ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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チャールズ・ネヴィル 安らかに

2018-04-28 18:41:43 | ニューオーリンズ
Charles Neville & Diversity / Charles Neville & Diversity

昨日の朝、何気なくツイッターを開いて、真っ先に目に飛び込んできたのが、チャールズ・ネヴィルの訃報でした。膵臓がんを患っていたそうです。79歳でした。かなり具合が良くないという噂は耳に入っていたので、近々こういう日がくるであろうことは覚悟していたものの、実際にその訃報を目にすると、その喪失感に奈落の底へ突き落とされたような気分でした。もうチャールズのサックスの音色を生で聴くことは出来ませんし、体を揺らしながらパーカッションをカンカン鳴らす姿を見ることも出来なくなりました…。

私が初めてチャールズ・ネヴィルを観たのは、もちろんネヴィル・ブラザーズで、91年に日比谷野音で開催された「ジャンボ・ガンボ・カーニバル」というイベントでした。ネヴィルズの他にはボ・ガンボスとかドクター・ジョンなんかが出演していたと思います。この時のネヴィル・ブラザーズは本当に最高で、圧倒的に素晴らしく、私が生涯観たライヴの中でもベスト・ライヴの一つとして心に刻まれています。91年と言えば、「BROTHERS KEEPER」を出した翌年ですからね。ネヴィルズが最も格好良かった時期ですよ。チャールズ・ネヴィルと言えば、「Yellow Moon」の終盤で、ギターとサックスによる掛け合いがあるんですけど、それがまた格好良いのなんの。チャールズの熱いブロウに野音の場内も大盛り上がりになった時の興奮を、今でもはっきりと覚えています。あれ以来、私にとってネヴィルズのライヴの見せ場と言えば、その最高峰はいつだって「Yellow Moon」のチャールズ・ネヴィルだったんです。

その後、ネヴィル・ブラザーズは来日する度に見に行きました。93年は中野サンプラザ、96年は渋谷ON AIR EAST 、08年は水道橋のJCBホール、そして09年のフジロック。ネヴィル・ブラザーズはいつだって最高でしたし、チャールズの吹くサックスの独特のメロディは常にネヴィル・ブラザーズらしさを彩っていました。あと2012年には、アーロン・ネヴィルのソロ来日公演にもバンドメンバーとして来てくれて、その時のライヴもとても印象的でした。ちなみに上の写真は、その時にチャールズからサインを頂いたCDです。



数年前にネヴィル・ブラザーズが活動休止を発表してからも、いつかまた4人揃って復活してくれるに違いないと思っていましたが…、とても残念でなりません。でもチャールズの残してくれた音楽は無くなりませんからね。

チャールズ・ネヴィルさん、安らかに。


The Neville Brothers - Yellow Moon [live 1989]

「Yellow Moon」リリース当時のライヴ映像。サックス×ギターによる必殺の掛け合いが楽しめます。そしてネヴィル・ブラザーズを紹介するのはイギー・ポップだったり。あと後ろの方でちょろちょろギターを弾いてる色白の方はプロデューサーのダニエル・ラノワでしょうね。ネヴィルズとラノワが一緒に演奏しているという珍しい映像です。それにしてもチャールズ・ネヴィル、格好良いですね〜!!


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