JAZZ最中

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残念を挽回する DISORDER AT THE BORDER / Filippo Bianchini

2015-11-07 12:38:02 | 聞いてますCDおすすめ


まるで知らないテナーの人のアルバムをなぜ買ったのか忘れてしまった。どこかでほめ方が良く、ちょっと試聴したらそれが当たっているようなのでかったのだと思う。
フィリッポ・ビアンチーニという人でこれは大正解だった。
ワンホーン・カルテットに2曲にテナーとクラを吹く人とペットが加わる。参加の2曲の内1曲は#9とクレジットされているけれど、8曲しか収録されていなくて、どうなってるとのとおもったら8曲目だった。イタリアらしくていいけれど、アルバムタイトルのなっている“ Disorder at the Border”はコールマン・ホーキンスの曲だと思うけれど、それも間違えたとしたらこれはいただけない。良いアルバムなのにそうならば残念。

1曲目、ミディアム・テンポのゆったり目のバラッド、テーマの後はベース・ソロでこれはメロディアスで合格、ピアノ・ソロが続いて、このピアノ、一枚CD持っている。その時は上手いだろうと思った程度だけれど、ここでは上手いとはっきり言える。テナーもモーダルになっていい、知らない人だけれどクラブで演っていたらオッと驚く感じの人。
2曲目テンポをあげてモーダルな始まり、テナーがブローしてかなりカッコイイ。
3曲目はオリジナルなバラッドだけれど、スタンダードのようなしっとりした曲。
4曲目が問題の曲、ハード・バップ調の4ビート、テナーが豪快に吹くとその後のピアノ・ソロがモーダル、この人注目した方がいい。
5曲目はソプラノに持ち替えて、テナーはだいぶお年の人、ペットもベテランに近く、ビアンチーノさんが敬意を表して参加してもらったのかも。
6曲目はゆったりとしたバラッド・プレー
7曲目はソプラノで、ここでもフェンダーローズのソロがしっかりしている。

久しぶりにしっかり良いジャズを聴いた感じで、永くジャズを聴いてきた人たちも納得するだろうというアルバムです。


DISORDER AT THE BORDER / Filippo Bianchini

Filippo Bianchini (ts,ss)
Nicola Andrioli (p,fender rhodes)
Jean-Louis Rassinfosse (b)
Armando Luongo (ds)
Special guest on #5 and #9:
John Ruocco (ts,cl)
Rodolfo Neves (tp,flh)
Recorded by Daniel Léon at Igloo Studio- Brussels July 1st and 2nd 2014

1 Try Not to be Angry (F.Bianchini)
2 Pretext (M.Herr)
3 FAB (F.Bianchini)
4 Disorder at the Border (F. Bianchini)
5 Song for Sat (F.Bianchini/arr. Lorenzo Agnifili)
(dedicated to Francesco Satolli)
6 Weaver of Dreams (J.Elliott-V.Young)
7 Dance for my friends (F.Bianchini)
8 Mad Blues (F.Bianchini)

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