 Beatrice
7 Maiden Voyage / Everything In Its Right Place
8 J Dillalude
9 Silly Rabbit
10 One For 'Grew
11 Tribute