ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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フロイド・テイラー、安らかに

2014-02-24 07:48:48 | ソウル、ファンク
FLOYD TAYLOR / SHUT UM DOWN

2月20日、ソウル/R&Bシンガーのフロイド・テイラーがシカゴの自宅で亡くなられたそうです。享年60歳。心臓発作らしい、とのこと。

かのジョニー・テイラーを父に持つフロイド・テイラー。自信もマラコなどからソロ作を発表するソウル・シンガーでした。しかも昨年11月に新作「SHUT UM DOWN」(写真)をリリースしたばかりで、「時代を担うソウル・シンガーによるキャリア最高傑作!」と讃えられていた矢先だっただけに、残念でなりません。

王道ミディアム・ソウルで迫る1曲目「What About My Love」から、どっしりとしつつも躍動する、無骨かつメロウな歌声に痺れます。この曲は父ジョニー・テイラーが82年に放ったヒット曲ですが、それをカヴァーするフロイドの歌声は自信に溢れています。続くタイトル曲「Shut Um Down」はアダルトなスロー。黒光りする歌声が素晴らしい。「One Thing About」も彼のソウルが滲みるスロー・ナンバー。これも良い! コンテンポラリーかつアーバンなサウンドながら、どことなく垢抜けないのは父親譲りの南部フィーリングでしょうか。 びっくりするぐらいポップな「Its On Me」、南国っぽい味付けが面白い「Cant Get Enough」、ほんのりアンビエントな香り漂う「Couldn't You」、ラストを締める軽快なダンスナンバー「Turning Up」など、ヴァラエティ豊かな曲調ながら彼のまったくブレの無い、太く芯の通った歌唱に酔わされます。


フロイド・テイラーさん、安らかに。


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