ある40代女性の生活

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JALの株: 紙くずか継続か 100%減資

2010年01月16日 09時26分24秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「ニュースがわからん! 日航の「減資」ってなんじゃ?」という記事がありました。

ニュースの背景を、解説してくれるコーナーです。

JALの株は、紙クズになるのでしょうか、それとも継続して将来の値上がりも期待できるのでしょうか。

「100%減資」か「100%未満減資」になるかで決まってくるのだそうです。

会社は、株主から集めたお金を「資本金」として持っています。

経営が悪化して損失が累積した会社では、資本金を取り崩して、損失を穴埋めしなければならなくなります。
これが「減資」です。

「100%減資」と決まった場合、株式は無価値になります。
株式上場も廃止され、一切の権限は消滅します。

Q.100%でない減資もあるのですか?

はい、たとえば「99%減資」という場合もあります。

会社が99%の株をただで取り上げるなどの方法で実行し、1万株を持っている人は100株に減ってしまいます。
数は減っても、株式は残るので、100%との違いは大きいです。

東京証券取引所の制度では、「株価の合計が10億円以上ある」などの条件を満たせば、上場維持も可能です。
将来、会社が再生し、株価がまた上がることも期待できます。

Q.たった1%でも、大きな違いなんですね

JALには、約38万人も個人株主がいます。
飛行機が割引になる株主優待が目的で、株主になった人も多いです。

JALは、1月19日に「会社更生法」の適用を申請する予定です。
これまで「会社更生法」を申請した企業の大半は、100%減資でした。

JALも100%減資になる可能性が高いです。

Q.株主は損するわけですね

JALは、企業再生支援機構(官民が出資)のもとで再建をめざします。
再建がうまくいかないと、国民の税金が使われる恐れがあります。

金融機関は、借金の棒引きを求められ、
退職者も、企業年金を減らされ、
従業員は、人員削減の対象になるかもしれない

「会社は株主のもの」という建前からいえば、株主の責任も避けられないでしょう、とうことでした。
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こういうしくみで動くのですね。

今朝のGooニュースに、「デイトレの標的JAL株、リスクも」という記事がありました(http://news.goo.ne.jp/topstories/business/20100115/ee561eff2ca07752075fec13976534bf.html参照)。

東証で3日連続トップとなった大商いの主役は、インターネットで売買を繰り返す「デイトレーダー」などの個人投資家なのだそうです。

「試しに7円で1000万株買ったが、結局7円で売っちゃいました」

1月14日、都内の30代男性デイトレーダーは、運用する60億円の一部を日航株に振り向けました。
彼の友人は「7円で買って8~9円で売り、1日で1500万円稼いだ」といいます。

ネット証券最大手のSBI証券によると、同社で13日以降、日航株を取引した個人投資家は前週の3倍以上に増えました。

株価が10円を割り込むと少ない資金で取引でき、株価が1円上昇するだけで1割以上の利益が出ます。こんな誘惑に多くの個人投資家が巻き込まれているからです。

別の30代男性デイトレーダーは、「値下がりの可能性が高い日航株に手を出すリスクは高い」と指摘します。

プロの投資家が日航株の売買を繰り返しており、「個人投資家の多くは、日航株では、ほとんどもうけを得ていないだろう」と、冷ややかな視線を送っている、ということでした。

1銘柄としては記録を更新するような大量の株が売り買いされているのは、インターネットでの売買の結果のようです。


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綾戸智恵さんの先生: 眞木利一さん 個性を認める

2010年01月16日 08時50分21秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「窓 論説委員室から 綾戸智恵さんの先生」という記事がありました。

論説委員の方が交代で、興味深く感じたことを書かれるコーナーです。

ジャズシンガーの綾戸智恵さんのピアノの先生は、ご自分は正統派の先生として有名でありながら、ジャズっぽい演奏をする綾戸さんを温かく指導されたのだそうです。

眞木利一さんは、「モーツァルトの演奏家」として有名なピアニストです。

戦争中、大阪の自宅で練習しているときに空襲警報が鳴っても、「あとちょっとで曲が終わる」とピアノを弾き続けるような方だったそうです。

綾戸智恵さんの才能を見抜き、大きく育てられたことでも有名です。

綾戸さんは、3歳からピアノ(クラシック)を習い始めました。

ご両親の影響で、ジャズや映画音楽を体に染み込むほどに聴いて育ったため、2拍目と4拍目にリズムがつき、スイングしてしまいます。

ピアノの先生は、クセを矯正しようとし、その人数は10人になりました。

綾戸さんと眞木先生は、綾戸さんが中学生のときに出会いました。
眞木先生は、基礎を徹底して教えつつ、ジャズを弾くことも許しました。

「鍵盤のタッチが素晴らしかった。音楽的な響きを出せるんです。何より、小さいピアニシモの音が抜群だった」

ハスキーで豪快な歌声が綾戸さんの魅力ですが、眞木先生は、ピアニシモを表現し切ることができる教え子の、豪快さに隠れた繊細な音楽センスを感じとっていたのです。

綾戸さんは、「私の人生って、はみ出しだらけのぬり絵やねん」と言われ、「私の唯一の先生」と尊敬されるのが眞木先生でした。

角を矯めず、はみ出した個性を伸ばしてくれる眞木さんのような師は、いそうでいない。
このたび、82歳で亡くなったということです。
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クラシックピアノの世界の方で、教え子がジャズを演奏するのを認めるだけでなく、才能を伸ばすようにされるのは、度量の大きな方だと思います。

綾戸さんに、そんな先生がいらっしゃったとは、初めて知りました。


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