ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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ヨンリコ・スコット @渋谷タワーレコード

2017-02-25 00:12:35 | インストアイベント
今日、2月24日、タワーレコード渋谷店にて、ヨンリコ・スコットのインストア・ライヴを観てまいりました。デレク・トラックス・バンドの屋台骨を結成当初から支え続けたドラマー。バンド名義としては最後の作品となった2010年の「ROADSONGS」まで在籍し、それ以降はシリル・ネヴィルのロイヤル・サザン・ブラザーフッドのリズムを担ってきました。もちろん、自身のバンドであるヨンリコ・スコット・バンドやソロ名義でのアルバムもリリースし、今回は最新ソロ作「LIFE OF A DREAMER」のプロモーション来日のようです。

17時開演とのことでしたが、少し前についたつもりがもう既に始まっていました。カフォンを叩くヨンリコ・スコットを中心に、エレキギター、アルト・サックス、ベース、キーボードという編成。バックは日本のミュージシャンで、ジャズ系の方達でしょうかね。そのせいか、セットリストも、ジャコ・パストリアスで有名な「The Chicken」、ジョン・コルトレーンの「Mr. P.C.」、フレディ・ハバードの「Red Clay」、チック・コリアの「Spain」と、ジャズ・カバーが中心。

始めは、ヨンリコ・スコットがドラムセットではなくカフォンだったのに少々がっかりもしましたが、このカフォンが驚く程に表情豊かで、流石はヨンリコ・スコット!!って感じでした。曲の展開ごとに雰囲気を変えるのはもちろん、メンバーを指差しながら自在にソロを振っていきつつ、そのソロのフレーズやフィーリングに併せてカフォンの表情も変えていく。実際、カフォンを叩くその手さばきも、カフォンの面上で色々細かい動きをしていまして、見ていて飽きませんでしたね。もちろん、メンバーにソロを振るだけではなくヨンリコ自身もソロをとる。スキャットしながらとか、アフリカ的な歌を歌いながらとか、力強くプリミティヴなリズムはパーカッションならではの魅力でした。

楽曲では、私の大好きな「The Chicken」をやってくれたのが嬉しかった! MCでジャコ・パストリアスの名前を挙げた上で、ちゃんとピー・ウィー・エリスについても語ってくれましたしね。あとジョン・コルトレーンの「Mr. P.C.」はデレク・トラックスの1st作でも取りあげられていた曲。もちろんデレクのヴァージョンとは大分違いましたが、そこがまた面白かったです。


バックのメンバーもそれぞれ良いソロを聴かせてくれましたが、少々遠慮がちというか、もう少し白熱した感じになるともっと良かったのですが。まあ、その分、ヨンリコ・スコットが独り気を吐いた感じで、彼のエンターテイナー振りも印象的でした。ちょっとしたブレイクに立ち上がってカフォンの前で一回転したり、終了間際にはカフォンを肩の辺りまで持ち上げて叩いてみせたりで、拍手喝采でした。最後はメンバー全員を中央に集め、肩を組んで観客達へしっかりお辞儀。それもヨンリコの人柄を伺わせる場面でしたね。


終了後はサイン会というか、ファンの人達と談笑して盛り上がっていました。英語のダメな私にはちょっとハードル高かったな…。


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