昨日の朝日新聞に、「自動車新時代 競争の針路 上 新興国市場、覇権のカギ」という記事がありました。
自動車の世界では、アジア市場がカギですが、現地で部品をどれだけ調達できるかがポイントなのだそうです。
1月11日までの1週間、インドのニューデリーで開催されたモーターショーには、120万人が訪れました。
60~100万円(30~50万ルピー)の低価格小型車が人気です。
インドや中国とった新興国の市場は、先進国市場が成熟した現在、自動車業界の行方を決める場所となっています。
勝負は、いかに安く車を作るかです。
ホンダの伊東孝紳社長は、インド出張のホテルから日本に電話をし、
「バイクを見習い、もっと四輪車も現地部品を使え」と指示しました。
インドで現地製の125ccバイクに試乗し、ずべての部品を現地調達したもの(日本製の半額の8万円)の乗り心地が、日本製に劣らなかったことに衝撃を受けました。
ホンダの自動車のインドでの部品現地調達率は、7割です。
「バイクにできて、四輪にできないはずがない」
日産自動車は、小型車「マーチ」の後継を、新興国向け低価格車として開発します。
生産コスト3割減をめざし、タイ、インド、中国などの生産拠点で全く同じ仕様の部品を使用し、現地調達率を8~9割に引き上げます。
自動車用ブレーキ大手の「曙ブレーキ工業」は、昨年末、新興国向けのブレーキを試作し、売り込みを始めました。
先進国では、振動や音を極力抑える機能が求められますが、
「道路が完全舗装されていない新興国では、かすかにブレーキが鳴いた(音がした)は問題ではない」(曙ブレーキ工業幹部)
信元久隆・曙ブレーキ工業社長は、
「新興国では、しっかりした「素うどん」をつくることが求められています。
高機能が必要なら、あとでトッピング(付加価値)を加えればよい」と割り切ります。
スズキは、インドへいち早く進出し、乗用車シェアの5割を占めています。
インドでの部品調達率は9割、「アルト」(排気量800cc)の廉価モデルは、約44万円(22万ルピー)です。
研究開発施設の用地も、昨年取得し、インド専用車の開発に乗り出します。
自動車の世界では、アメリカが新車販売1位の座を中国に奪われ、主要国は「脱ガソリン」の動きが強まっています。
日本のモノづくりを先導してきた自動車は、基幹産業として生き残れるか、ということです。
---------------
モーターショーの来場者が120万人と、規模が大きいです。
道路が完全には舗装されていない国向けの自動車やバイクは、日本国内とは別の発想で作る必要があるのが分かりました。
例に出された新車購入予定の男性(インド)は、年収35万ルピーで、予算は50万ルピー(100万円)。
結婚を機に、年内に初めて自動車を買いたいと思っていると話していました。
自動車の世界では、アジア市場がカギですが、現地で部品をどれだけ調達できるかがポイントなのだそうです。
1月11日までの1週間、インドのニューデリーで開催されたモーターショーには、120万人が訪れました。
60~100万円(30~50万ルピー)の低価格小型車が人気です。
インドや中国とった新興国の市場は、先進国市場が成熟した現在、自動車業界の行方を決める場所となっています。
勝負は、いかに安く車を作るかです。
ホンダの伊東孝紳社長は、インド出張のホテルから日本に電話をし、
「バイクを見習い、もっと四輪車も現地部品を使え」と指示しました。
インドで現地製の125ccバイクに試乗し、ずべての部品を現地調達したもの(日本製の半額の8万円)の乗り心地が、日本製に劣らなかったことに衝撃を受けました。
ホンダの自動車のインドでの部品現地調達率は、7割です。
「バイクにできて、四輪にできないはずがない」
日産自動車は、小型車「マーチ」の後継を、新興国向け低価格車として開発します。
生産コスト3割減をめざし、タイ、インド、中国などの生産拠点で全く同じ仕様の部品を使用し、現地調達率を8~9割に引き上げます。
自動車用ブレーキ大手の「曙ブレーキ工業」は、昨年末、新興国向けのブレーキを試作し、売り込みを始めました。
先進国では、振動や音を極力抑える機能が求められますが、
「道路が完全舗装されていない新興国では、かすかにブレーキが鳴いた(音がした)は問題ではない」(曙ブレーキ工業幹部)
信元久隆・曙ブレーキ工業社長は、
「新興国では、しっかりした「素うどん」をつくることが求められています。
高機能が必要なら、あとでトッピング(付加価値)を加えればよい」と割り切ります。
スズキは、インドへいち早く進出し、乗用車シェアの5割を占めています。
インドでの部品調達率は9割、「アルト」(排気量800cc)の廉価モデルは、約44万円(22万ルピー)です。
研究開発施設の用地も、昨年取得し、インド専用車の開発に乗り出します。
自動車の世界では、アメリカが新車販売1位の座を中国に奪われ、主要国は「脱ガソリン」の動きが強まっています。
日本のモノづくりを先導してきた自動車は、基幹産業として生き残れるか、ということです。
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モーターショーの来場者が120万人と、規模が大きいです。
道路が完全には舗装されていない国向けの自動車やバイクは、日本国内とは別の発想で作る必要があるのが分かりました。
例に出された新車購入予定の男性(インド)は、年収35万ルピーで、予算は50万ルピー(100万円)。
結婚を機に、年内に初めて自動車を買いたいと思っていると話していました。