昨日の朝日新聞に、「ニュースがわからん! 日航の「減資」ってなんじゃ?」という記事がありました。
ニュースの背景を、解説してくれるコーナーです。
JALの株は、紙クズになるのでしょうか、それとも継続して将来の値上がりも期待できるのでしょうか。
「100%減資」か「100%未満減資」になるかで決まってくるのだそうです。
会社は、株主から集めたお金を「資本金」として持っています。
経営が悪化して損失が累積した会社では、資本金を取り崩して、損失を穴埋めしなければならなくなります。
これが「減資」です。
「100%減資」と決まった場合、株式は無価値になります。
株式上場も廃止され、一切の権限は消滅します。
Q.100%でない減資もあるのですか?
はい、たとえば「99%減資」という場合もあります。
会社が99%の株をただで取り上げるなどの方法で実行し、1万株を持っている人は100株に減ってしまいます。
数は減っても、株式は残るので、100%との違いは大きいです。
東京証券取引所の制度では、「株価の合計が10億円以上ある」などの条件を満たせば、上場維持も可能です。
将来、会社が再生し、株価がまた上がることも期待できます。
Q.たった1%でも、大きな違いなんですね
JALには、約38万人も個人株主がいます。
飛行機が割引になる株主優待が目的で、株主になった人も多いです。
JALは、1月19日に「会社更生法」の適用を申請する予定です。
これまで「会社更生法」を申請した企業の大半は、100%減資でした。
JALも100%減資になる可能性が高いです。
Q.株主は損するわけですね
JALは、企業再生支援機構(官民が出資)のもとで再建をめざします。
再建がうまくいかないと、国民の税金が使われる恐れがあります。
金融機関は、借金の棒引きを求められ、
退職者も、企業年金を減らされ、
従業員は、人員削減の対象になるかもしれない
「会社は株主のもの」という建前からいえば、株主の責任も避けられないでしょう、とうことでした。
-----------------
こういうしくみで動くのですね。
今朝のGooニュースに、「デイトレの標的JAL株、リスクも」という記事がありました(http://news.goo.ne.jp/topstories/business/20100115/ee561eff2ca07752075fec13976534bf.html参照)。
東証で3日連続トップとなった大商いの主役は、インターネットで売買を繰り返す「デイトレーダー」などの個人投資家なのだそうです。
「試しに7円で1000万株買ったが、結局7円で売っちゃいました」
1月14日、都内の30代男性デイトレーダーは、運用する60億円の一部を日航株に振り向けました。
彼の友人は「7円で買って8~9円で売り、1日で1500万円稼いだ」といいます。
ネット証券最大手のSBI証券によると、同社で13日以降、日航株を取引した個人投資家は前週の3倍以上に増えました。
株価が10円を割り込むと少ない資金で取引でき、株価が1円上昇するだけで1割以上の利益が出ます。こんな誘惑に多くの個人投資家が巻き込まれているからです。
別の30代男性デイトレーダーは、「値下がりの可能性が高い日航株に手を出すリスクは高い」と指摘します。
プロの投資家が日航株の売買を繰り返しており、「個人投資家の多くは、日航株では、ほとんどもうけを得ていないだろう」と、冷ややかな視線を送っている、ということでした。
1銘柄としては記録を更新するような大量の株が売り買いされているのは、インターネットでの売買の結果のようです。
ニュースの背景を、解説してくれるコーナーです。
JALの株は、紙クズになるのでしょうか、それとも継続して将来の値上がりも期待できるのでしょうか。
「100%減資」か「100%未満減資」になるかで決まってくるのだそうです。
会社は、株主から集めたお金を「資本金」として持っています。
経営が悪化して損失が累積した会社では、資本金を取り崩して、損失を穴埋めしなければならなくなります。
これが「減資」です。
「100%減資」と決まった場合、株式は無価値になります。
株式上場も廃止され、一切の権限は消滅します。
Q.100%でない減資もあるのですか?
はい、たとえば「99%減資」という場合もあります。
会社が99%の株をただで取り上げるなどの方法で実行し、1万株を持っている人は100株に減ってしまいます。
数は減っても、株式は残るので、100%との違いは大きいです。
東京証券取引所の制度では、「株価の合計が10億円以上ある」などの条件を満たせば、上場維持も可能です。
将来、会社が再生し、株価がまた上がることも期待できます。
Q.たった1%でも、大きな違いなんですね
JALには、約38万人も個人株主がいます。
飛行機が割引になる株主優待が目的で、株主になった人も多いです。
JALは、1月19日に「会社更生法」の適用を申請する予定です。
これまで「会社更生法」を申請した企業の大半は、100%減資でした。
JALも100%減資になる可能性が高いです。
Q.株主は損するわけですね
JALは、企業再生支援機構(官民が出資)のもとで再建をめざします。
再建がうまくいかないと、国民の税金が使われる恐れがあります。
金融機関は、借金の棒引きを求められ、
退職者も、企業年金を減らされ、
従業員は、人員削減の対象になるかもしれない
「会社は株主のもの」という建前からいえば、株主の責任も避けられないでしょう、とうことでした。
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こういうしくみで動くのですね。
今朝のGooニュースに、「デイトレの標的JAL株、リスクも」という記事がありました(http://news.goo.ne.jp/topstories/business/20100115/ee561eff2ca07752075fec13976534bf.html参照)。
東証で3日連続トップとなった大商いの主役は、インターネットで売買を繰り返す「デイトレーダー」などの個人投資家なのだそうです。
「試しに7円で1000万株買ったが、結局7円で売っちゃいました」
1月14日、都内の30代男性デイトレーダーは、運用する60億円の一部を日航株に振り向けました。
彼の友人は「7円で買って8~9円で売り、1日で1500万円稼いだ」といいます。
ネット証券最大手のSBI証券によると、同社で13日以降、日航株を取引した個人投資家は前週の3倍以上に増えました。
株価が10円を割り込むと少ない資金で取引でき、株価が1円上昇するだけで1割以上の利益が出ます。こんな誘惑に多くの個人投資家が巻き込まれているからです。
別の30代男性デイトレーダーは、「値下がりの可能性が高い日航株に手を出すリスクは高い」と指摘します。
プロの投資家が日航株の売買を繰り返しており、「個人投資家の多くは、日航株では、ほとんどもうけを得ていないだろう」と、冷ややかな視線を送っている、ということでした。
1銘柄としては記録を更新するような大量の株が売り買いされているのは、インターネットでの売買の結果のようです。