ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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78年のジョン・レノン

2012-02-20 23:34:39 | 余話
今日、ふらっと入った銀座の喫茶店「カフェーパウリスタ」。78年にジョン・レノン&ヨーコ・オノ夫妻が訪れたお店とのこと。

店内に入り、適当に空いてる席へ座る。セット・メニューについてウェイトレスさんに問いかけると、コーヒーについての説明をしてくれて、ちょうど私達が腰掛けたその席でジョン・レノン夫婦が「パウリスタオールド」というコーヒーをいただいたとか。「えー!この席で!?」と驚きを隠せないなか、迷わずパウリスタオールドを注文。当時の面影を残していると思われるレトロな雰囲気の内装を眺めながら、待つことしばし、そのパウリスタオールドが登場。白いカップの中で揺れる黒いコーヒー。そのほろ苦い風味を味わいながらジョン・レノンに思いを馳せる。78年のジョン・レノンに…。


78年と言えば、あのセックス・ピストルズが解散した年でありながら、まだまだパンクの残り香がロック界を牽引していた時代。その一方でその年度のグラミー賞最優秀アルバム部門は映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサウンドトラックが受賞するなど、ディスコ・フィーバー真っ盛りだったり。ちなみにローリング・ストーンズが「女たち」をリリースした年でもあります。その78年、ジョン・レノンは何をしていたかと言いますと、愛息ショーンの良きパパとなっていました。

75年にショーンが誕生し主夫宣言をしたジョン・レノン。それからおよそ5年に渡ったジョンの主夫生活、その間、77年から79年の3年間は毎年夏になると家族で日本を訪れていたそうです。その時滞在した軽井沢の万平ホテルや、箱根の富士屋ホテルはジョン所縁の地として有名ですね。そしてその頃、銀座を訪れ立ち寄ったと思われる「カフェーパウリスタ」。しかも三日三晩通うほど気に入ったとか。

それから2年後の1980年11月、ジョンは復帰し名盤「ダブル・ファンタジー」をリリース。そしてそのおよそ一ヶ月後の12月8日、凶弾に倒れます。


ジョンはヨーコとこのお店で、この席で、いったい何を語り合ったんでしょうね? このパウリスタオールドを飲みながら。そんなことを考えながら、ジョンが飲んだのと同じパウリスタオールドをすすると、なんだか一瞬、ジョンがここに居たあの時の空気に触れたような、そんな不思議なタイムスリップ感を覚えたひと時。


*お店の入口には、ジョン&ヨーコ夫妻が来店時にサインしたカップ&ソーサーの写真(写真上)が飾られてました。




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