DAVID FIUCZYNSKI / JAZZPUNK
超個人的フジロック・ベスト5。いよいよ残すところあと2組。
今回は第2位。上原ひろみ~HIROMI'S SONICBLOOM(29、ORENGE)です!
も~、上原ひろみ大好きです! あれだけ鍵盤を叩く姿が魅力的な女性って、そうは居ないと思いますよ。あと表情がエモーショナルでまた良いんです! 例えとして“ギターを顔で弾く人”って居ますけど(ポール・コゾフとか)、上原ひろみはピアノを顔と体全体で弾いてます。きっとピアノが大好きなんでしょうね。彼女のそんな気持ちが溢れ出すような、ある意味ソウルフルなステージでした。
さて、彼女達が登場したのは最終日の夕方、フジ最奥に位置するオレンジ・コート。実はこの時、被ってたんです…。メイン・ステージのジョス・ストーンと。この2組は今回のフジで私が最も見たかったアーティスト。これが被るなんて残酷すぎです。もちろん迷いましたよ~。で、上原ひろみを選んだ決め手は、今回の彼女のバンドにはデヴィッド・フュージンスキー(g)が参加しているからです。
05年のフジでやはりオレンジに登場した上原ひろみ。その時は彼女とベースとドラムのトリオ編成で、既にジャズと呼ぶにはあまりにもファンキーでエネルギッシュな演奏はロック・ファンからも大喝采を受けました。そこに今回、さらにギタリストとしてNYアンダーグラウンド界の奇才と呼ばれる男を迎えたことが、このバンド・サウンドにどう変化を与えたのか? 私はそれを見届けたかったのです。な~んて偉そうなことを書いてますけど、私、上原ひろみはその05年のフジでしか観たことがない、なんちゃってファンなんですけどね…。
でも“なんちゃって”なりに気合入れて観ましたよ!なにせ最終日夕方のオレンジ・コートはマーヴァ・ホイットニー~上原ひろみという私にとって至福の流れでしたから。しかもマーヴァ・ホイットニーの素晴らしいライブが終わったあと、私の目の前のお客さん達がごっそり退いてくれたので、運良く最前列ド真ん中より少し左(上原ひろみ側)寄り、というこの上なく良い場所をゲット出来たのです。そこから一時間ほどの待ち時間も、何故かここへ来て降り出した雨も、上原ひろみへの期待に比べれば些細なことでした。
そしていよいよ上原ひろみが登場です。歓喜に迎えられたその佇まいは彼女特有の癒し系&天然系なキャラ全快でほんわかムード。「ただいまー!」の一声が妙に嬉しかったり。 でも演奏が始まると一瞬にしてとんでもない緊張感に包まれます。そしてダブルネック・ギターを持ったデヴィッド・フュージンスキー! 弾きまくってました! でも本番中に携帯いじりすぎね…。 ま、それはいいとして、やはりフュージンスキーの参加はこのバンドのダイナミックなうねりとアヴァンギャルドな面をさらに際立たせていました。
そして上原ひろみもエレキ・ギターの音に触発されたのか、前回よりさらにロック・モード全開な雰囲気。何かの堰が外れたようにアグレッシヴにピアノを弾く姿、と言うより鍵盤を“叩く”姿はある意味ロック衝動! 時に顔を歪め、時に飛び跳ね、時に声を上げながら。そしてやっぱり笑顔。
絶対この人ロック好きですよね? そう言えば何かで「エレキ・ギターの音が大好きなんです。」と語ってましたっけ。フュージンスキーがソロを弾きまくるたびにそれを見て嬉しそうにしてました。
さて、ステージは最新作「TIME CONTROL」からの曲を中心に繰り広げられました。ちなみにバンド名の「SONICBLOOM」とは「音の波が咲き乱れる」という彼女の造語だそうです。咲き乱れるためにはエレキ・ギターの音色が必要だったんでしょうね。4人の白熱した音のぶつかり合いは、生きた音楽ならではの刺激と躍動感に溢れていました。
フュージンスキーはウニョウニョとした独創的なギター・プレイで上原ひろみの世界に新たな宇宙を作り上げ、それに彼女も緩急つけた情熱的なプレイで応えます。もちろんキーボードを使ってフュージンスキーに対抗するかのようなウニョウニョとしたファンキーなソロも展開。しかもリズム隊が紡ぎ出す鬼プログレッシヴなビートの上で遊ぶがごとくに。
そして本編最後は待ってましたの「Return of Kung-Fu World Champion」。アンコールは私が新作で一番好きな「Real Clock vs. Body Clock = Jet Lag」。もう言うことありません。最高でした!
正直ジャズやフュージョンの難しいことは分かりません。しかし上原ひろみの音楽にソウルが有ることは間違い有りません。そしてCDとは一味も二味も違う、ライブならではのエネルギーがハジケてました!
*写真はデヴィッド・フュージンスキーのソロ作「JAZZPUNK」。2000年のリリースのインスト・カヴァー集。パット・メセニ-やジミヘンからショパンまで、彼独自の変態的プレイで演りきった怪作です。彼が率いるミクスチャー・ロック的なスクリーミング・ヘッドレス・トーソズも良いですが、彼のギタリスト/アーティストとしての奇才ぶりを堪能するならこのアルバムでしょう。ちなみに上原ひろみは参加していません。念のため。
~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!
07. 7.26 フジ予習:上原ひろみ(「TIME CONTROL」)
05. 8.25 フジロック05 第4位(上原ひろみ@オレンジコート)
超個人的フジロック・ベスト5。いよいよ残すところあと2組。
今回は第2位。上原ひろみ~HIROMI'S SONICBLOOM(29、ORENGE)です!
も~、上原ひろみ大好きです! あれだけ鍵盤を叩く姿が魅力的な女性って、そうは居ないと思いますよ。あと表情がエモーショナルでまた良いんです! 例えとして“ギターを顔で弾く人”って居ますけど(ポール・コゾフとか)、上原ひろみはピアノを顔と体全体で弾いてます。きっとピアノが大好きなんでしょうね。彼女のそんな気持ちが溢れ出すような、ある意味ソウルフルなステージでした。
さて、彼女達が登場したのは最終日の夕方、フジ最奥に位置するオレンジ・コート。実はこの時、被ってたんです…。メイン・ステージのジョス・ストーンと。この2組は今回のフジで私が最も見たかったアーティスト。これが被るなんて残酷すぎです。もちろん迷いましたよ~。で、上原ひろみを選んだ決め手は、今回の彼女のバンドにはデヴィッド・フュージンスキー(g)が参加しているからです。
05年のフジでやはりオレンジに登場した上原ひろみ。その時は彼女とベースとドラムのトリオ編成で、既にジャズと呼ぶにはあまりにもファンキーでエネルギッシュな演奏はロック・ファンからも大喝采を受けました。そこに今回、さらにギタリストとしてNYアンダーグラウンド界の奇才と呼ばれる男を迎えたことが、このバンド・サウンドにどう変化を与えたのか? 私はそれを見届けたかったのです。な~んて偉そうなことを書いてますけど、私、上原ひろみはその05年のフジでしか観たことがない、なんちゃってファンなんですけどね…。
でも“なんちゃって”なりに気合入れて観ましたよ!なにせ最終日夕方のオレンジ・コートはマーヴァ・ホイットニー~上原ひろみという私にとって至福の流れでしたから。しかもマーヴァ・ホイットニーの素晴らしいライブが終わったあと、私の目の前のお客さん達がごっそり退いてくれたので、運良く最前列ド真ん中より少し左(上原ひろみ側)寄り、というこの上なく良い場所をゲット出来たのです。そこから一時間ほどの待ち時間も、何故かここへ来て降り出した雨も、上原ひろみへの期待に比べれば些細なことでした。
そしていよいよ上原ひろみが登場です。歓喜に迎えられたその佇まいは彼女特有の癒し系&天然系なキャラ全快でほんわかムード。「ただいまー!」の一声が妙に嬉しかったり。 でも演奏が始まると一瞬にしてとんでもない緊張感に包まれます。そしてダブルネック・ギターを持ったデヴィッド・フュージンスキー! 弾きまくってました! でも本番中に携帯いじりすぎね…。 ま、それはいいとして、やはりフュージンスキーの参加はこのバンドのダイナミックなうねりとアヴァンギャルドな面をさらに際立たせていました。
そして上原ひろみもエレキ・ギターの音に触発されたのか、前回よりさらにロック・モード全開な雰囲気。何かの堰が外れたようにアグレッシヴにピアノを弾く姿、と言うより鍵盤を“叩く”姿はある意味ロック衝動! 時に顔を歪め、時に飛び跳ね、時に声を上げながら。そしてやっぱり笑顔。
絶対この人ロック好きですよね? そう言えば何かで「エレキ・ギターの音が大好きなんです。」と語ってましたっけ。フュージンスキーがソロを弾きまくるたびにそれを見て嬉しそうにしてました。
さて、ステージは最新作「TIME CONTROL」からの曲を中心に繰り広げられました。ちなみにバンド名の「SONICBLOOM」とは「音の波が咲き乱れる」という彼女の造語だそうです。咲き乱れるためにはエレキ・ギターの音色が必要だったんでしょうね。4人の白熱した音のぶつかり合いは、生きた音楽ならではの刺激と躍動感に溢れていました。
フュージンスキーはウニョウニョとした独創的なギター・プレイで上原ひろみの世界に新たな宇宙を作り上げ、それに彼女も緩急つけた情熱的なプレイで応えます。もちろんキーボードを使ってフュージンスキーに対抗するかのようなウニョウニョとしたファンキーなソロも展開。しかもリズム隊が紡ぎ出す鬼プログレッシヴなビートの上で遊ぶがごとくに。
そして本編最後は待ってましたの「Return of Kung-Fu World Champion」。アンコールは私が新作で一番好きな「Real Clock vs. Body Clock = Jet Lag」。もう言うことありません。最高でした!
正直ジャズやフュージョンの難しいことは分かりません。しかし上原ひろみの音楽にソウルが有ることは間違い有りません。そしてCDとは一味も二味も違う、ライブならではのエネルギーがハジケてました!
*写真はデヴィッド・フュージンスキーのソロ作「JAZZPUNK」。2000年のリリースのインスト・カヴァー集。パット・メセニ-やジミヘンからショパンまで、彼独自の変態的プレイで演りきった怪作です。彼が率いるミクスチャー・ロック的なスクリーミング・ヘッドレス・トーソズも良いですが、彼のギタリスト/アーティストとしての奇才ぶりを堪能するならこのアルバムでしょう。ちなみに上原ひろみは参加していません。念のため。
~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!
07. 7.26 フジ予習:上原ひろみ(「TIME CONTROL」)
05. 8.25 フジロック05 第4位(上原ひろみ@オレンジコート)
実際のところは、「まったり」を夢みつつ、ステージからステージへと渡り歩いていました。
mocchoさんの第2位が発表されましたね。
上原ひとみさん、と言うことで。
残念ながら私の方は、ジョス・ストーンのグリーンにいました。
雨が上がらず、レインコートでの観賞になりました。
でも、ジョスは、まるで雨を楽しんでいるかのようにトワイライトの瞬間をソウルフルにしっとりと歌い上げていましたよ。
バンド構成では、特に女性のバックコーラス二人が良いサポートをしていました。
上原ひとみさんには、ゲストギターリストのフュージンスキーさんがいたように。
ジョスには、黒人で少し年配のギターリストが控えめながら渋いギターを弾いていましたよ。
全体的にはゆったりとした落ち着いたステージだったように私は感じました。
では、また。
ジョス・ストーン、超観たかったです。「雨を楽しんでいるかのように」ですか、なんか目に浮かびます。そんな雨という逆境をもプラスに変えてしまうポジティヴな姿勢って素敵ですね。そういう彼女の魅力が溢れたソウルフルなステージだったんでしょうね。黒人ギタリストの渋いギターも気になります。
では、また。
http://blog.goo.ne.jp/moccho_77/e/e138e8c5f5e7b87e780044e56e999f68