ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロックの10曲!!

2016-08-12 22:47:12 | フジロック
夢のようなフジロックが終わって3週間が経とうとしています。世の中はすっかりサマソニ・モードになりつつある今日この頃ですが、我がブログはまだまだフジロックを引きずってまいります。

と言う訳で、今年もフジロックで沢山のライヴを体験しました!! まさに1日中、名曲名演の連続。それが3日間続く訳ですから、全くもって至福のキャパオーヴァーですよ!!そんな中から、個人的な名場面を10曲選びました。いや10曲では語り足りないので20曲選びました。(でも特にという10曲は太字にしてあります。)



Blitzkrieg Bop / Non Stop Punk (7/21 前夜祭 Red )
Let Me Inside (Or Let Me Out) / Trashcan Signatures (7/22 Red)
Hurt Me / Lapsley (7/22 Red)
Just Sayin / The Internet(7/22 White)
Exodus / Lee "Scratch" Perry (7/22 Heaven)
Make Me Proud! / The New Master sounds (7/22 Heaven)
? ? ? / 53+84 (7/22 All Night Fuji at Cafe De Paris)
Money / Con Brio(7/22 Palace)
Fly-By-Alien / VANT(7/23 White)
Magnificent Time / Travis(7/23 Green)
Impossible Germany / Wilco(7/23 Green)
Devil's Haircut / BECK(7/23 Green)
Rayc Fire 2 / Squarepusher(7/23 White)
? ? ? / Alex Paterson(7/23 Pyramid Garden)
The Bartender and the Thief / Stereophonics(7/24 Green)
Outta Line / Leon Bridges(7/24 Heaven)
Smells Like Teen Spirit / Robert Glasper Experiment (7/24 White)
Moondance / Ernest Ranglin and Friends(7/24 Heaven)
Re Run / Kamasi Washington(7/24 Heaven)
Suffragette City / G. Love & Special Sauce(7/24 Palace)


まずは前夜祭。会場入りが遅くなって、ライヴはNON STOP PUNKという謎のバンドしか観れなかったのですが、これが凄かった! 奥田民生の登場に驚き、さらに浅井健一、甲本ヒロトと続き、最後は3人並んでラモーンズの「Blitzkrieg Bop」ですよ! 前夜祭から豪華なサプライズにワクワクしましたね〜。さすが20回目のフジロック!!

そして初日、序盤はレッド・マーキーでのトラッシュキャン・シナトラズとラプスリーに痺れました!昼間のレッド特有のモワッとした音響に、あ〜、フジロックに来たな〜っていう感慨ひとしお。特にラプスリーの新人離れした音楽性に聴き惚れました。そしてこの日最も楽しみにしていたジ・インターネット。OFWGKTA一派による黒い弾力性と官能性が生み出す最新鋭ブラック・グルーヴ。サビをみんなで叫んだ「Just Sayin」など、ヒップな魅力がホワイトを揺らしました。そしてこの日のメインはフィールド・オブ・ヘヴン。ジャマイカの生きる伝説リー・ペリーのダブ&レゲエが闇を呼び込み、最後はディープ・ファンクの申し子ニュー・マスターサウンズによるファンキー・ナイト!!特にニュー・マスターサウンズは最高でしたね!!終盤にやった「Make Me Proud!」など、ジワジワと高揚感を積み重ねるジャムバンド的なカタルシスも感じさせながらの、濃密且つ超ハッピーなファンク大会!! 初日のラストに相応しい快演でした。と、いつもの私ならここで終わるはずなのですが、柄にもなく今年は夜更かししてしまいました。まずはヘヴンのさらに奥、カフェ・ド・パリへ行ってオールナイト・フジ。53+84のDJプレイや、お馴染みのセクシー・ダンサー達によるポールダンス、さらに浅野忠信率いるSODAも少し観ました。曲目等まったく分かりませんでしたが、雰囲気はたっぷり味わいました。さらにこれで終わりではありません。深夜のパレス・オブ・ワンダーへ移動してのコン・ブリオ!!クリスタル・パレスと言う現実離れした密室空間が生み出す狂乱の盛り上がり!半端ありませんでした。時刻は午前2時を回っていましたが、フジの夜はまだまだ続きます。ですが私はこれが限界。続きは2日目へ…。

2日目の序盤、ガツンと来たのは英新人ロック・バンドのヴァント。骨太なグランジ系ロックン・ロールが格好良かった!そしてこの日は何と言ってもトラヴィスからウィルコ、ベックと続く、グリーン3連チャン。奥の方愛好家の私にとって、メインへ向けてグリーンで3組連続なんてかなり久しぶり。トラヴィスは名曲オンパレードでしたが、振り付けが楽しかった新曲「Magnificent Time」が印象的でした。そして全てが圧巻だったウィルコ。1曲選べと言われれば、トリプル・ギターに痺れた「Impossible Germany」ですかね〜。広大なグリーンで体感するウィルコの深遠なスケール感、感動的でした。さらにベック。すでにウィルコに打ちのめされていた私の体に響く、バキバキ大音量の「Devil's Haircut」。この1曲目でノックアウトでしたね。爆音ベックのインパクトは、とんでもない破壊力でした。しかもこの日はこれで終わらない。ホワイトへ移動してのスクエアプッシャーの衝撃。狂気に満ちた打ち込み&映像、そしてライティング。一番聴きたかった「Rayc Fire 2」で大興奮。何もかも異次元レベル。脳内クラクラしちゃいましたね〜。このトラヴィスからウィルコ、ベック、さらにスクエアプッシャーと、ベストアクト級のステージが次々に更新されていく興奮はまさにフェスの醍醐味でした! この日はルーツ系少なめながら、フジロックの王道をたっぷり楽しんだ感じ。最後は初めて訪れるピラミッドガーデンで深夜のアレックス・パターソン。雰囲気を味わう程度の短い滞在で、曲目等も分かりませんでしたが、キャンドル・ジュンさんプロデュースのハイセンスな空間で夜のチルアウト、良かったです! と言う訳で、結局2日目も夜更かししてしまいました…。


最終日。レッドでDMA'Sやトロイ・シヴァンを楽しんだ後のステレオフォニックス。新作からの曲も良かったですが、ドライヴ感抜群のロックン・ロール「The Bartender and the Thief」が強力でした!! ですがそのステレオフォニックスを途中で諦めフィールド・オブ・ヘヴンに移動してリオン・ブリッジス。アナログEP収録のジャンプ・ナンバー「Outta Line」はよりテンポを上げてノリノリで最高!ですがどうしても裏のロバート・グラスパー・エクスペリメントが気になるので、こちらも途中で切り上げホワイト・ステージへ。ベビーメタル待ちのお客さんも飲み込んでパンパンになったホワイトに、ヒップホップ/R&Bに接近したグラスパーのクールなジャズが染み込んで行く。このロバート・グラスパー・エクスペリメントと初日のジ・インターネット、夕方のホワイトを揺らした2組の最新鋭ブラック・グルーヴは、ブラック系の多い今年のフジロックの中でも一際異彩を放っていて印象的でした。さらにヘヴンに戻ってアーネスト・ラングリン。トニー・アレン、コートニー・パイン、シェイク・ローを擁するスーパー・バンドを率いたジャマイカの至宝。リラックスした演奏が至福でした。そして最後はカマシ・ワシントン!!これはね〜本当に素晴らしかった!!フェスで観るカマシ、ヘヴンで観るカマシ、とんでもない高揚感でした。盛り上がりも半端なかったですし、間違いなくフジロック史に残る名演でしたよ!そしてクロージング。電気グルーヴですか?確かに真正クロージング・アクトの電気グルーヴも最高だったそうですが、私には私のクロージングがあったのです。それはパレスのGラヴ&スペシャル・ソース! 昼間のサイン会やラジオ公開収録を体調不良によりキャンセルしていたGラヴでしたが、そんな心配をまったく感じさせない程の熱演でした。デヴィッド・ボウイのカヴァーまで飛び出し、観客達も大盛り上がり。初日のコン・ブリオといい、この最終日のGラヴといい、夜のパレスならではのディープな雰囲気は最高ですね!

いやはや、今年のフジロックも例年に勝るとも劣らない名演の連続でした。個人的なベストアクトなども追々に更新して行く予定ですので、興味のある方はお楽しみに!!