ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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フジロック予習: ジョン・バトラー・トリオ

2014-05-23 16:55:06 | フジロック
JOHN BUTLER TRIO / FLESH & BLOOD

フジロックまで、早およそ2ヶ月となりました。いよいよですね~。という訳で、当ブログ恒例の予習特集です。何所まで出来るか分りませんが、とりあえず、第1回目スタート!

まずはオーストラリアが生んだオーガニック・グルーヴの雄、ジョン・バトラー・トリオです!! フジロック出演は今回で4回目となります。

上の写真は今年リリースされたばかりの彼らの最新作「FLESH & BLOOD」。ジャック・ジョンソン、キャット・エンパイア等を手掛けるJan Skubiszewskiとジョン・バトラーの共同プロデュース。1曲目「Spring To Come」から爽やかなアコギのアルペジオと穏やかなメロディーが希望というなの春の訪れを伺わせる。一転して歪んだギターリフにピリッとしたラップが乗る「Livin' In The City」。アボリジニのムティジュル族と出会った旅から生まれた「Cold Wind」、ジョン・バトラー曰く『アフリカン/R&B/ブルーグラスの融合』というハード・エッジな「Devil Woman」。ダビーなリズムとトリッピーなギターに痺れる「Blame It On Me」、スティール・パンの音色も印象的な「Only One」、アコギの音色と終盤のストリングスが美しいスピリチャルなスロー「Young and Wild」、そして夢が曲を完成させるという神懸かり的な作曲過程を経た、圧倒的な昂揚感を持つ「How You Sleep At Night」などなど。

暖かくオーガニックな響きの中に真摯なメッセージが感じられるジョン・バトラーの歌声、それは彼らしいソウルに溢れ、聴く者の心を包み込む。そんな彼の歌声に彩られた楽曲もまた魅力的。前作「APRIL UPRISING」に比べると、テンポを押さえた聴かせる曲が並んでいるのも、楽曲製作の充実を物語っていると言えるでしょう。サウンドの節々から、彼らのそんな自信が感じられます。

ジョン・バトラーは曲によってアコースティック・ギター、エレキ・ギター、そしてアンプリファイドしたアコースティック・ギターを使い分けているよう。彼の弦捌きにはいつも惚れ惚れさせられますが、今作ラストを飾る「You're Free」でのスライド・ギターには痺れましたね。ベーシストのバイロン・ルーターズは、エレキ・ベース、フレットレス・ベース、ダブル・ベースを弾き分け、ムーグ・ベースの他、オルガンやローズ、クラビネット等、各種鍵盤も弾きこなす。ドラマーのニッキー・ボンバはドラムス&パーカッションの他、スティール・パンも手掛ける。そんな三者三様の楽器使いが織りなす、このトリオならではのオーガニック・サウンドスケープ。より楽曲指向の今作とは言え、躍動感溢れる彼らならではのグルーヴも健在。


しかし残念なことに、このアルバムの完成を待たずしてドラマーのニッキー・ボンバが脱退してしまったそう。まあ、仕方ないですね…。そして新たにグラント・ゲラシーなるドラマーを向かえたそうですが、このグラント・ゲラシーは、バイロン・ルーターズがジョン・バトラー・トリオ参加前に結成していたレイ・マン・スリーで共に活動していた人だそうなので、もうまったく問題ないでしょう。ちなみに今作中最もライヴで盛り上がりそうな「How You Sleep At Night」、この1曲のみ既にグラント・ゲラシーが叩いてるんですが、まるで魂を揺さぶるようなドラミング!!最高です!!

さて、今年のフジロックでは、どのステージに登場するのでしょうか? 初めて出演したときはヘヴンでした。2回目はホワイト。そして3回目がグリーンですから、着実にキャパを広げてきている訳です。そういう意味では、もう行き着くところまで行ってしまったのですが、実はまだトリを務めたことは無いのです。今年辺り、ヘヴンのトリなどいかがでしょうか?ま、ステージ割及びタイムテーブルが発表されるまで分りませんけどね~。



↓最新作から「Only One」のPV。どうしてこんなの作っちゃったんでしょう(笑)。面白い!!
http://www.youtube.com/watch?v=nEANuKC9mWg


↓今年2月のフルライヴ映像。こんなの見ちゃうと、やっぱりジョン・バトラー・トリオはライヴを観ないと始まんないよね!って思っちゃいます。
http://www.youtube.com/watch?v=itC0pSws75U


↓2010年のフジロックで盛り上げまくったジョン・バトラー・トリオ。特に「Ocean」はフジロック史上に残る名演でした。
http://www.youtube.com/watch?v=dVYPw9OXauA


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