ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

TIM SCANLAN@吉祥寺コピス前

2013-04-26 23:23:08 | ジャムバンド/オーガニック
TIM SCANLAN / ジャパンツア2013

4月18日、吉祥寺コピスにてティム・スカンランさんのバスキングを観てまいりました。バスキング、いわゆるストリート・ライヴですね。この吉祥寺コスピでは頻繁にバスキングが行なわれていまして、私もハチャトゥリアン楽団とか、モダン・アイリッシュ・プロジェクトとか、度々観に行っています。そして今回は珍しく海外からのお客様です。オーストラリアはメルボルンからやって来たティム・スカンラン。ジャパン・ツアーの最中、貴重なストリート・ライヴを披露してくれました。今回はジョン・ジョン・フェスティバルでお馴染みのバウロン奏者、トシバウロンさんとのデュオ編成。

オーストラリアというと、ついついキム・ キャンベル等のサーフ系とか、ジェフ・ラング辺りの米ルーツ系を思い浮かべますが、このティム・スカンランさんはアイリッシュをやる。しかも一人でリズムから伴奏、主旋律までやってのける。と言ってもいわゆる大道芸的なワンマン・バンドな雰囲気ではなく、もっと野性的なDIYストリート・ミュージシャンな感じ。なにしろこの人、これまで30カ国を旅してきたトラベリング・ミュージシャンだそうで、おそらくその演奏スタイルも旅を通じて磨き上げ、その身に染み付いたものなのでしょう。

とにかくアイリッシュなダンス・ナンバーが見事。アコースティック・ギターを弾きながら、本来はフィドルが担うであろうスピーディーなメロディーをハーモニカで吹きまくる。その鮮やかな切れ味と心躍るような躍動感が堪らない。両腕はアコギを弾いてるので、ホルダーに付けたハープを口の動きだけで吹く訳ですが、とてもそんな風には聴こえないスピード感。さらに両足は複雑なリズムでタップを踏み、カフォンを改造したようなバスドラでリズムをとり、シンバルを鳴らす。そしてそんな見栄えに目を奪われつつも、ちゃんと音楽的な芯が通ってる。いや~、格好良い!! エモーショナルなグルーヴでサポートするトシバウロンさんのバウロンも流石! これほど粋なストリート・ミュージックはなかなか見られませんよ!!

セットはインスト半分、歌物半分といったぐらいだったと思いますが、インスト曲で見事なアイリッシュを披露する一方、歌物ではシンガー・ソング・ライターらしい感性で、土っぽいフィーリングやロック的なヴァイヴも感じさせてくれました。この辺りはやはりオーストラリアらしいミクスチャー感覚ですね。レゲエとアイリッシュがクロスオーバーする技ありの曲もあったり。やっぱりオーストラリアって面白い!!

途中、ちょこちょこと休憩を挟みながら2時間以上に渡るバスキング。最後までじっくりと堪能させて頂きました。


*写真はこの日購入した、今回のツアー限定CD。アイリッシュのフレイバーと、オーストラリアらしい開放的なシンガー・ソング・ライター気質が合わさったような気持ちの良い1枚。吉祥寺でのバスキングも、このジャケの絵そのままの演奏スタイルでした。


2 コメント

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Do you know (Tim Scanlan)
2016-03-12 04:32:27
Do you know any Irish songs?
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Thank you (moccho)
2016-03-14 01:14:56
Thank you for the comment.
I like "She moved through the fair" and "Star of the County Down".
These are very beautiful melody.
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