今日は朝早く羽田からの日帰り出張、先ほど帰ってきました。
昨日は渋谷でライブ(ハクエイ・キム トライソニーク ライブ at JZ Brat in シブヤ2009 11 25)でしたが、その模様は今日書くのはちょっと長くなってしまうので、ちょっと辛い。
という事で、それは明日にしてちょっと古いアルバムです。
JAZZ専門ではない中古屋さんの棚をみていると、棚が違うにではと思うことがあります。
ワールド・ミュージックという分類にこのアルバムがありました。癖のあるウィンター・ウインターのアルバムで、ピアノとチェロのデュオ、そして癖のあるフランコ・ダンドレアのピアノ(チェロの人は知りません)ともしかしたらそんなこともあるかと、興味が勝って拾いました。
フランコ・ダンドリアは男性的なゴリゴリ感でにがて意識がずっとありますが、チェロとのデュオとはどんなものでしょう。
1曲目、録音も良いのでしょうが深みのあるピアノのとても良い音で“In a Sentimental Mood”、少しモンク・ライクな格調あるピアノソロはこれまでのダンドレアのイメージを覆されました。
2曲目でレイスグルが登場で、アルペジオというのでしょうか、完全にクラシックのテクニックではじめ、フィンガリンングで凄い音の流れ、曲名を見れば“Night and Day”間違いではないかと思っていると、ピアノが入ってフレーズが聴こえました。これ凄い。
3曲目は、ベースのようにリズムを刻んで、その後の弓弾きの音がとても良い。
4曲目美しい“Ma l'Amore No”は互いの技術と表現力を認め合うような、度量の重なり合いが伝わってきます。
チェロが多彩な音色をだして、表現するのには驚きます。
5曲目アブストラクトな抽象画を見るように始まりますが、2人の表現力が豊かで、その絵がどんどんと変化していくのです。ダンドレアのオリジナルですが、即興部分、これ名演です。
8曲目、コール・ポーターの曲とは解らないほどデフォルメされているのが、最後にはとてもきれいに整う演奏です。
10曲目やっぱりモンクを演奏すると思えば、ダンドレはピアノを封印して口笛を吹きます。このような敬愛の表現もあるのです。
最後は静かに美しく終わる小品です。
ワールドの棚にあるのは間違いですが、普通にJAZZの棚にあったらたぶん拾わなかったアルバムなので、これは私の度量も重なりました。
I Love You So Much It Hurts / Ernst Reijseger & Franco d'Andrea
Ernst Reijseger(cello)
Franco d'Andrea(pf)
1.In a Sentimental Mood
2.Night and Day
3.Two Colors
4.Ma l'Amore No
5.Afro Abstraction
6.Hi There
7.Amore Baciami
8.You Do Something to Me
9.Complex Eight
10.Reflections
11.I Love You So Much It Hurts
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