ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

サマソニ、ヘッドライナー予想という名の妄想

2019-01-06 14:53:10 | フェス、イベント


さて、コーチェラのラインナップも発表になりましたし、いよいよ我が国の2大夏フェス、フジロックとサマーソニックの状況が気になる今日この頃。今年のヘッドライナーは誰が来るのか? 思いつくままに予想してみたいと思います。ま、予想するだけなら何でもありですからね。いや、予想と言うより想像、っていうか妄想です。

N.E.R.D 、ケンドリック・ラマー、そしてボブ・ディランと揃えてきた昨年のフジロックは凄まじかった。現行最重要アーティストであり世界中のフェスが呼びたかったであろうケンドリック・ラマーですよ!さらにまさかのボブ・ディラン。レジェンド中のレジェンドですからね。これだけ最高の面子を揃えてしまったらこの先どうするんだろう?と不安になるほどでしたが、さて、どうするんでしょうね。もちろん、サマーソニックだって負けてられないでしょう。とにかく今年のヘッドライナーを占うにあたって、昨年のフジを超えられるか?っていうのが一つの焦点になりそう。

まず、今回はサマソニから。なにせ今年は20周年ですからね。しかも3日間開催。さらに来年は東京オリンピックと重なる関係で開催しないそうですから、かなり気合い入ってるのではないでしょうか。

ヘッドライナーという点では、昨年はロックへ回帰したサマソニでしたが、今年はやはりヒップホップが来そうな予感。ですが”旬”や”影響力”という意味で、ケンドリック・ラマーを超えるアーティストなんてそうそういません。 セールス上で独走状態なドレイクぐらいでしょうか? あ、カニエ・ウェストとか? トラヴィス・スコットとか? あとコーチェラでヘッドライナーを務めるチャイルディッシュ・ガンビーノを呼べたら拍手もんですが、日本での知名度が心配。実は昨年もオファーしていたそうなんですが、金額的に合わなかったとか。やっぱり本国との落差がネックなんですよね。話題性や華やかさでカーディ・B とか、ニッキー・ミナージュとか? ヒップホップではなく、R&Bまで範囲を広げれば、今、最も乞われているのはビヨンセでしょうね。10年前の10周年もビヨンセでしたからね。ジェイ・Zと夫婦で来たりしたら凄いことに。あとはリアーナとか? この辺りはサマソニ経験者なので充分ありそう。あとは昨年来日したばかりですが、ブルーノ・マーズとか、ザ・ウィークエンドとか、どうでしょうね?

やっぱりケンドリック・ラマー以上のインパクトとなると、相当ハードルが高い。ちなみにケンドリック・ラマーは、昨年がフジロック初出演ではなく、実はトリではないものの数年前に既に出演済みでした。フジロックにしろ、サマソニにしろ、完全ブレイク前に、トリではないけど出演したアーティストがヘッドライナーで凱旋っていうパターンは結構ありそうですよね。サマソニの場合、それが期待される最たる人が、テイラー・スウィフト。2010年にスティーヴィー・ワンダーの前に出ています。あとはアリアナ・グランデ。彼女は2015年のケミカル・ブラザーズの前。この2組は現行、最も華やかなヘッドライナーとして期待されますよね。ただ、テイラーは昨年来日したばかりですし、アリアナは前回のサマソニ出演の記憶が近いので、どうですかね〜。あとは2009年の深夜枠に出たレディー・ガガとか? 2016年のビーチ・ステージに出たザ・チェインスモーカーズとか? いや、ダンス系なら、クリエイティヴマン代表の清水さんが拘っているダフトパンクでしょう。彼らは2006年のマウンテン・ステージに出ている。おそらく近年も毎年のようにオファーはしてるんだろうと思うんですけど、なかなか出てくれないらしい。ですが今年はサマソニ20周年ですからね。清水さんも頑張ってくれるかも?

あと、ブレイク前に出演が決まったものの、残念ながらキャンセルになった現在超ビッグネームという方もいらっしゃる。一人はケイティ・ペリー。2009年に出演がアナウンスされていました。そしてもう一人はアデル。サマソニの過去ページを調べても彼女の名前を見つけられないのですが、確か、デビュー直後にビーチ・ステージ出演が決まっていたはず。もしかしたら正式発表前にキャンセルになってしまったのかもしれませんね。このお二方のリベンジはぜひ果たしてもらいたいところ。特にアデルが決まれば凄いことに。でも難しそう…。


では、レジェンド枠はどうでしょう? 正直、フジのボブ・ディランに対抗するとなると、もうポール・マッカートニーとかローリング・ストーンズとか、そういう世界になってしまう。流石にあり得ないでしょう。でもフジロックのボブ・ディランだって、発表前にその可能性を問われたら、「いやあり得ません!!」って断言しちゃったと思いますからね。何が起こるか分かりませんよ。ポールはここ数年頻繁に日本ツアーをやっていますし、武道館や国技館などサプライズも演出しているので、今年は日本ツアーの一環にサマソニを含んでくるとか、あるかも? そしてローリング・ストーンズは今年の春、北米ツアーを行いますし、ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルに出演するのでは?なんて噂もあったり。夏のスケジュールはまだ空いてそうですし、日本でのフェス出演もあったりして? なんて書いてはみましたが、ポールとストーンズ、ないでしょうね〜。あとレジェンドと言えば、映画「ボヘミアン・ラプソディ」で盛り上がっているクイーンですよ。と言う訳でクイーン+アダム・ランバート再びとか。いや、さすがにあざといかな。そしてレジェンドと言えば、もう一組、実は今年、レッド・ツェッペリンのデビュー50周年なんですよね。それを記念して待望の再結成ツアーとか、ないですかね? ロバート・プラントは過去にトリじゃないけど出演しているパターンですし。いやいや、ポールやストーンズ以上にあり得ないですね…。と言う訳で、ボブ・ディランを超えるレジェンド枠のヘッドライナーというのは、現実的ではありませんね…。


さて、ここまで敢えて旬のロック勢に言及してこなかったのですが、どうでしょうかね? コールド・プレイ、アークティック・モンキーズ、ストロークス、ミューズ、グリーンデイ、などなど、これまでサマソニのヘッドライナーを彩ってきたアーティスト達は、誰が出てきてもおかしくない。むしろロック系で初登場のアーティストとなると、なかなかか思いつきませんよ。ですが3日間と言われて頭をよぎったアーティストがいます。それはビョーク。過去に清水さんがビョークに出て欲しいけど、東京&大阪の2日連続がダメ、という話を聞いた気がします。中1日あれば、みたいな。3日間開催ならそれも可能ですよね?ですが、ビョークはあまりにもフジの印象が強すぎて、記念すべきサマソニ20周年には似合わない気がします…。やっぱり第1回開催にも出演していた、コールドプレイじゃないでしょうかね?


最後の難問は邦アーティストです。今年は3日間のうち、1日は邦楽からヘッドライナーを迎えるとか。正直、まったく想像出来ません。やっぱりベビーメタルですかね。次に彼女達が出るとしたらヘッドライナーしかないのでは?と思っていましたし。20周年のお祭りというタイミングも相応しい気はします。ですがちょっと出過ぎですよね…。あとはコーチェラ出演で勢いに乗るパヒュームとか? ツイッターでは宇多田ヒカルを期待する声が多かったですね。いやはや、さっぱり見当もつきません。でも、大晦日に紅白でサザン・オールスターズを見たら、これサマソニに出たら盛り上がるんじゃない!?とか思ったんですよ。案外、邦楽がレジェンド枠だったり。


と言う訳で、個人的な妄想の産物であるサマーソニック2019のヘッドライナー予想は以下の3組でドーン!!


初日:サザン・オールスターズ
2日目:ビヨンセ
最終日:ダフトパンク


これでどうだ!!!

(あれ、コールドプレイは?)



長々としょうもない余興にお付き合い頂いてありがとうございました。

正式な発表が楽しみですね!!


次回は、フジロックのヘッドライナーを予想します。いや、妄想します。お楽しみに!!

ワー・ワー・ワトソンを偲んで

2019-01-05 22:48:13 | ソウル、ファンク
WAH WAH WATSON / ELEMENTARY

昨年、2018年10月24日に亡くなられたワー・ワー・ワトソン。米国のソウル/R&B/ジャズ・シーンを影で支えたセッション・ギタリストの代表格の一人でした。享年67歳。

彼について書きかけていた記事があったので、遅ればせながら、その名演の数々を偲んで、ここに掲載します。



1951年デトロイトに生まれたワー・ワー・ワトソン。本名メルヴィン・レイジン。上の写真は彼の唯一のソロ作「ELEMENTARY 」。1976年の作品。ジャズがファンキーになり、ソウルがジャジーに洗練されていった70年代。両者の接近に双方から貢献したのがデイヴィッド・T・ウォーカー、フィル・アップチャーチ、そしてワー・ワー・ワトソンといった職人ギタリスト達でした。マーヴィン・ゲイ、ハービー・ハンコック、クインシー・ジョーンズなど、当時の最先端サウンドの中核を担ったワー・ワー・ワトソンが、その人脈と経験を生かして制作したのがこの「ELEMENTARY 」でした。ワウが絶妙に効いた極上のファンキー・ギターをたっぷり味わえるのはもちろん、作曲者として、プロデューサーとして、そしてシンガーとしての魅力も存分に味わえます。バックにはハービー・ハンコック(key)、デイヴ・グルーシン(key)、ジョー・サンプル(p)、レイ・パーカー・ジュニア(g)、デイヴィッド・T・ウォーカー(g)、ジェームス・ジェマーソン(b)、ウィルトン・フェルダー(b)、ルイス・ジョンソン(b)、ウィリー・ウィークス(b)、オリー・ブラウン(ds)、アーニー・ワッツ(sax)などなど、とんでもないメンバー達が集結しています。






THE TEMPTATIONS / ALL DIRECTIONS
さて、70年代のワー・ワー・ワトソン。彼の代表的プレイとして必ず上げられるのがテンプテーションズの「Papa Was A Rollin' Stone」ですね。彼をモータウンに連れてきたのは、ジャクソン5の初代プロデューサーとしても知られるボビー・テイラーでした。そしてノーマン・ホイットフィールドが手掛けるサイケデリック・ファンクで、ワー・ワー・ワトソンのワウギターが炸裂します。ワー・ワー自身も彼が「モータウンに果たした最大の貢献」と自負する名演です。ちなみにワー・ワー・ワトソンが、彼の代名詞ともなるワウを使うきっかけとなったのは、モータウンの先輩ギタリスト、デニス・コフィがワウペダルを使っているのを見て驚いたからだそうです。



MARVIN GAYE / LET'S GET IT ON
マーヴィン・ゲイによる説明不要の大名盤。73年の作品。ワー・ワー・ワトソンは、デイヴィッド・T・ウォーカー、レイ・パーカー・ジュニアと共に、官能のギター・グルーヴを担っています。タイトル曲の印象的なワウギターは彼の手によるものという説もある。また、この作品が録音された時期は、モータウンが本社をデトロイトからLAに移した直後にあたり、そのセッションにはジョー・サンプル(p)、ポール・ハンフリー(ds)、アーニー・ワッツ(sax)など、LA界隈のミュージシャン達が参加していて、この時既にロスに移住していたワー・ワー・ワトソンがその橋渡しをしたとか。



QUINCY JONES / BODY HEAT
クインシー・ジョーンズによる74年の名盤。このアルバムって、アーサー・アダムス、デイヴィッド・T・ウォーカー、デニス・コフィ、エリック・ゲイル、フィル・アップチャーチといった、当時を代表するセッション・ギタリストが顔を揃えてるんですよね。もちろんその中にワー・ワー・ワトソンもいます。レオン・ウェアの活躍でも知られるアルバムですが、クインシー・ジョーンズとモータウン系ミュージシャンとの繋がりも興味深いところ。ワー・ワー・ワトソンは、「MELLOW MADNESS」、「I HEARD THAT!」など、この後のクインシー・ジョーンズ作品にも参加していきます。



HERBIE HANCOC / SECRETS
クインシーともう一人、ワー・ワー・ワトソンのギター・グルーヴを愛したジャズ界の大物と言えば、ハービー・ハンコック。72年の「HEAD HUNTERS」以降、ブラックファンク路線を追求していたハンコックの76年作「SECRETS」。プロデュースは70年代のハンコック作品と言えばのデヴィッド・ルービンソン。そしてワー・ワー・ワトソンがアソシエイト・プロデューサーにクレジットされている。レイ・パーカー・ジュニアとの鉄壁コンビによるファンキーなバッキングが冴え渡る一方、全7曲中5曲でハンコックと共作するなど、その活躍が光ります。ハービー・ハンコックは「FEETS DON'T FAIL ME NOW」、「MR. HANDS」など、その後もワー・ワー・ワトソンを重用しています。また、2005年の東京ジャズにハービー・ハンコックがヘッドハンターズで出演した際、黙々と気持ち良さそうにチャカ、チャカとカッティングしているワー・ワー・ワトソンの姿が印象的でした。



BOBBY WOMACK / SAFETY ZONE
ボビー・ウーマックの75年作。本作はハンコックの「SECRETS」同様、プロデューサーにデヴィッド・ルービンソン、アソシエイト・プロデューサーにワー・ワー・ワトソンを迎えている。1曲目の「Everything's Gonna Be Alright」でのワウ・ギターの格好良いこと!! ワー・ワー・ワトソンとレイ・パーカー・ジュニアの共作による「Love Ain't Something You Can Get for Free」でのチャカポコも気持ち良い〜。 この曲はワーワーのソロ作「ELEMENTARY 」でセルフ・カヴァーしていますが、名曲ですよね〜。



MICHAEL JACKSON / OFF THE WALL
マイケル・ジャクソンが名実共にソロ・アーティストとして旅立った傑作「OFF THE WALL」。79年の作品。彼の「ジャクソンズとは違う作品にしたい」という願いを助けたのがクインシー・ジョーンズでした。この名作にワー・ワー・ワトソンは3曲で参加しています。「It's The Falling In Love」での効果音的なオシャレなプレイも素敵ですが、ルイス・ジョンソン作のフロア名曲「Get On The Floor」でのスピード感を煽るようなバッキングもまた際立っています。


ここに挙げた作品は、もちろん氷山の一角です。ワー・ワー・ワトソンの参加した作品は、数多あります。バリー・ホワイト、ポインター・シスターズ、ビル・コスビー、スモキー・ロビンソン、フォー・トップス、アルバート・キング、ビル・ウィザース、などなど。さらにSMAPのバックもやってたり。2000年代以降も、ブライアン・マックナイト、アンジェリック・キジョー、マックスウェル、ラファエル・サディーク、マーカス・ミラーなどの作品に彼の名前を見つけることが出来ます。中でも最も新しいのが、クリス・デイヴの最新ソロ作。


CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ / CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ
現行ブラック・ミュージック界、最高峰のドラマーであるクリス・デイヴによる、ソロとしては初作となる2018年作。ワー・ワー・ワトソンは、1曲だけではありますが、アンダー・ソン・パークをフィーチャーした「Black Hole」に招かれています。クリス・デイヴとアンダー・ソン・パークの邂逅という刺激的なファンキー・サウンドに、ワー・ワー・ワトソンのギターが切れ込んでいきます。もしかしたら、これが最後の録音だったかもしれませんね…。

ワー・ワー・ワトソンを偲んで

2019-01-05 22:46:54 | ソウル、ファンク
WAH WAH WATSON / ELEMENTARY

昨年、2018年10月24日に亡くなられたワー・ワー・ワトソン。米国のソウル/R&B/ジャズ・シーンを影で支えたセッション・ギタリストの代表格の一人でした。享年67歳。

彼について書きかけていた記事があったので、遅ればせながら、その名演の数々を偲んで、ここに掲載します。



1951年デトロイトに生まれたワー・ワー・ワトソン。本名メルヴィン・レイジン。上の写真は彼の唯一のソロ作「ELEMENTARY 」。1976年の作品。ジャズがファンキーになり、ソウルがジャジーに洗練されていった70年代。両者の接近に双方から貢献したのがデイヴィッド・T・ウォーカー、フィル・アップチャーチ、そしてワー・ワー・ワトソンといった職人ギタリスト達でした。マーヴィン・ゲイ、ハービー・ハンコック、クインシー・ジョーンズなど、当時の最先端サウンドの中核を担ったワー・ワー・ワトソンが、その人脈と経験を生かして制作したのがこの「ELEMENTARY 」でした。ワウが絶妙に効いた極上のファンキー・ギターをたっぷり味わえるのはもちろん、作曲者として、プロデューサーとして、そしてシンガーとしての魅力も存分に味わえます。バックにはハービー・ハンコック(key)、デイヴ・グルーシン(key)、ジョー・サンプル(p)、レイ・パーカー・ジュニア(g)、デイヴィッド・T・ウォーカー(g)、ジェームス・ジェマーソン(b)、ウィルトン・フェルダー(b)、ルイス・ジョンソン(b)、ウィリー・ウィークス(b)、オリー・ブラウン(ds)、アーニー・ワッツ(sax)などなど、とんでもないメンバー達が集結しています。






THE TEMPTATIONS / ALL DIRECTIONS
さて、70年代のワー・ワー・ワトソン。彼の代表的プレイとして必ず上げられるのがテンプテーションズの「Papa Was A Rollin' Stone」ですね。彼をモータウンに連れてきたのは、ジャクソン5の初代プロデューサーとしても知られるボビー・テイラーでした。そしてノーマン・ホイットフィールドが手掛けるサイケデリック・ファンクで、ワー・ワー・ワトソンのワウギターが炸裂します。ワー・ワー自身も彼が「モータウンに果たした最大の貢献」と自負する名演です。ちなみにワー・ワー・ワトソンが、彼の代名詞ともなるワウを使うきっかけとなったのは、モータウンの先輩ギタリスト、デニス・コフィがワウペダルを使っているのを見て驚いたからだそうです。



MARVIN GAYE / LET'S GET IT ON
マーヴィン・ゲイによる説明不要の大名盤。73年の作品。ワー・ワー・ワトソンは、デイヴィッド・T・ウォーカー、レイ・パーカー・ジュニアと共に、官能のギター・グルーヴを担っています。タイトル曲の印象的なワウギターは彼の手によるものという説もある。また、この作品が録音された時期は、モータウンが本社をデトロイトからLAに移した直後にあたり、そのセッションにはジョー・サンプル(p)、ポール・ハンフリー(ds)、アーニー・ワッツ(sax)など、LA界隈のミュージシャン達が参加していて、この時既にロスに移住していたワー・ワー・ワトソンがその橋渡しをしたとか。



QUINCY JONES / BODY HEAT
クインシー・ジョーンズによる74年の名盤。このアルバムって、アーサー・アダムス、デイヴィッド・T・ウォーカー、デニス・コフィ、エリック・ゲイル、フィル・アップチャーチといった、当時を代表するセッション・ギタリストが顔を揃えてるんですよね。もちろんその中にワー・ワー・ワトソンもいます。レオン・ウェアの活躍でも知られるアルバムですが、クインシー・ジョーンズとモータウン系ミュージシャンとの繋がりも興味深いところ。ワー・ワー・ワトソンは、「MELLOW MADNESS」、「I HEARD THAT!」など、この後のクインシー・ジョーンズ作品にも参加していきます。



HERBIE HANCOC / SECRETS
クインシーともう一人、ワー・ワー・ワトソンのギター・グルーヴを愛したジャズ界の大物と言えば、ハービー・ハンコック。72年の「HEAD HUNTERS」以降、ブラックファンク路線を追求していたハンコックの76年作「SECRETS」。プロデュースは70年代のハンコック作品と言えばのデヴィッド・ルービンソン。そしてワー・ワー・ワトソンがアソシエイト・プロデューサーにクレジットされている。レイ・パーカー・ジュニアとの鉄壁コンビによるファンキーなバッキングが冴え渡る一方、全7曲中5曲でハンコックと共作するなど、その活躍が光ります。ハービー・ハンコックは「FEETS DON'T FAIL ME NOW」、「MR. HANDS」など、その後もワー・ワー・ワトソンを重用しています。また、2005年の東京ジャズにハービー・ハンコックがヘッドハンターズで出演した際、黙々と気持ち良さそうにチャカ、チャカとカッティングしているワー・ワー・ワトソンの姿が印象的でした。



BOBBY WOMACK / SAFETY ZONE
ボビー・ウーマックの75年作。本作はハンコックの「SECRETS」同様、プロデューサーにデヴィッド・ルービンソン、アソシエイト・プロデューサーにワー・ワー・ワトソンを迎えている。1曲目の「Everything's Gonna Be Alright」でのワウ・ギターの格好良いこと!! ワー・ワー・ワトソンとレイ・パーカー・ジュニアの共作による「Love Ain't Something You Can Get for Free」でのチャカポコも気持ち良い〜。 この曲はワーワーのソロ作「ELEMENTARY 」でセルフ・カヴァーしていますが、名曲ですよね〜。



MICHAEL JACKSON / OFF THE WALL
マイケル・ジャクソンが名実共にソロ・アーティストとして旅立った傑作「OFF THE WALL」。79年の作品。彼の「ジャクソンズとは違う作品にしたい」という願いを助けたのがクインシー・ジョーンズでした。この名作にワー・ワー・ワトソンは3曲で参加しています。「It's The Falling In Love」での効果音的なオシャレなプレイも素敵ですが、ルイス・ジョンソン作のフロア名曲「Get On The Floor」でのスピード感を煽るようなバッキングもまた際立っています。


ここに挙げた作品は、もちろん氷山の一角です。ワー・ワー・ワトソンの参加した作品は、数多あります。バリー・ホワイト、ポインター・シスターズ、ビル・コスビー、スモキー・ロビンソン、フォー・トップス、アルバート・キング、ビル・ウィザース、などなど。さらにSMAPのバックもやってたり。2000年代以降も、ブライアン・マックナイト、アンジェリック・キジョー、マックスウェル、ラファエル・サディーク、マーカス・ミラーなどの作品に彼の名前を見つけることが出来ます。中でも最も新しいのが、クリス・デイヴの最新ソロ作。


CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ / CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ
現行ブラック・ミュージック界、最高峰のドラマーであるクリス・デイヴによる、ソロとしては初作となる2018年作。ワー・ワー・ワトソンは、1曲だけではありますが、アンダー・ソン・パークをフィーチャーした「Black Hole」に招かれています。クリス・デイヴとアンダー・ソン・パークの邂逅という刺激的なファンキー・サウンドに、ワー・ワー・ワトソンのギターが切れ込んでいきます。もしかしたら、これが最後の録音だったかもしれませんね…。

そそるライヴ 1月編

2019-01-04 10:45:15 | そそるライヴ
関東近辺にて1月に行われるライヴ、フェス、イベントのなかで、気になるものをピックアップしてみました。

1/11(金)PAT METHENY “A NIGHT OF DUOS & TRIOS” with LINDA MAY HAN OH & GWILYM SIMCOCK @ブルーノート東京
1/12(土)JRobert Glasper Trio with DJ Jahi Sundance @ビルボードライヴ東京
1/16(水)PAT METHENY “SIDE EYE” with JAMES FRANCIES & NATE SMITH @ブルーノート東京
1/17(木)Naturally 7  @ビルボードライヴ東京
1/19(土)TJeff Plankenhorn & Scrappy Jud Newcomb @鎌倉 Cafe GOATEE
1/19(土)earth garden "冬"  @代々木公園 入場フリー!
1/20(日)earth garden "冬"  @代々木公園 入場フリー!
1/23(水)TONY ALLEN SEXTET @ブルーノート東京
1/24(木)GRETA VAN FLEET @Zepp Divercity Tokyo
1/29(火)LAWRENCE @ブルーノート東京
1/29(火)Ray Parker Jr. & Raydio @ビルボードライヴ東京
1/31(木)JUNGLE @渋谷 WWW X
1/31(木)B.B. KING’S BLUES BAND featuring TITO JACKSON  @ブルーノート東京


お出かけの際は事前のご確認をお願いいたしま~す!

コーチェラにチャイルディッシュ・ガンビーノ!!

2019-01-03 23:58:04 | フェス、イベント
Childish Gambino - This Is America (Official Music Video)


コーチェラのヘッドライナーにチャイルディッシュ・ガンビーノ!!

来ましたね〜。さすがコーチェラですよ!

2016年のアルバム「AWAKEN, MY LOVE!」も素晴らしい作品でしたが、今年の春にリリースされたシングル「This Is America」は、その悶絶的な格好良さもさることながら、アメリカが抱える数々の社会問題を描いたと思われるMVの衝撃がまた凄まじく、彼こそ今最も先鋭的なHIP HOPアーティストとの印象を決定付けましたよね。

あ〜、チャイルディッシュ・ガンビーノ、日本でも観たいですよね〜。昨年はケンドリック・ラマーとチャンス・ザ・ラッパーが来日するという快挙でしたが、今年はどうでしょう? チャイルディッシュ・ガンビーノのコーチェラ出演が決まったからには、彼を獲れるか獲れないかが今年の夏フェスの趨勢を決めそうな予感も。フジかサマソニか、頑張って欲しいな〜。


さてコーチェラは、カリフォルニア州コーチェラ・ヴァレーにて3日間、2週に渡って開催されるロック・フェスです。2019年は4月12日~14日、4月19日~21日という日程。すなわち3日間×2の6日間でヘッドライナーは3組です。今年はチャイルディッシュ・ガンビーノの他、テーム・インパラ、そしてアリアナ・グランデ。去年のザ・ウィークエンド、ビヨンセ、エミネムに比べるとちょっと弱い気もしますがどうでしょう? 実はカニエ・ウェストがヘッドライナーに決まっていたところ、ステージセットを巡って一悶着あってキャンセルになったとかいう噂もあったり。でもテーム・インパラという歴としたロック・バンドがトリをとるというのは、何となく嬉しいですけどね。

その他も、ジャネール・モネイ、THE 1975、DJ SNAKE、ディプロ、アンダーソン・パック、ケイシー・マスグレイヴス、ソランジュ、Kid Cudi、ウィーザー、エイフェックス・ツイン、J. バルヴィン、ウィズ・カリファ、カリード、ゼッド、バッド・バニー、ディロン・フランシス、チャーチズ、ケイトラナダ、などなど。やはりDJやヒップホップ周辺が強いとは言え、流石に豪華絢爛ですね。いやはや羨ましい!

また、日本からあのパフュームがこれに名を連ねているとのことで、これも注目ですね。世界のフェスを代表するコーチェラに日本のアーティストが出るんですから、凄いことですよ。もちろん過去にも数組の邦アーティストが出演していますけどね。昨年はX JAPANNとおとぼけビ〜バ〜が出ましたし。それ以前には、コーネリアスとか、東京スカパラダイスオーケストラとか、チボ・マットとか。過去のチョイスはコーチェラらしい感じがしますけど、パフュームは正直驚きました。



なんか、コーチェラの面子が発表されると、いよいよフェス・シーズンが始まったな!って思いますよね。ま、まだ年明けたばかりですけど…。


そろそろ、フジの早割発表かな〜。

初買い

2019-01-02 19:27:48 | フェス、イベント
タワーレコード渋谷店にて、CD初買い。ヴァインズとTHE 1975 の新譜。

クリアランス・セールやってないので、普通に新譜をゲット。

しかもロックです。全然ルーツじゃなくてすいません。

THE 1975 は、この新作による更なる飛躍が話題になっているので楽しみ。フジやサマソニのヘッドライナーも期待されていたり。

そしてヴァインズですよ!ちらほら活動の噂は流れてきましたが、まさかニューアルバムがリリースされるとは!これで久々の来日が決まれば最高なんですけどね!フジロックで来たのは何年前でしたっけ?あれは最高だったな~。


それにしても、タワレコのクリアランス・セールが無いのは残念ですね。個人的に正月の一大イベントだっただけに…。

新年のご挨拶

2019-01-01 21:15:42 | 余話
明けましておめでとうございます。

また新しい年になりましたね。



フジロックもサマーソニックも、今年の開催を正式発表しましたし、

今年がどんな年になるのか? 今からワクワクしますね!!


とは言え、昨年の我が「ルーツな日記」は、相変わらず更新したりしなかったりな緩〜い感じで、

どうにも不本意なブログになりがちではありましたが、

辛抱強くご訪問頂いた方々、本当にありがとうございました。


今年こそ、充実した記事を書こう!! という意欲はあるんです。

いつもあれを書こう! これを書こう! と頭では考えてるんですけど、なかなかね…。


と言う訳で今年も頑張りますので、どうか温かく見守っていてください。


それでは、今年も宜しくお願いいたします!!!