坂本龍一さん： 仕事力、自分で

昨日の朝日新聞に、「仕事力　坂本龍一　４　誰かの応援を待たない」という記事がありました。

音楽家の坂本龍一さんが、仕事について話をされるシリーズの最終回です。

坂本さんは、若いときには、たとえ１歳でも年上の人は全部敵だと思って、その人たちの言うことは絶対に聞くものかと思ってきたそうです。

そのくらいの気概がないと、本当は何もできないと考えるからです。

２年ほど前に、ある大学に招かれたときに、学生が「自分たちを元気づけてください」と発言しました。モチベーションを上げるための言葉を聞きたいということでした。

坂本さんは、普段、柔らかいイメージを持たれていますが、このときは「甘ったれるな！」と怒鳴ってしまいました。

なぜ自分の力を振り絞って少しでも前へ進んでいかないのか。

ただそこに待っていたら、誰かが自分を見つけてくれて、行く先を示して背中を押してくれるなんて、おかしいと思いませんか。

自分のやりたい本当のとことろは、自分にしか分からない。
自分しか探し出せないからこそ、その仕事は輝くのだと思うのです。

自分でもがいて、求めて、ある仕事に就く。
その立場で何ができ、世の中がどんな風に見えるのか。正直に何を感じるのか。

そういう一つひとつのことが大切なんだと思います。
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坂本さんは、イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）の活動の様子や、「教授」という愛称で呼ばれるなど、紳士的でおだやかというイメージがありました。

気概のある方なのですね。

最近の写真で、ニューヨークの街中をすっと背筋を伸ばして歩いていらっしゃるものがあり、その雰囲気を思い出しました。

豚２種類＋人＋鳥： 新型インフルエンザ

昨日の朝日新聞に、「ウィルス４種が混合　新型インフルエンザ　１０年かけて変異」という記事がありました。

現在流行している新型インフルエンザは、２種類の豚インフルエンザと人インフルエンザと鳥インフルエンザが、何回も混じり合いながら１０年かかってできたものであることが、遺伝子解析で分かったそうです。

アメリカ疾病対策センター（CDC）や世界保健機関（WHO）が公開している新型インフルエンザの遺伝子を、アメリカのコロンビア大学等のチームが分析しました。

その結果、北米とユーラシア型の豚インフルエンザ、ヒト香港型、鳥インフルエンザが混じっていることが、RNAに現れていました。

新型インフルエンザには、８本のRNAがあり、そのうち６本は北米豚インフルエンザ＋人＋鳥、２本はユーラシア型（欧州やアジア）の豚インフルエンザだったそうです。

１９９８年の北米での豚インフルエンザ流行の際に、豚の体内で、北米豚インフルエンザ＋ヒト香港型インフルエンザ＋鳥インフルエンザが混じった「３種混合」のウィルスができていました。

これが北米の豚ウィルスと交雑を重ねた後、ユーラシア型豚ウィルスと混じり、「４種混合」の新しい豚ウィルスになり、このときに人に感染しやすいタイプになった可能性が高いということです。
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遺伝子（DNA）分析で、そんなことまで分かるのですね。

最近では、人から豚に新型インフルエンザが感染したというニュースも聞きました。
新型インフルエンザの情報から目が離せません。